海外大学進学情報

生活環境よし!教育プログラムも充実!ニュージーランドの大学に進学するメリットと出願方法

ここ数年続いていたコロナ禍に終息の兆しが見えつつあります。今こそ、本格的に海外留学を検討し始めてみてもよい時期なのではないでしょうか? 留学を考える際、多くの人がまず悩むのが留学先です。「どの国に留学するか」は留学の質や満足度を左右する大切なポイントになるだけに、慎重に決めたいもの。とはいえ、英語圏といっても多くの国があるため、なかなか留学先を絞る決め手がなくて迷ってしまうのも非常によくあることです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、海外からの入国が制限されていた世界の国々も、現在では、段階的な緩和の傾向がいっそう進んでいます。世界の中でもいち早く国境を封鎖し、厳しく管理されてきたニュージーランドでも、ついに7月31日23時59分(ニュージーランド標準時間:NZST)から全ての国からの渡航者に対して入国が許可されることが発表されました。それに伴い、7/31より新規の学生ビザの申請も再開されます!

今回は、国際的に高い教育水準であるだけでなく、自然豊かな環境、治安もよく、「留学には最高の環境」とも言われるニュージーランド進学にスポットをあてて、その魅力と出願方法をご紹介します。

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ニュージーランドの大学に進学するメリットと出願方法

ニュージーランド留学のメリット5

① 教育水準の高さ

比較的人口が少ないニュージーランドには大学は8校(すべて国立)しかありませんが、イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(QS)が発表している「QS世界大学ランキング2022」では8つの大学すべてが上位3%にランクインしており、全体的に教育レベルが高いことで知られています。ニュージーランドの国内トップとされるオークランド大学はQSで82位、THE(Times Higher Education)の大学ランキングでも137位タイにランクされています。
ニュージーランドの教育機関はすべて、政府機関である「ニュージーランド資格審査評議会(New Zealand Qualification Authority:NZQA)」が監督しているため、あらゆるレベルで教育の質を保証する制度が確立しています。大学の革新的で実践的なカリキュラムは世界でも評価が高いうえ、8校それぞれユニークな強みがあるのも特徴です。

② 都市と大自然が近い優れた環境

ニュージーランドは、非常に緑豊かな島国。手つかずの大自然が残る国立公園の総面積は3万k㎡を上回り、その多くは世界遺産に登録されています。各大学のある都市部から気軽に行ける距離に大自然が広がっている環境は、ニュージーランド留学の大きな魅力の1つです。また、世界163カ国を対象に政治的安定や外的情勢などを総合的に分析した2021年の「世界平和度指数(GPI)」では、ニュージーランドは2位を獲得し、英語圏の国で最上位となっています(参考:1位はアイスランド、日本は12位)。治安がよく、安心して過ごせることも重要なポイントといえるでしょう。

③ 多民族国家で留学生フレンドリー

かつてイギリス統治下にあった歴史を持つニュージーランド。全人口のうちヨーロッパ系人種の割合が7割を占めますが、次いで多いのは原住民であるマオリ(約16%)。アジア系住民が約15%で、さらに太平洋諸島系、中近東系、ラテン系、アフリカ系など、さまざまな国や地域から移民が集まっており、国際色豊かな多民族国家となっています。マオリの文化も大切にされている多様性に富んだ社会では、外国人に対する差別や偏見も少ないと言われていて、留学生も自然に受け入れられるフレンドリーな国民性です。
また、ニュージーランド政府は、「留学生の生活保障に関する服務規程(Code of Practice for the Pastoral Care of International Students)」を定めています。規程内容は幅広く、留学生の誘致、入学、福利厚生、滞在先など、留学生に対して公正かつ適正な配慮がなされています。留学生を受け入れる教育機関はこの規程に従うことが義務付けられているため、留学生への公的サポートも万全といえます。

④ 学生ビザでアルバイトができる!

