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国内大(総合型選抜)+海外大、両方狙える?その理由と、併願対策のコツを解説!

海外大進学に興味があるけれど、海外大だけに絞るのは少し不安…日本の大学も受けておいたほうがいいのかな、でもそんなことできるのかな…そんなふうに漠然と迷っている方は意外と多いようです。海外大を目指したい、でも日本で進学するルートも残しておきたいという方は、海外大と国内の大学の総合型選抜を併願してみてはいかがでしょうか?きちんと戦略的に動いていけば、両方の合格を狙っていくことも可能。今回は、海外大と国内大の総合型選抜、それぞれの出願スケジュールや準備の違い、併願のコツや戦略をご紹介します。

国内大(総合型選抜)+海外大の併願対策のコツ

≪併願できる理由①≫
国内大の総合型選抜と海外大出願には共通点も多い。うまく同期をとれば併願できる

国内大の総合型選抜と海外大入試の共通点・似ているポイント

それぞれの国・大学の入試制度は「求める人材像」をもとに、何を重視するかなどそれぞれに特徴がありますが、合否判定をする「材料」には共通点が多くなっています。

◆学力だけでなく「人物評価」も重視(志望理由・エッセイ・面接):

高校時代の成績や課外活動、エッセイ、推薦状、さらには面接など、複数の要素を多面的に評価し、合否判定が行われます。

◆ 「課外活動」の実績が評価される:

部活動やボランティア活動、リーダー経験など、授業以外での活動実績が重視されます(とくにアメリカでは「課外活動」が重要とされています)。

◆「総合的なストーリー」が大事(なぜその大学・学問を志すのか):

自分の個性や経験、それをもとにした「今後やりたいこと」をエッセイや志望理由書(一部面接)などで表現する力が求められます。

国内大の総合型選抜と海外大入試の同期をとるための対策

共通点を活かして、効率よく対策をすることがカギになります。具体的には下記のような点で効率化が図れるでしょう。

  • ●いずれの大学にも通用する「共通の志望理由(ストーリー)」を作る
  • ●課外活動の実績を積み上げて整理しておく
  • ●志望校すべての英語試験(TOEFL/IELTS)の基準スコアを調べ、早めにクリアする
  • ●「推薦状」は必要な通数を早めに先生にお願いする

【ヨーロッパの大学を目指す場合】

  • ●高校での成績を上げる
  • ●英語試験で一定以上のスコアを獲得する

ヨーロッパの大学では高校の成績が重視されており(バカロレアなどの資格も持っていれば有利)、日本の高校の卒業証明書と一定の英語試験スコア(TOEFL、IELTS、一部SATやACT)があれば出願できる大学もあります(*1)

*1)例:
オランダ:マーストリヒト大学、アムステルダム自由大学(VU Amsterdam)
デンマーク:コペンハーゲンビジネススクール(CBS)など

合否判定は、高校の成績が基準をクリアできていれば合格となることが多く(一部、SATやACTのスコアを判定材料にする大学もあり)、エッセイや面接、課外活動の評価は少なめです。

【アジアの大学を目指す場合】

●(英語プログラムがある大学は)英語試験で高スコアを獲得する

◆シンガポール:

欧米型寄りで出願にはエッセイ・課外活動・推薦状が必要です。AレベルやIB(国際バカロレア)などの資格を持っていると有利になります。

◆マレーシア:

留学生は高校成績(GPA)+英語試験のスコアで合否が判断されます。


≪併願できる理由②≫
出願タイミングがずれているので、国内大の結果が出てから併願する海外大や学校数を決定できる

日本のグローバル系大学・学部の総合型選抜は、書類審査の後、面接を行うという形式が多くなっており、主に10月下旬~11月中旬に行われます。海外大の一般的な入試スケジュールは、出願の締切が10月〜翌年1月(米・英など)、もしくは2月~3月(オーストラリアなど)となっており、前後にずれていることがわかります。

日本の大学の総合型選抜の合否を確認してから、受験する海外の大学を決めることができるのは大きなメリット。日本の大学に合格していると、海外大の挑戦校選びにリスクを取れる余裕が生まれます。

<国内大の総合型選抜と海外大入試 のスケジュールの違い>

出願プロセス

国内大(総合型選抜)

アメリカの大学

カナダの大学

イギリスの大学

オーストラリアの大学

ヨーロッパの大学

TAFE・コミカレ(2年制大学)

出願開始

9月~10月頃→ 試験(10月~12月)

10月~翌1月頃

10月~翌1月頃

10月~翌1月(大学による)

10月~(大学による)

 

国による(例:オランダ1月/5月, ドイツ7月/1月)

コースによる(秋・春入学が多い)

締切

9月~10月

早期出願(Early Decision/Early Action):10月~11月

または

通常出願:翌1月

一般出願:1月前後(大学による

早期出願: 10月15日(オックスフォード、

ケンブリッジ、医学系など)

 

通常出願: 1月31日(UCAS締切)

2月入学:前年の10〜11月。

7月入学:当年の4〜5月(*2)

 

国による(オランダは1月/5月, フランスは4月)

コースによるが、随時募集も多い

合否発表

11月~12月

早期出願(Early Decision/Early Action):12月

または

通常出願:翌3月~4月頃

3月~5月が一般的

2月~5月

出願後、2〜4週間程度で結果通知

国によるが3月〜7月が多い

コースにより異なる

入学時期

4月

9月

※例外あり

9月

※例外(5〜6月、1月入学)あり

9月が主流※1月入学もあり

2月または7月

※直接進学の場合

9月が多い(国によって1月開始あり)

秋・春入学がメイン(TAFEは年間複数回)

*2)ただし、ビザ申請期間確保や準備のため、7月入学に間に合わせるためには高3の1月~3月には出願を行うことが望ましい


≪併願できる理由③≫
海外大は複数併願がしやすい

海外大入試は基本的に書類審査で合否を判定します。日本の大学の一般入試のように、形式や問題がそれぞれ異なる試験を個別に受験する必要はなく、出願書類も基本は同じものを各大学にあわせてカスタマイズしていくだけでOK。

アメリカやイギリスなど多くの大学に一括で出願できる共通のオンラインシステム(Common AppやUCASなど)が導入されている場合、必要な書類をプラットフォーム上で一括管理・複数の大学にまとめて提出することが可能です。海外大入試は、出願対策にかけるパワーを抑えつつ、合格可能性を高めることができるのです。

国内大か海外大か、という二者択一ではなく、どちらも狙える併願戦略。意外と無理なく対策でき、そのうえ「より自分にあった進学先を、世界から選べる」と考えれば、非常に魅力的ではないでしょうか?視野を広げて、世界の中から自分に本当にあった大学にチャレンジしてみましょう。


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※この記事でご紹介している内容は2025年3月2日現在の情報に基づいています。

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