「年単位」で海外留学を準備している国内グローバル大5
「海外で学びたいけど、いきなり4年間は不安…」「まずは国内でしっかり準備して、その後に海外で学びたい!」そんな高校生に向けて、今回は長期の海外留学を前提にしたカリキュラムを提供している国内のグローバル系大学5選をご紹介します。「1年間の留学が必修」「ダブルディグリーで海外の学位も取得」など、“本気で海外を体験できる”国内大学をピックアップしています。

「海外留学制度」がある国内グローバル大を選ぶ際のポイント
ポイント1)留学は必修?選択制?
在学期間に留学できる制度が充実している国内大学はたくさんあります。中でも留学しやすい環境が整っているのは、「留学が必修」もしくは「カリキュラムに留学が組み込まれている」大学・学部。留学が義務付けられている大学・学部は、留学支援も手厚く準備されている傾向があります。カリキュラム内に留学が組み込まれている場合は、全員が必ず留学するのか、希望者のみなのかも確認しておきましょう。
大学によっては留学の申請時に一定の英語力(TOEFL®テストやIELTSのスコア)を持っていることが条件になっている場合もあります。留学先の大学・学部ごとに求められる英語力が個別で設定されていることも。いつまでにどのくらいの英語力をつけておくことが必要か、という目安もチェックしておくことをおすすめします。
ポイント2)留学期間
多くの大学で多様な海外研修や留学に関するプログラムが用意されていますが、一口に留学プログラムと言っても留学期間・内容は様々です。交換留学であれば半年~1年間、海外研修であれば数週間~数ヶ月の短期であることがほとんどです。近年は、海外の協定校と日本の在籍校の両方の学位が取得できる「ダブルディグリー」という制度を導入している大学もあり、その場合は海外に1~2年留学することになります。
ポイント3)学位の取得方法
交換留学の場合、基本的に日本の大学の学位のみが取得できます。プログラムの内容によっては、留学先で取得した単位が日本での卒業単位に加算され、4年間で卒業が可能です。海外大学の学位も取得したい場合は、ダブルディグリーという制度で実現できます。日本の在籍校、海外の協定校の双方の要件を満たすことで卒業時に2つの学位を取得することができます。留学時点で高い語学力が必要であったり、学位取得に必要な単位数が多かったりなど、かなりの労力が必要にはなりますが、4年間で卒業することが可能なうえ授業料もどちらか1校に支払えばよいというケースが多く、注目されている制度です。
ポイント4)費用と奨学金
留学にはやはりある程度まとまった資金が必要になり、留学したいけれど経済的な理由がネックになるという学生も少なくありません。大学の制度を利用して留学する場合、留学先での費用はどれぐらいかかるのか、また国内で在籍している大学の学費等の扱いはどうなるのか、など金銭面の条件をしっかり確認しましょう。最近では学生の金銭面の負担を減らす制度を導入している大学も増えてきているため、大学独自の給付型奨学金や補助制度があるかもチェックしてみてください。
ポイント5)海外大学との提携
交換留学であれば、基本的に海外の相互交換協定を結んでいる大学に学生を派遣し、向こうからの学生も受け入れるという制度になります。海外研修も提携している海外大で行うことになります。協定先・提携先は大学によってかなり異なり、協定校・提携校が多いほど留学制度は充実しているといってもよいでしょう。いきたい海外大がある程度決まっているのであれば、日本の各グローバル大がどの国・地域の、どの大学と提携しているか、また派遣人数はどれぐらいかなどもしっかりチェックしておきましょう。
徹底的に海外を体験できる!国内グローバル大学5選
1. 国際教養大学(AIU)
1年間の海外留学が全員必修
全学生に1年間の海外留学が義務付けられています。海外52カ国・地域の200以上の提携大学との交換留学制度により、授業料は相互免除となります(住居費、食費、渡航費、保険料などは学生負担)。留学先の大学で専門課程を学び、所定の成績を修めることで卒業に必要な単位として認定されるため、4年間で卒業可能です。
【参考ページ】:https://web.aiu.ac.jp/
2. 早稲田大学 国際教養学部(SILS)
1年間の留学が必修&交換留学で世界50カ国以上の選択肢
主に日本語が母語である学生を対象とした「Study Plan 1」では、大学在学中に1年間の海外学習期間(留学)が必須となります。留学先は英語圏・非英語圏に限らず、自由に地域・国を選ぶことができます。留学プログラムは早稲田大学が協定を締結しているプログラム(早稲田大学派遣留学プログラム)と、SILSが協定を締結しているプログラム(SILS箇所間協定)があります。
また、パリ政治学院(Institut d’Etudes Politiques de Paris: Sciences Po)との間で学士・修士5年プログラムが設けられています。このプログラムでは、所定の修了要件を満たしたSILSの学生が早稲田大学の国際教養学士号及びパリ政治学院の修士号を最短5年で取得できます。
【参考ページ】:https://www.waseda.jp/fire/sils/
3. 立教大学 異文化コミュニケーション学部
全員参加の多様な海外留学研修プログラム
海外留学研修は原則全員参加。期間は1学期間〜1年間と、多様なプログラムが用意されています。留学先は学部間協定校(アジア・ヨーロッパ・北アメリカ・オセアニアの計50校弱)、パートナー大学(アメリカ・カナダ・イギリス・アイルランド・ドイツ・フランス・スペイン・韓国・ニュージーランドの計20校以上)、さらに大学間協定校から選択できます。留学先単位は卒業要件単位に算入されるので4年間で卒業可能です。
【参考ページ】:https://icc.rikkyo.ac.jp/
4. 立命館大学 グローバル教養学部
オーストラリア国立大学とのデュアル・ディグリー・プログラム
グローバル教養学部は、立命館大学から学士(グローバル教養学)、オーストラリア国立大学(ANU)から学士(アジア太平洋学)の2つの学位取得を目指すデュアル・ディグリー・プログラムです。立命館大学大阪いばらきキャンパスで3年間、オーストラリアのキャンベラにあるANUのアクトンキャンパスで1年間学びます。立命館大学とANU両方の大学で各16科目以上の学修科目を履修し、両大学が相互に単位認定を行うことで、両大学の卒業必要単位を修得することができます。
【参考ページ】:https://www.ritsumei.ac.jp/gla/
5. 同志社大学 グローバル・コミュニケーション学部
英語コース・中国語コースは1年間の留学が必修
日本人学生が学ぶ英語コース・中国語コースでは、それぞれの言語圏の大学において1年間のStudy Abroad(留学)が必修とされています。英語コースの場合、Study Abroad先はイギリス・カナダ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドの提携大学(計15校)の中から、学生自身が興味のある地域と現地で履修できる科目にもとづいて選定できます。留学先の大学での単位が認定されるため、4年間での卒業が可能です。
日本国内の大学にもグローバル化の波は押し寄せ、国際競争力の強化は重要な課題となっています。各大学では、学生に国際的に活躍してもらうべく、海外体験ができる様々なプログラムを用意しています。志望大選びとともに、留学の制度をチェックする観点をもっておきましょう。
※この記事でご紹介している内容は2025年4月3日現在の情報に基づいています。
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