海外大学進学情報

渡航したての日本人学生が「苦労しがち」な5つのことと、その乗り越え方

海外進学は、新しい環境や異なる文化を体験できる貴重なチャンス。しかしながら、初めての渡航にはさまざまな困難も伴います。ご自身もおうちの方も、そこはかとない不安が尽きないのではないでしょうか?
そこで今回は、初めて渡航する日本人学生が特に気をつけるべき5つの点と、それぞれのアドバイスをご紹介します。渡航の直後に苦労しがちなポイントを事前に理解し、それに対する効果的な対策をイメージすることで、不安感が少し軽減できるはずです。

渡航したての日本人学生が苦労しがちな5つのこと・乗り越え方

1. 言語の壁

英語にどれだけ自信があったとしても、ネイティブの英語話者の話を理解するのはかなり大変なこと。それも大学で学ぶとなると、教授や生徒たちがかなりのスピードで話す専門的な単語や言い回しが出てくる会話についていかなくてはなりません。 国や地域によっては現地の方言やスラングがきつく、何を言っているかほとんど理解できないこともありえます。
英語や現地の言語が十分に話せないうちは、授業や日常生活でのコミュニケーションが難しくなるため、自信をなくし、学習の意欲を失ってしまう可能性があります。

アドバイス

言葉がわからないからといって、過度に怖がったり恥ずかしがったりする必要はありません。言語の壁に直面することは、むしろ当然のことだと開き直ることも大切。良い学習の機会と捉えて、まずは日常会話や専門授業で使われる表現から学んでいくことが近道です。同じ背景を持つ人々とだけ付き合わず、現地でさまざまな友人や知り合いをつくり、積極的にコミュニケーションを。最初はつたなくてもよいので、どんどん会話する機会を増やすことで実践的なスキルを磨いていきましょう。
また、大学によっては留学生向けに言語サポートのプログラムを提供している場合もありますので、利用してみるのもおすすめです。


2. 文化の違い

なじみのない環境や異なる文化の中で生活することは、思っているよりストレスがかかるもの。日本人だけでなく多くの留学生が渡航先の国の文化に戸惑い、慣れて同化していくのに苦労します。とくに食事に関するマナーや生活習慣、対人関係のスタイルに困惑するケースが多いようです。

アドバイス

渡航前に、できるかぎり留学先の文化について調べておきましょう。大学や都市のホームページはもちろん、観光サイトなども多くの情報が載っています。SNS等で現地の学生の生の声を拾ってみるのもよいでしょう。
渡航後はまず現地の人々をよく観察すること。そして少しずつ地元の学生や、街の人々との交流に積極的に参加していってください。実際の生活の中で触れ合うことで、文化の相違を理解することができます。「違い」を楽しむぐらいに柔軟な姿勢で対応することで、次第に慣れていくはずです。


3. ホームシック・孤独感

家族や友人たちと離れて海外で新しい生活を始めるというのは、人生の中でも有数の大きな変化です。とくに海外進学の場合、学業、社会、文化、経済的なさまざまなプレッシャーにさらされつつも、海外で学ぶ夢が実現したのだから頑張らなくてはという感情的な葛藤が重なります。強いストレスや不安から孤独感を感じ、ホームシックに陥る可能性は大いにあります。家族、友人、母国の習慣、さらには食べ慣れた食べ物さえも恋しくなるのは当然のことかもしれません。

アドバイス

現代では、いつでも故郷の人々とつながることができるテクノロジーが発達しています。時差を考慮しつつ、母国の家族や友人と定期的に連絡をとりましょう。安心できる人たちに、自分の状況を知らせたり、感情を共有したりすることだけでも、心は落ち着きます。離れていても、どんなときもサポートしてもらえると思うことでホームシックは軽減されます。
そのうえで、現地で友達を作ったり、クラブやボランティア活動に参加したり、新しいことを始めていきましょう。留学生向けのイベントなどに参加するのも、同じ境遇の友達を作るためには有効です。日常の中に楽しみを見つけ、前向きに過ごせるようになれば、孤独感はいつしか薄らいでいくでしょう。


4. 生活スタイルの確立

見ず知らずの場所では、どこにどんな店があり、どこに行けば何が手に入るのかも最初はわかりません。学内の寮に住む場合でも、それは同じで、生活必需品を買うことにも苦労する場合があります。そもそも現地の通貨の単位や、支払いの仕方に戸惑うこともあります。
また、店だけでなく病院の利用の仕方や公共交通機関の乗り方も日本とは違うため、慣れないと尻込みしてしまうかもしれません。

アドバイス

渡航前に、わかる範囲で留学先の交通手段や病院の情報などは調べておきましょう。現地の通貨の単位や計算の仕方、使えるクレジットカード、お金に関するスラングなども調べておくとよいです。ただ、実際に現地に行ってみると調べていたことと違うこともしばしばあります。そういうときは、柔軟な気持ちで対応しましょう。
到着後は、現地の地図アプリなどを使って周辺の施設(スーパー、病院、公共交通機関など)を確認してみてください。学生寮に住む場合は、先輩がいろいろ教えてくれることもあります。実際に暮らしている人の声が最も役に立つので、現地の学生と知り合う機会があればいろいろ聞いてみましょう。


5. 勉強の負担

海外の大学生は非常によく勉強すると言われます。実際、海外では教育システムが日本と異なるため、日本からの留学生は海外大の授業の進行速度や課題の量に圧倒されることがあります。1つ1つの課題やタスクもかなり難しく、エッセイのように高度な英語力や抽象的な文章能力を必要とするものの場合はとても時間がかかるため、夜遅くまで勉強する毎日が続くことも多々あります。

アドバイス

まずは課題や授業の内容を整理し、自分でスケジュールを立てて計画的に学習するように努めましょう。理解できない点があれば、積極的に教授やクラスメートに質問しましょう。オフィス アワーや勉強会などのリソースもどんどん活用してください。
課題や授業でどうしても困ったり、苦労したりしている場合は、早めに教授に相談することをお勧めします。海外大では、困難な状況にあるときに積極的に助けを求めることはまったく問題のない行動であり、むしろ正解とされます。ほとんどの教授は学生を積極的にサポートしてくれますし、教授自身が助けることができない場合は大学のサポートセンターなど役立つと思われるリソースを紹介してくれるでしょう。

日本を離れ、たった一人で新しい環境に飛び込む海外進学は、やはり挑戦の連続です。もちろん楽しいこともたくさんありますが、大変なことも同じくらいたくさんあると思っておきましょう。最初は辛いかもしれませんが、それらを乗り越えることでしか得られない成長が、確実にあります。それだけの価値は間違いなくあると信じて、ぜひ挑戦してみてください。


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※この記事でご紹介している内容は2024年10月23日現在の情報に基づいています。

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