海外進学・留学を考えている人は知っておいた方がいいドイツならではの常識・カルチャー
海外留学でまず悩みがちな国選び。このシリーズでは、留学先として人気の国の「文化」や「生活習慣」の特徴など、「この国、面白いな。行って体験してみたいな」と思えるような、その国ならではの情報をピックアップしてお届けしています。第6回は、実は英語でも学べるドイツ。実際に現地に行った時の「カルチャーショック」が少し弱くなるかも!?
日曜日にはお店が営業していない
ドイツには閉店法という法律があり、日曜日や祝日は基本的にお休みの日です。一部の施設(駅・空港など)を除くと、スーパーや小売店は終日閉店しているため、買い物はできません(飲食店は開いていることも多い)。平日もスーパーは20時前後に閉店してしまうことも多く、土曜日に買い物ができないと食料や生活用品のストックがピンチに、などということもあるので注意が必要です。
なお、近年では年に数回、日曜日も買い物ができる日を制定する州も増えているようです。
静かにしなければいけない時間帯がある!
ドイツでは騒音規定(Nachtruhe)があり、騒音に関するルールがかなり厳格に定められています。基本的に「休息時間(Ruhezeit)」と呼ばれる時間帯には、通常の生活音を超えて戸外まで聞こえる音を出してはいけないことになっているのです。細かくは州や市町村、あるいは住宅ごとに規則が決められていますが、一般的に平日は夜22:00~朝の6:00または7:00(規定にはよって13:00~15:00も)が静かにしなくてはいけない時間となります。掃除や洗濯機の音や、シャワーの音なども規制の対象となり、クレームがくることがあるので、事前にしっかり確認しましょう。
公共のトイレはほぼ有料
外出時にトイレに行きたくなっても、ドイツでは無料で利用できることはほとんどありません。駅やショッピングモール、デパート、レストラン、カフェなどでも、トイレの入り口にチップ皿が置かれているか、入り口にお金を受け取る係のスタッフが立っています。コインを入れるとゲートが開くようになっている場合も。利用料は50セント〜1ユーロ程度が目安です。
待ち合わせの時間は厳守、なのに電車やバスの遅延は当たり前
ドイツ人は日本人と同じように時間にはおおむね正確な国民性と言われています。待ち合わせ時間も守る人が多い傾向があります。ただし、電車やバスだけはなぜか時間にルーズで、頻繁に遅延が発生します。数本に1本ぐらいしか時間通りにくることはなく、そもそも5分程度遅れは遅延とはみなされないほど。長距離を走る電車・バスの場合は、30分~1時間遅れることも珍しくありません。さらに、遅延したからといって遅延証明書などが発行されることもなし。大切な用事がある場合は、十分に時間に余裕を持って電車・バスを利用したほうがよいでしょう。
水道水は硬水。飲用にはあまり適していない
ドイツの水道水は日本よりも硬度が高く、あまり飲むのに適しているとは言えません(飲むことは可能)。飲用水としてはミネラル・ウォーターを購入するのが一般的です。ちなみに、水はガス入り(mit Gas/Kohlensäure)と、ガスなし(ohne Gas/Kohlensäure)があるので、表示には注意しましょう。飲食店では日本のように水は無料で出てこないので、必要なら有料で注文する必要がありますが、こちらもガスの有無が選べます。
また、ドイツでは日本のようにバスタブ付きのバスルームは少なく、シャワーだけのことが多いですが、肌質の弱い方は入浴後の肌の乾燥にも要注意です。
洗濯物は地下に干すのが一般的
ドイツでは、洗濯機は地下に設置する場合が多いです。洗濯物は地下室の洗濯コーナーか、屋内の物干し場に干すのが一般的。乾燥機を利用することも多いようです。日本のように外やベランダ、バルコニーなどに干すことはほとんどなく、マナー違反と見られてしまうこともあります。
なお、ドイツの洗濯機は水ではなくぬるま湯~お湯の温度設定で洗う設定が一般的なので、色落ちが気になる人もいるかもしれません。
地域によっては冬がかなり寒い!が、家の中はセントラルヒーティングで暖かい
ドイツの都市は意外と高緯度にあり、短い夏をのぞけば、全体的にかなり寒い国といっていいでしょう。ベルリンやミュンヘンなどは、冬はマイナス20度ぐらいまで下がることもありますし、朝晩の寒暖差も大きいです。
ただ、ドイツの住宅ではセントラルヒーティング(Heizung)が窓の下などに取り付けられているのが一般的で、冬場には大活躍。稼働させてから部屋が暖かくなるまでは時間がかかるものの、家全体がポカポカになり、とても暖かく過ごせます。
晩ごはんは伝統的に「冷たい食事」が多い
ドイツには「Kaltes Essen(冷たい食事)」という言葉があります。伝統的に夜は温かいものを食べないということを意味しており、料理せずにすぐに食卓に並べられるパンやハム・ソーセージ、チーズ、ジャムなどで夕飯を済ませる家庭が多いです。その代わり、ドイツ人は昼食を重視しており、調理された温かいものをたっぷり食べる傾向があります。
店員さんはあまりフレンドリーではない
日本ではどんなお店に行っても、店員さんはある程度、丁寧に接客してくれるのが一般的。その感覚でいくと、ドイツの店員さんはかなりドライに感じるかも。たとえばスーパーでも、レジ係の人がにこやかに挨拶してくれるわけでもなく、丁寧な言葉づかいで支払金額を教えてくれる…などということもないと思ったほうがよいでしょう。もちろん店員さんにもよりますが、ドイツでは過剰なサービスは期待しないほうが良いかもしれません。
自転車用道路を歩いてしまうと危険!
ドイツは自転車を愛用する人が非常に多く、それだけに自転車に関するマナーにも厳しめの国。車道の脇に自転車専用の道路がしっかり整備されていることも多いです。時には歩道部分に歩行者用通路と自転車用の走行路が分けられていることも。自転車用の部分には歩行車は入らないように気を付けましょう。
日付の書き方が逆から?!
日本だと「2024年2月5日」と書くところを、ドイツでは「05.02.24」となるのが一般的です。慣れないうちは、月と日がどちらかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。
英語圏ではないものの、大学によっては英語で提供されているプログラムもあり、英語での留学も可能なドイツ。ドイツ語との二か国語を学ぶこともできますし、何より学費や生活費が安価なので、欧米の学生にとっては人気のある留学先です。ヨーロッパの中心部に位置し、長く複雑な歴史を辿ってきた国だけに、独自の文化や伝統が根付いています。新たな発見がたくさんある刺激的な生活を楽しめるでしょう。
★アメリカならではの常識・カルチャーを知りたい方は★
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★イギリスならではの常識・カルチャーを知りたい方は★
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★シンガポールならではの常識・カルチャーを知りたい方は★
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※この記事でご紹介している内容は2024年3月2日現在の情報に基づいています。