海外大生体験談

海外大に入学して驚いたこと!-生活編①イベント、行事について-


世界で活躍中のGLC卒業生「海外進学・留学ラボ協力隊」が書き下ろし原稿、動画で入試や大学生活についてレポートします。5・6月の2か月連続でお届けしているテーマは「海外大に入学して驚いたこと」。 いよいよ6月のテーマ、生活編です!今回は、大学でのイベント・行事について語っていただきます。

海外大学に行ったら色んなイベントや行事に参加してみたいですよね。国柄や大学それぞれに特徴的なイベントや行事などがあるようなので、今回もアメリカからYuka T.先輩(Middlebury大学)とKaito N.先輩(Havarford大学)、オーストラリアのY.H先輩(Western Sydney大学)、オランダからMia T.先輩(Leiden大学)たちにご紹介いただきました。

 

Y.H先輩

オーストラリア ウェスタンシドニー大学(Western Sydney University)

 

 

日常から新型コロナの影響下でも!留学生向けイベントがとても手厚い

 

私の大学では、定期的にいろんな種類のイベントが開催されています。普段の学生向けのイベントは、平日に無料の朝ご飯が提供されたり、週何曜日はSoup Dayの日としてスープがふるまわれたり、今週はPizzaを食べながら…といった感じで、ごはん付きでコミュニティが開かれることが多いです。こういったコミュニティーは、留学生向けに開催されることもあり、ごはんを食べるだけではなく、アイスブレイクをしながらミニゲームをみんなでしたりと、生徒同士のふれあいの場になっています。

そして、ほかの大学同様今の時期は新型コロナの影響で自宅待機になっていますが、オンライン上のコミュニティにてほぼ毎日何かしらのイベントが行われています!例えばクイズ大会、ビンゴ大会、料理の生配信、瞑想、リラックスするためのアイデアを布教する会合、みんなで体を動かそうとよびかけるオンラインフィットネスなどなど、それぞれが家にいてもふさぎ込むことなく、楽しめるように大学側が企画してくれています。

そのほか、オンラインで留学生に向けて便利な情報を得られるセミナーにも参加したことがあります。その中ではオーストラリアで就職するためにどういう経験が必要で、それを得るためにはどういうサイトで情報を得ればいいのか、財政的なサポートを大学から受けたい人向けの手続き方法などを習うことができました。また、特に留学生は一人暮らしで孤独を感じて気が滅入ってしまう場合が多いので、それを防ぐために学習に向けての姿勢をお互い高めあったり、息抜きのため他愛もないことを話したりするためのコミュニティの存在も紹介してくれました。一人ではなく、みんなつながっているということを実感できるのでとてもいいと思いました。

やはり大学に足を運ぶということが無くなると一日のリズムがつかみづらく、一人暮らしの人なんかは人とつながる手段が格段に減って気が滅入ってしまう人もいると思うので、それを解消するにはとても役に経ちます。逆にこの状況を利用して対応してくれた大学にも感謝しています!

 

Yuka T.先輩

アメリカ ミドルベリー大学(Middlebury College)

 

 

言語指定(!)で暮らして・話して・イベントもするしくみがある

 

私が通うMiddlebury College は言語プログラムのクオリティが高いことで全米でも有名です。この大学で語学の授業を真面目に取っていれば、最低でも必ずその言語で普通に会話ができる程度にはなると言われています。そんな中、特徴的なのは“Language Interest House”と“Language Table”かと思います。“Language Interest House”は応募して選考を通れば住むことができる特殊な寮の一つです。「Spanish House」「Japanese House」「Hebrew House」など、その言語学習に興味のある生徒のためのシェアハウスのようなものです。一番の特徴はそこに住む生徒は「私は絶対にこの家の中で他の言語を話しません」という宣誓書に署名しなければいけないところです。どんなに言葉が出てこなくとも、必ずターゲットの言語で話すことを宣誓するんです!この“Language Pledge”という誓約制度は、Middlebury College が1番大事にしているルールになっています。私は実際、2年生の時の1年間、「Chinese House」に住んでいて、他に住んでいる6人の生徒と1人の教授と共に共同生活を送りました。この家に住んでいる人たちは、隔週くらいで一般向けにイベントを企画することで、更なる言語学習者のコミュニティ形成を促進する働きも担っています。ここに住めたことで、本当に素晴らしい言語レベル向上とコミュニティの場を与えていただきました。

