海外大入試、国内グローバル大/学部入試に必須の外部英語検定試験の基礎知識2025
多くの海外大学では、出願の際に外部英語検定試験のスコア提出が必須とされています。大学によっては出願可能な基準点が設定されていることもあります。また、近年では日本国内の個別入試でも、グローバル大・学部を中心に出願要件や合否判定に用いられる要素として英語検定試験が広く採用されるという流れが続いています。
最終的に国内・海外どちらの大学を志望するにしても、早めに対策して受検し、ハイスコアを獲得しておくと有利になるのは間違いありません。今回は外部英語検定試験についての基礎知識をお届けします。
※ここでご紹介している内容は変更になる可能性があります。最新・詳細の情報は必ず公式発表をご確認ください。
主な外部英語検定試験の特徴
海外大+国内大の両方で採用されている試験
TOEFL iBT®テスト
世界的に非常によく知られているTOEFL®の中でも、TOEFL iBT®テストはアカデミック英語に特化した試験で、アメリカやカナダを中心に国内外の多くの大学で採用されています。日本各地の会場(認定テストセンター)にて、すべてのセクションの問題をパソコン上で回答するテスト形式です。
※スピーキングはパソコンで回答を録音します。
IELTS(Academic)
イギリスやオーストラリア、ヨーロッパ、カナダで広く採用されている試験。大学の講義、学術論文、専門家の講演といった学術的な会話や場面を想定した内容で、会場で受験します。リスニング、リーディング、ライティングはコンピュータ版かペーパー版が選べますが、スピーキングは試験官と1対1の対面式になります。
PTE(Academic)
英語圏の大学・大学院の入試を受ける留学生のために作られた試験(ただし教育機関専用というわけではありません)。比較的新しい試験ですが、オーストラリアやカナダ、イギリスなどで多く採用されています。パソコンで受検する方式で、回答はタイピングかマイクへの録音で行います。採点は100%AIによって行われ、独自の自動採点システムによってスコアがつけられます。
Duolingo English Test
24時間いつでも完全オンライン受験が可能で、試験時間が短く(合計で約1時間)、結果も早く出る(48時間以内)のが大きな特徴です。比較的新しい試験ですが、アメリカやヨーロッパの一部の大学で採用されており、今後も採用する大学は増加していくことが見込まれています。
Cambridge English(ケンブリッジ英検)
イギリスやヨーロッパで多く採用されている試験です。スコアの有効期限がないため、一度取得すれば生涯にわたって有効な資格として認められます。CEFRレベルに準拠した6種類の試験が用意されており、海外大への進学には「C1 Advanced」もしくは「C2 Proficiency」を活用するのが一般的です。
国内大で採用、加点などされている試験
※一部の海外大でもスコアが認められる場合があります。
英検(実用英語技能検定)
日本では非常に知名度の高い英語試験。学習レベルに応じて5級~1級まで7つの級が設定されており、大学・学部によって有効とされる級が設定されていることが多いです。リーディング・リスニング・ライティングはペーパー型のテスト方式で、二次試験として面接式スピーキングテスト実施される従来型の英検(団体・個人での申込み)と、1日で4技能を測るパソコンによるテスト方式の「英検S-CBT」(個人申込み)があります。
GTEC
中学生・高校生向けの「GTEC」は基礎的な英語力を測定できる試験で、レベルによって4タイプに分かれています。学年による受検タイプの制限はなく、どのテストを受けても同じ評価軸でスコアが算出されます。計国内大学の総合型選抜や、一部の海外大で利用が可能です。
外部英語検定試験を選ぶ際のポイント
◆TOEFL®かIELTSを受験していればほぼ網羅!
TOEFL iBT®テストかIELTS(Academic)であれば、海外大でも日本国内の大学でも大半が利用可能です。TOEFL iBT®テストはすべてパソコンでの試験になるため、タイピングに自信がある方には向いているでしょう。紙と鉛筆でのテストが好きな方やスピーキングは面接官と対面で行いたいという方はIELTSのほうが良いかもしれません。自分の好みや、問題との相性などにあわせて選んで大丈夫です。
◆人気が高まっているDuolingoやPTE。ただしアメリカのトップ大学を狙う際は要注意
Duolingo English TestやPTE(Academic)は試験時間が短い、費用が安い、結果が早く出るなどの特徴があるため、受検しやすく近年人気が高まっています。国内外での採用校が急増中ですが、アメリカのトップ大学などは依然としてTOEFLやIELTSのような伝統的な試験を重視する傾向があり、学校によっては受け付けられない場合もありますので注意しましょう。なお、PTEはオーストラリアでビザ取得にも使えるなど特に知名度が高く、広く受け入れられています。
◆Cambridge Englishはイギリス・ヨーロッパでよく使われている
Cambridge English(ケンブリッジ英検)は世界に知名度の高い国際的な試験ですが、中でもイギリスやヨーロッパで多く採用されています。とくにヨーロッパ諸国では数ある英語試験の中でも1番の信用度があるとされています。有効期限がないので、英語力を証明する資格として保有したい方にはおすすめです。
◆英検、GTECは国内大ならOK&TOEFL®やIELTSの土台としても有効
英検やGTECは日本では非常に高い知名度を誇ります。海外大への出願には使えない場合が多いですが、国内大学であれば認められているケースが多いです。高いレベルまで獲得すれば英語力はしっかりと高まるため、将来的にTOEFL®やIELTSを受検するための土台にもなります。
日本国内で受検できる外部英語検定試験は数多くありますが、それぞれ個性が異なります。まずはご自身の受験予定大学の公式情報で、受け入れられている試験を早めに確認しましょう。志望校の出願に使える試験の中から、自分に合ったものを選んで対策していくことが重要です。
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※この記事でご紹介している内容は2025年1月18日現在の情報に基づいています。
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