【保護者向け】留学生活はハード。でもなぜ中・高校生たちは海外大を目指すのか?
世界的にはコロナ禍の終焉が意識されはじめ、人やモノの移動も正常化しつつある昨今。日本でも、海外大学を目指す動きは再び盛り上がりを見せてきています。なぜ、高校生たちは海外大に惹かれるのでしょうか?
海外大学で学んでいる留学生の皆さんは、「日々の課題が非常に大変」と口を揃えます。毎日たくさんの本を読み、自分の頭で考え、膨大なレポートやプレゼン資料を作成する学生生活を送っている人がほとんどです。コロナ禍の真っ最中はオンライン授業が続き、行動が制限されていた人もたくさんいます。
それでも話を聞くと、彼らは驚くほど楽しそう。コロナ禍をものともせず、海外で充実したキャンパスライフを送っています。詳しく話を聞く中で、留学には「大変さ」をはるかに超える多くの「メリット」があることがわかってきました。そこでこの記事では、高校生たちを惹きつける海外大の魅力を、留学生のリアルな声からご紹介していきます。
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日常会話の中でも、違うと思ったらはっきり反論される
多様な価値観に触れ、人生が豊かに
Yuki H. 先輩(アメリカ・デポー大学〔Depauw University))
私の大学では生徒の約20%が留学生です。また、アメリカ国内出身者も様々な州から集まっているので、卒業後に友達に直接会うのは少し大変な気がしているほどです(笑)。
そうした中で、これは日本だとなかなかないなと思うのは、日常会話の中でも平気で自分の発言に反論をしてくること。相手に悪気があるとか、私のことが嫌いとかいうわけでないけれど、違うと思うことは違うとはっきり言われることが多いです。
アメリカに来てすぐのころは、「なんだよ、いちいち突っ込んでくるなあ…」と思ってしまうこともありましたが、気付くと自分もそんな話し方をするようになっていました。実は私は、これをとてもいいことだと思っています。理由はいくつもあって、まずは相手が自分の話をしっかり聞いてくれてるんだと確信をもつことができるのは、嬉しいことだから。何気ない一言から会話が続いてもっと仲良くなることもできます。また、自分も人の話をよく聞くようになるのでアイディアの引き出しが毎日増えていきます。
自分があまり詳しくない分野でも、自分の考えや発言に自信を持っていて、思ったことをまっすぐ言ってくれる人が多いです。そのおかげで、ありとあらゆる考えや価値観に触れやすいのです。そうした環境が整っていることは、人生を豊かにするうえでも、非常に大きなメリットだと思っています。
日本の社会では、話しているときに面と向かって否定してくる人は、あまり多くないのではないでしょうか。もし違う意見だったとしても、いったんは「そうですね」というように相手の言うことに同調してから、やんわりと話を進めることが多いかもしれません。そうした環境に慣れていると、海外で出会う人々のコミュニケーションのとり方にびっくりすることも多いでしょう。でも、そうした多様性に囲まれて生活し、文化や背景が違う者同士がお互いを理解しようとする姿勢を学ぶことは、これからの時代を生きていくうえで非常に重要になります。グローバルな視点を養い、世界中に人脈が作れるのは、留学の醍醐味です。
専攻以外の授業を幅広くとれるのが楽しい
自分の学びたいことを見つけられる素晴らしい環境
Lilia T. 先輩(アメリカ・カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校〔California State University, Los Angeles〕卒業)
留学当初、私はコミュニティ・カレッジ(略してコミカレ)に通っていました。コミカレはアメリカでポピュラーな2年制大学で、2年制とはいえ様々な専攻があり、自分の学びたいことを見つけられるいい場所だったと感じています。自分の専攻以外の授業をとる機会が多く、興味がある分野を幅広く学べます。当時はMusic Technologyという専攻でしたが、ほかにも興味があったグラフィックデザインや美術の授業もとれたことが楽しかったです。
その後、ロサンゼルスにある4年制大学に編入。ここでは、ロサンゼルス・ハリウッドという地域にあるからこその経験ができました。私の大学での専攻は映画やメディア系だったのですが、学校内にあるスタジオで撮影を学ぶことができたり、地域で開かれる映画祭もたくさんあるので、そういうイベントに参加することで映画に触れて、授業で学んだことをより深く理解することにつながりました。
海外には、大学入学前に専攻分野を決める必要がない国が多くあります。とくにアメリカの大学の場合、文系・理系などの枠組みはなく、自分が興味ある授業を自由にとることができる仕組みになっていることが多いです。大学によって得意分野が異なり、地域性を生かしたユニークな専攻を提供しているなど、大学ごとの特色がハッキリしているのも特徴。留学中に興味のある分野が変わり、専攻を変えるなんてケースも珍しくありません。自分が学びたいことを、学びたいように、自由に学べるのは海外を目指す大きな理由の1つになります。
留学当初は不安でマイナス思考に陥りがち
徐々に確立した自分のスタイルが「精神的余裕」を生んだ
Michiru I. 先輩(アメリカ・ウェルズリー大学〔Wellesley College〕)
海外大学で、生活リズムを常に自分で管理しながら、勉強に日々一生懸命取り組んでいると不思議と自己肯定感は上がります。アメリカに来たばかりのころは、1人ですべてこなすことは不可能だと思いこみ、周りの優秀な生徒たちについていけないのではと不安しかありませんでした。しかし、友達や先輩にアドバイスをもらいながら、徐々に自分のスタイルを見つけていくことで、精神的にとても楽になれました。
思い込みによって閉鎖的な思考を持ちがちだった私にとって、それは劇的な変化。「これもチャレンジしたい!」「分からないからすぐメールを出そう!」など、アメリカで「精神的余裕」を学ぶことができました。そうした力は、今後の生き方に影響を与えるだろうなと思うくらい、身につけることができて良かったなと思っています。
渡航後すぐは、慣れない環境に戸惑うことも多く、自信をなくしてしまう人もたくさんいます。程度の差こそあれ、留学生のほとんどが経験するそうした苦しい時期を乗り越えると、見えてくる世界はガラリと変わります。未知の問題にぶつかっても臆しない度胸やサバイバル力、コミュニケーション力やリーダーシップ、自己肯定感といったような、これからの社会で求められる「マインド」が、留学生活の中で意識しなくても自然と身についていきます。
まとめ
いかがでしたか?
留学生活は、日本の大学での毎日よりも、格段にハードであることは間違いありません。それでも留学生たちは、海外大で学ぶメリットを日々実感し続けているから、楽しみながら頑張れるようです。
留学生たちは、在学中も卒業してからも、積極的に海外留学の魅力を発信し続けており、現在ではそうした情報が多くの高校生に海外を目指すきっかけを与えています。もし海外大に興味を持ったら、保護者の皆様も少しだけSNSやWebサイトなどで調べてみてはいかがでしょうか?
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※この記事でご紹介している内容は2022年12月15日現在の情報に基づいています。