「自分らしい」奨学金③ 奨学金を得た先輩たちが「入学後」に生かしていること【コロナ禍の対応も】
2週目まで、奨学生になるためにやっておくべき対策をご紹介してきました。そして、晴れて奨学生になった先輩たちが、普段の海外大生活で生かせていることは何でしょうか。今回はコロナ禍でどのような対応になっているかも含め、入学した「後」についてを先輩4人に聞いています。
1週目:① 情報はどうやって集める?ベストな奨学金の見つけ方
2週目:② いつ・何をした?奨学金対策スケジュール【受験勉強との両立法も】
3週目:③ 奨学金を得た先輩たちが「入学後」に生かしていること【コロナ禍の対応も】 ◀︎ 今ココ!
4週目:④ 奨学金どうするか悩み中…そんな高校生たちにアドバイス!
5週目:⑤ 先輩たちが直接語る!奨学金リアル体験談動画 ❶❷❸❹
今月の「ラボ協力隊」
アメリカ ノックス大学(Knox College)2年生。
勉強内容、生活環境から自分がより成長したいと思ったのが、海外留学のきっかけ。
アメリカ ウェルズリー大学(Wellesley College)2年生。
興味のあった国際関係学や比較政治学が発達していることを知り、アメリカへ留学を決意。
オーストラリア トリニティカレッジ(Trinity College -Melbourne foundation-)2年生。
進化と生態系の分野に強いオーストラリアの大学を選んで進学。
アメリカ ウェズリアン大学 (Wesleyan University) 2年生。
文系・理系の区別をせず幅広く学べる環境を求めて、アメリカに留学。
※現在は、コロナ禍の影響で全員日本に帰国・待機中
Q. 入学後の海外生活で、奨学金をどのように生かしていますか?
なるべく大学提供のアカデミックセミナーや、授業外で教授とのオフィスアワーに積極的に参加するようにしています。
また経済面だけでなく、精神面でも支えてもらっています。財団コミュニティを通して沢山の方々と交流を深めたり、自分の探求したいことをシェアしたりしながら勉強に励むことができているので、仲間と切磋琢磨し合いながら日々通えて楽しいです。
奨学金を申し込む際に大学、10年後、20年後のプランをかなり明確に書くという課題がありました。エッセイを書いているときは、正直「20年後のプランどころか、1年後には変わってるかも…」と思っていました。ところが実際に大学に入ってみると、膨大な数の授業の中から自分が必要な授業を取るのに、奨学金のエッセイで考えたプランが、とても役立ちました!
「海外進学の切符」と言われるほどとても特別な機会が与えられたからこそ、これを無駄にしないように学校が提供するリソースや機会をできるだけ掴もう!という精神で海外生活をしています。
例えば、様々なプログラムやイベントに参加したり、授業を多めに取ったりして最大限に生かしています!
奨学生には「コミュニティ」があり、これを利用することで海外大学に通う仲間と知り合うことができました。お互いに毎月の提出書類に苦しんでいることや、それぞれの学校で何に一生懸命に取り組んでいるのかなどをシェアできる友人がいることは、留学生活の一つの心の支えであり刺激になっていると感じています。
-
Q. このコロナ禍で、奨学生への特別な対応はありましたか?
「渡航レベルが下がっていない国への渡航の伴う留学には奨学金は給付できない。ただ日本に滞在しながらオンラインで受ける場合は奨学金を継続して給付する」との連絡をいただきました。また、この状況下においてやむなく休学を選択した場合は支援期間の延長が認められました。
COVID-19の影響で留学先の国から、日本に帰国するときには交通費などの手当があります。私の所属する奨学金には、授業料のほかに毎月支給される奨学金があり、帰国し学業を続ける場合は授業料のみの支給となります。また、留学先に戻っても国が定める危険度レベルが1にならない限り、奨学金を受けることはできません。
残念ながら秋学期は、ほとんどの奨学生は大学のキャンパスに行くことができないため、奨学金の先輩方が今年の奨学生のためにzoomを利用したイベントを行ってくれました!これを通して、私も同期の奨学生の方と交流することができました。
コロナ時代の大変な状況の中でも、幸い第一希望の奨学金財団からのご支援で大学に通うことができています。この自分の恵まれた環境に深く感謝し、気を引き締めて勉学に望むことができるのは大きいです。
またコロナの影響で奨学金に関して特にシステムが変わったとかはありませんが、学校状況や大学スケジュールなど様々な相談が常にできるコミュニティなのでとても安心しています。
いかがでしたか?
奨学金を得ることにより、まずお金に関して大きな安心感が得られることはもちろんですが、それ以外にも学びへの姿勢や、海外生活にも責任感が出てくるとのこと。そしてなにより、団体からの日々の励ましやコミュニティが奨学生への大きな力になっているようです。海外進学を考え、奨学金を利用できたらいいな、と思う人は、早めに少しずつ、自分にあった奨学金について考え始めてみませんか?
※この記事でご紹介している内容は2020年10月20日現在の情報に基づいています。
※奨学金制度の内容、試験方法などについて、当時の先輩の状況と異なる場合があります。最新情報については、必ず各奨学金のHPなどをご確認ください。