海外大学進学情報

アメリカ留学について知っておいたほうがいい10のこと

世界中で、「withコロナ」が実体化しつつある昨今。再びグローバルな人の動きも活発になってきています。海外留学を本格的に考え始める方もいるのではないでしょうか。
海外進学・留学ラボでは、これまでにも国ごとの特徴をご紹介してきましたが、ここであらためて「国」そのものにスポットライトを当ててみましょう。実際に海外の進路を検討する場合、やはりまずは「国選び」からが基本です。

このシリーズでは、バラエティに富んだ10の「知っておくべきこと」を国ごとにピックアップ。留学先として人気のある各国の学びの制度や学生生活の特徴をはじめ、文化や風土なども加味したお国柄がつかめるはず。海外留学した自分を、ワクワクイメージしてみてくださいね。初回はアメリカからスタートです!

【参考記事】
教育レベルも柔軟性もトップクラス!アメリカ留学10のメリット
留学先の国選び 国&街のここに“キュン”ときました!③ ~アメリカ・シアトル~

アメリカ留学について知っておいたほうがいい10のこと

1. 現地の学生だけでなく、世界中から集まった留学生と出会える!

アメリカは世界で最も人気のある留学先。多くの大学が留学生の受け入れを積極的に行っており、現在は世界中の国々から100万人近い学生がアメリカで学んでいます。
ほとんどの大学で、オリエンテーションの日から、自分と同じような経験をしている留学生に出会うはずです。異国の地に来て悩むことや困ることはみんなだいたい同じなので、多くの場合、留学生のコミュニティーやサポートグループが存在しています。日本人留学生のグループもあるかもしれません。まずはそういった場に参加してみると、案外簡単に友達が作れるでしょう。

もちろん、せっかくアメリカという人種と文化のるつぼで暮らすのですから、地元の学生や街の人たちともぜひ交流を。そうした機会を見つけたら、自分から積極的に飛び込んでみてください。留学ならではの、多様性に囲まれた素晴らしい毎日が送れるはずです。

2. メジャー+マイナーで独自に学位をカスタマイズできる!

アメリカの大学では、メジャー(major)と呼ばれる専攻を1つ、あるいは2つ選ぶことができます。専攻を2つとることを、ダブルメジャーといいます。
さらに、メジャーとは別にマイナー(minor)という副専攻を選択することも可能です。ダブルメジャーにするほどではないけれど、メジャーのほかに勉強したい、またはメジャーに役立つ分野の勉強もしたい、という場合などに、マイナーとして学ぶことができます。

たとえば、ビジネスマネジメントをメジャーとして専攻しながら、音楽をマイナーにするなどという選択も自由。自分の興味や目標に最も適したメジャー(専攻)とマイナー(副専攻)で、学位を柔軟にカスタマイズできるのです。

3. 本当にやりたいことを、時間をかけて見つけることができる!

アメリカの大学の多くは、出願・入学する際に専攻を決める必要がありません。学部に入学した学生は、最初の1年半~2年間、「一般教養(リベラルアーツ)」にあたるカリキュラムで様々な分野から基礎的なクラスを自由に選択して学ぶことができます。数学や生物学、化学、文学、心理学、音楽にいたるまで、いろいろな分野の学問に触れていく中で、自分が最も興味・関心を持てる専門分野を見極め、2年目または3年目に専攻を決定します。

つまり、一般教養カリキュラムの間は、自分が本当に学びたいことを見つけるための時間。学んでいるうちに興味の方向性が変わったら、途中で専攻を変えることも比較的簡単にできます。アメリカには、自分がやりたいことをとことん追求できる環境が整っているのです。

4. 1年のうち、大学に通うのは実は半年強!?さまざまな人生経験ができる!

アメリカの大学の多くが2学期制。通常は9月に年度が始まり、5月に終わります。学期の長さは平均すると15週間。つまり、アメリカの大学生が大学に通っているのは、実質、半年強だけということになります。

5月から8月までは長い夏期休暇、さらに12 月中旬から 1 月中旬までが 1 か月間の冬休み、秋休み(感謝祭前後) と春休み(3 月または 4 月) はそれぞれ1週間ずつあります。 アメリカの大学生たちは、休暇中は実家に帰って家族や友人と過ごしたり、アメリカ中を旅行してみたりして、勉強だけでなく余暇をしっかりと楽しみます。また、夏季などの長い休みを利用して、インターンシップに参加し、専門的な経験を積んで将来への道を切り拓いていく学生もたくさんいます。

5. 大学のある土地の気候をよく知っておくのが大切!