似たようなもので”Language Table”なるものが存在します。これは、毎日昼ご飯時、カフェテリアの2階部分で行われるのですが、テーブルごとに指定の言語があり、そこに座ったらその言語でしか話してはいけないルールになっている、というシステムです。席の予約はオンラインで行います。テーブルごとの言語をネイティブレベルで話せる「学生ウェイター」が注文を取りに来てくれるので、ご飯がテーブルに届き、会話を中断することなく、言語練習に集中できるのがメリットです。また、本当の店員と話をする感覚を練習できる、というのも売りの一つです。また、テーブルごとにその言語の学部の教授かNativeのTA(Teaching Assistant)がいて、どんなに消極的でいたとしても話をふってくれるので、確実に同じ言語を学習している人との交流を深められるのが魅力です。


夏の中国語の集中プログラムを取っていた頃

ミドルベリーが所有する農場に皆でピクニック!もちろん「Language Pledge」があるので会話は全て中国語。 また、夏季は色んな学校から生徒がミドルベリーの言語の授業を取りに来るので、右の2人はそれぞれ、スタンフォードとカールトンカレッジの学生で、今は別の場所で勉強しています。でも、今でも定期的にこの4人でFaceTimeをしたりする仲です。


 

Mia T.先輩

オランダ ライデン大学(Leiden university)

 

 

寮のイベントが盛りだくさん。「模様替えコンテスト」も!

 

私の大学は2年間寮に住むことが義務付けられています。その2年間の生活をより楽しく、学生同士の絆を深めるために、各フロアにはリーダーがいます。そのリーダーたちが毎週一回フロアディナーを開催してくれたり、みんなで海に行ったりするようなイベントを企画して実施してくれます。 このおかげで、一緒の階に住んでいる人たちと関わるきっかけもできましたし、たくさんの楽しい思い出ができました。面白いのは、年に一回フロアごとのチームに分かれて行うコンテスト。フロアのコモンルームを、自分たちが決めたテーマに合わせて模様替えするのです!私たちのフロアは「1920年代のヨーロッパ」をテーマとしてコンテストに臨みました。

どんな風な演出をしたかというと…、1920年代らしくドレスを着て、羽を付けたバンドを頭に付けたり、長い棒のタバコみたいなのを持ったりして着飾り写真を撮りました。そして、その写真を白黒で加工して部屋に貼ったり、冷蔵庫を金に塗って高価なイメージを作ったり、照明から白い毛糸を垂らしてシャンデリア風にしたりもしました。その結果は…、見事優勝!!賞金として約5万円で、みんながずっと欲しがっていた掃除機を買いました!とても嬉しかった出来事です。


寮の部屋の様子をちょこっとご紹介

自分が好きなものを集めた壁です!


 

Kaito N.先輩

アメリカ ハバフォード大学(Haverford College)

 

 

多くの学生が参加!まるで国会みたいな「学生の法律を決める」行事がある!

 

ハバフォード大学には、“Plenary”という学生による本会議、いえば国会のような行事があります。 大学には基本的に生徒が自主的、主体的にすべて協議しあい、意思決定して実施をしていくよう生徒自治で成り立っているので、Honor Codeという学生が定めた法律のようなものがあります。それは、Honor (誇り)をかけて守るべき、学生の信頼のベースになっているものです。そのHonor Codeについての改正や変更などを行うにあたり、大規模なイベントとしてディスカッションをします。開催は、1学期に一度。3分の2以上の学生たちがこのディスカッションをするために一堂に集まります!

様々な熱いディスカッションが行われた後に、そのHonor Codeを批准し、最終的に学生全員に確認をとりつつ確定していきます。また、そのHonor Codeの改正案を作りたければ、自分で作ることもでき、改正案に署名を集めた後に提出することもできます。実際のPlenaryが行われるのは広い体育館のような場所なのですが、長時間にわたって行われるので、みんなそれぞれに枕や毛布などを持ってきて、できるだけ快適な状態で過ごしながら参加しています。自分が発言しなくても、様々な学生の意見を聞くことができるので、とても興味深いイベントです。


※この記事でご紹介している内容は2020年6月2日現在の情報に基づいています。

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