ニュージーランドで週20時間以上のフルタイム授業を受ける場合は「学生ビザ(Fee Paying Student Visa)」が必要となりますが、この学生ビザで外国人留学生が就労することが許可されています。(就労時間は週20時間と定められています)

⑤ 高い英語力が身に付く

かつてイギリス統治下にあったため、ニュージーランドの英語はイギリス英語にルーツを持つと言われています。アメリカ英語とは発音や言い回し、スペルなどが少し異なり、またマオリ語の影響も受けているため独特な部分がありますが、慣れればとくに問題ないでしょう。
また、一説には「ニュージーランド英語は世界一早い」と言われるほど、英語を話すテンポが速いのが特徴です。こちらも慣れてしまえば、他の地域で話される英語がゆっくりめに感じられるほど英語が確実に上達します。

ニュージーランドの教育システム

ニュージーランドの高等教育のシステムは、イギリス・オーストラリア型に近く、大学は3年制となっています。基礎的な教養科目を履修する期間はほぼなく、入学後にすぐ専攻科目の専門的な学習が始まります。

また、学年度の開始は2月。2学期制で1学期は2月-6月、2学期は7月-11月が基本です。

大学・学部課程の入学基準(出願要件)の目安

<アカデミック(学業)>

◆高校の卒業証明書(日本の高校卒業資格も可)
◆高校での成績がB(70%, 3.5/5)以上

<英語>

◆IELTSアカデミック 6.0以上(全セクション5.5以上)
※学校によってはTOEFL®テストなど他の英語資格も認定される場合あり

*入学基準は大学・学部ごとに定められています。求められる成績や英語力は各大学、専攻、コースにより大きく異なります。

学力試験等はなく、すべて書類審査となります。 「アカデミック(学業)」と「英語」の両方の基準を満たし、すべての書類審査に合格すれば「Unconditional Offer(正式入学許可)」となり、入学が許可されます。
アカデミック、英語のいずれかが不足している場合は「Conditional Offer(条件付き入学許可)」が発行され、足りない分をクリアできた時点で正式合格となる制度もあります。

<日本人が留学する場合のルート>

進学ルート1:日本の高校卒業後、大学の学部課程に「直接」進学

十分な学力と英語力があり、定められた基準をクリアしていることを大学側に認められれば、日本の高校を卒業した後に直接入学することも可能です。実際に直接入学ができるかどうかは、志望大学に直接問い合わせをして確認することをおすすめします。

※高校の成績は入学要件を満たしているけれど、英語力だけが足りないという場合は、現地の語学学校などで大学進学のための英語コース(EAP)を履修し、修了すると学部入学が認められるケースが多いです。

進学ルート2:ファウンデーション(大学進学準備)コースから大学へ進学

アカデミックの入学条件を満たしていない場合、または大学へ直接入学することに不安がある場合は、大学のファウンデーションコースを1年間程度受講し、大学入学資格を取得してから学部へ入学することができます。

※日本の高校は海外の高校と異なり、大学の学部に関連する概論や一般教養、またレポート作成やプレゼンテーションスキルを身につける教育がされていません。そのため日本からの留学生は、成績が基準を満たしている場合でもこのルートを選択し、学部の本科コースに備えるケースがかなりあります。

※ファウンデーションコースの入学にも一定の英語力が必要となることがあります。英語力が入学基準に達していない場合は、まずは英語コースからスタートすることが一般的です。

進学ルート3:ポリテクニックのディプロマコース経由で大学編入(ポリテクニック)

ニュージーランドにはポリテクニック(Polytechnic)とよばれる特有の高等教育機関があり、職業に直結する技術や知識を習得するコースをはじめ、様々なカリキュラムが提供されています。ポリテクニックの中には、主に大学への編入を目指す専門課程であるDiploma(ディプロマ)コースを開講してる学校もあります。ディプロマコースでは大学1年次に相当する単位数を取得することができるため、コース修了後に取得単位を提携している大学に移行して、2年次以降に編入することが可能です。 (編入する学部や成績などによって、認められる単位数が変わる場合があります)大学で学士号を取得するまでの費用や時間を抑えることができる進学ルートとされています。

※大学付属の教育機関にもディプロマコースが開講されている場合があります。
※ポリテクニックに入学するためのIELTSスコアの目安は5.5以上と言われています。

◆ニュージーランドの学生ビザについて

ニュージーランドで留学期間が3ヵ月を超えるフルタイム(週20時間以上のコース)を選択する場合、学生ビザを取得する必要があります。

【参考ページ】ニュージーランド大使館ホームページ

◆ニュージーランド留学に関する情報

下記ページは、ニュージーランド政府がコロナ禍の留学生のために立ち上げた公認の進学サイトです。こちらもぜひ参考にしてください。

【参考ページ】Study with New Zealand


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※この記事でご紹介している内容は2022年6月24日現在の情報に基づいています。

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