東西南北にそれぞれ数千kmという広大な国土を持つアメリカ。同じ国にある大学とはいえ、たとえば東海岸と西海岸では5000kmも離れているわけですから、当然のことながら気候が驚くほど違います。アメリカ全土には10もの異なる気候帯があるので、渡航前に自分が住む街を中心に、主要な気候地域についてはよく調べておくとよいでしょう。

北東部の冬は非常に寒く雪が多いとか、南西部は年間を通してよく晴れて暑く、乾燥するなど、それぞれ特徴があります。基本的に、どの都市に行っても衣服などは簡単に手に入りますが、はじめのうちは気候に合わせた服を持って行けると安心です。

なお、アメリカの温度の表示は単位に華氏(F= Fahrenheit))が使われています。日本の摂氏表示に慣れていると、天気予報を見ても気温がわからない可能性が。華氏と摂氏の変換について頭に入れておくと便利です。

6. ダイナミックな行事、パーティーなど映画のような学生生活を体験できる

大学に入学すると、最初の週は「オリエンテーションウィーク」または「ウェルカム ウィーク」のような期間であることが多いです。新入生が新しい環境に早く慣れることができるよう、キャンパスや学生寮で歓迎のパーティーが開かれることも多々あります。

それだけでなく、アメリカの大学キャンパスでは、様々なクラブや団体が主催する何らかのパーティーやイベントが、ほぼ一年中、頻繁に行われているのが一般的です。そうした場は、華やかなアメリカの文化に浸り、新しい人々と出会い、友達を作るチャンス。自由参加のことが多いので、楽しそうなものを見つけたら、参加してみるとよいでしょう。

7. 学問だけでなくスポーツ、文化などがとても身近

アメリカの大学、とくに大規模な大学の多くではスポーツや陸上競技が盛んです。大学ごとに力を入れている種目・競技が異なり、それ自体が大学の伝統や精神を形作っていることが往々にしてあります。フットボールや、バスケットなどのチームが他大学との試合や大会をする際は、スクールカラーの服やグッズを身につけて自分の学校の応援に駆けつけ、みんなで盛り上がることもしばしば。スポーツイベントは、大学のコミュニティの一員であることを強く感じられる機会であると同時に、最大の社交イベントでもあることが多いようです。

スポーツ以外にも、キャンパス内で音楽や映画、演劇などの文化イベントが定期的に行われているケースも。勉強だけでなく、多様で豊かな経験ができます。

8. 費用は高額になりがち。日々のやりくりが超重要!

一般的に、アメリカの大学で学ぶことはかなりお金がかかる、ということは頭に入れておく必要があります。授業料は、私立か公立か、またはどの学部で学ぶかなど、条件によって異なるものの、1年間に$5,000 から $50,000程度。最も高い場合だと、学士号取得のために4年間でかかる金額は20万ドルにもなります。

それ以外の、基本的な学生生活に必要な食費、家賃、交通費、教科書代などの費用も、経済大国のアメリカではかなりかさむ傾向があります。最近は物価の上昇が激しいこともあり、思っているより高額になってしまうケースも。あらかじめ大学の学生ローンなどの財政援助や奨学金などを利用して資金計画をしっかりたて、日々の生活でうまくやりくりしていくことが大切です。

なお、アメリカの銀行の口座が1つあると何かと便利ですが、口座開設にはかなり時間がかかります。現地に到着したら、すぐに手続きを開始すると良いでしょう。

9. 大学の成績は多面的な評価。授業への参加が最重要

アメリカの大学での成績は、入試と同じく、総合的・多面的な評価が行われます。それぞれのクラスで、学期末の試験はほぼ必ず何らかの形式で行われるのが一般的ですが、1回のテストの得点で成績が決まるようなことはほとんどありません。

もちろんある程度は試験の点数が反映されるクラスもありますが、多くの場合、授業への参加の度合いが非常に重要だと言われています。アメリカの大学の授業は、教授と学生の間の議論によって構成されていることが多いため、授業中に発言したり、アイディアを共有したりといった態度や姿勢が、最終成績を決定する大きな要因となることがよくあります。

授業への出席率や、宿題、論文、プレゼンテーション、グループプロジェクトなどでのパフォーマンスも評価の対象です。

10. アメリカの学生寮はルームシェアの場合が多い!

大学の新入生は、多くが学生寮に入ります。どこの大学の寮も1人部屋というものはあまりなく、とくに1年次は2人もしくは3人部屋になることがほとんど。快適な学習環境と生活環境を作るためには、ルームメイトとしっかりコミュニケーションをとることが求められます。

もちろん慣れないうちは不自由さを感じることもありますが、それぞれの生活リズムを少しずつ調整したり、電化製品を共有するルールを決めたりして工夫していく中で、お互いのスペースとプライバシーを尊重する方法が自然と学べます。常にルームメイトがいることで社交的になれますし、日々、コミュニケーションスキルを高めることができるのは寮生活のメリットといえるでしょう。

大学によっては学生寮の結束がとても強く、卒業後も一生の付き合いができる友人がたくさんできることもあります。


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※この記事でご紹介している内容は2022年10月14日現在の情報に基づいています。

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