【’22/6/10更新】外部英語検定試験の最新の実施状況をレポート!
日本国内で受検できる外部英語検定試験は数多くあります。そのうちのいくつかは海外大出願時の提出スコアとして認められており、海外大進学を目指すためにはほぼ受検必須と言っていいテストです。ただ、近年では国内大学の個別入試でも、グローバル大・学部を中心に出願要件や試験での評価として英語検定試験が広く採用されるという流れが続いています。最終的に国内・海外どちらの大学を志望するにしても、早めに対策し、受検して良い結果をおさめておくと有利になるのは間違いありません。
現在、外部英語検定試験全体では、コロナ禍の影響による試験の中止・延期などはほとんどなくなっています。感染状況によっては流動的な部分は残るものの、各検定試験の実施状況はほぼ正常化しています。今回は、各検定試験の最新の実施状況をお伝えします。
※各検定試験の実施状況・詳細などは、予告なく変更される可能性があります。最新情報については、各主催団体の公式ホームページ等で必ず確認してください。
英検(実用英語技能検定)
大きく分けて、団体・個人での申込みが可能な従来型の「英検」と、個人での申込みのみの「英検S-CBT」があります。学習レベルに応じて5級~1級まで7つの級(*1)が設定されており、どの級からでもスタートすることができます。
*1)英検(従来型)はすべての級が受験可能です。英検S-CBTは3級~準1級までの受検が可能です。
※CBT方式での受験が難しい合理的配慮が必要な障がい等のある方には、「英検S-Interview」が提供されています。
◆英検(従来の英検)
紙の問題冊子、解答用紙を使用し、会場(学校や公開会場)で受検します。一次試験でリーディング・リスニング・ライティング技能を測り、通過した人のみに二次試験(面接式スピーキングテスト)が行われます。4技能のバランスを重視し、身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、社会で求められる実用英語が出題されます。
□試験日程・試験会場
試験は年3回(第1回検定~第3回検定)、実施されます。
会場には本会場と準会場があります。
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 英検 受験案内
□検定料
級や申込み方法、会場などによって金額が異なります。
詳細は下記のページで「2022年度の検定料」をご確認ください。
▶ 英検 受験案内
□申込み方法
個人での申込みと団体での申込みがあります。個人/団体で申し込み方法は異なります。
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 英検 お申し込み
◆英検S-CBT
コンピュータを使用し、テストセンターで受検します。従来型の英検と同じ出題形式を取りつつ、1日で4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)を測ることができる試験です。英検(従来型)と同様の級・スコアとして扱われます。
□試験方式
試験はすべてテストセンターのPCを使用して行われます。問題内容はPC画面上に表示されます。試験の順番は、スピーキング→リスニング→リーディング→ライティングとなります。
- ◎スピーキング:ヘッドセットを装着し、音声を聞き取り、マイクに発話して解答を録音する吹込み式
- ◎リスニング:ヘッドセットで音声を聞き、PC画面に表示される選択肢をマウスでクリックして解答
- ◎リーディング:PC画面に表示される問題を読み、選択肢をマウスでクリックして解答
- ◎ライティング:(申込み手続きの際に以下の2つの解答方式から選択)
- ・筆記型:PC画面の問題を読み、手書きで解答用紙に記入
- ・タイピング型:PC画面の問題を読み、キーボードを使って解答を入力
※出題内容、難易度、採点基準は英検(従来型)と同様です。
※一次試験免除で英検S-CBTを受験する方を除き、必ず4技能全てを受験する必要があります。
□試験日程・試験会場
試験は原則、毎週土日に実施されます。(級や地域により毎週実施でない場合があります)
※ただし、年3回の検定期間が設けられています。各検定期間(「第1回:4月-7月」「第2回:8月-11月」「第3回:12月-3月」)に、同じ級を2回まで受験可能です。
2022年度の試験の日程や会場については、下記のページでご確認ください。
▶ 英検S-CBT 受験案内
□検定料
2022年の検定料は以下の通りです。
対象級 | 検定料(税込) |
---|---|
準1級 | 9,900円 |
2級 | 9,000円 |
準2級 | 8,500円 |
3級 | 7,200円 |
□申込み方法
インターネット上での申込みのみとなります。(個人申込みのみ)
※英検(従来型)と英検S-CBTの併願(同じ級の申込み)は可能です。
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 英検S-CBT 申込・試験結果(2021年4月実施から)
TOEFL®テスト
個人向けには、大きく分けて「TOEFL iBT®テスト」と「TOEFL® Essentials™ テスト」が提供されています。英語を母語としない人々を対象とした、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく測定する英語能力測定試験で、国際標準CEFR B1~C2に連動したスコアで評価されます。
◆TOEFL iBT®テスト
主に大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる、英語運用能力を測定する試験です。問題の提供・答案の回収をオンラインで行うインターネット形式のテストで、受検形態は「会場受検」と「自宅受検」があります。
◆会場受験TOEFL iBT®テスト
日本各地の教育機関およびテストセンターで実施されます。インターネットから配信される問題を、全セクションコンピュータ上で解答するテスト形式です。
□試験日程・試験会場
会場実施のTOEFL iBT®テストは、全国各地の会場で、年間50日以上実施されています(平日の実施はなく土日に実施)。試験開始時間は午前中が多いですが、土曜日は午後の実施も行われており、午前・午後合わせると年間で計80回以上実施されています。
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 会場受験TOEFL iBTテスト テスト日程・会場
□テストの構成・受験料
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 会場受験TOEFL iBTテスト 特徴・構成・料金
◆自宅受験TOEFL iBT®テスト(TOEFL iBT® Home Edition)
新型コロナウイルス感染防止の対応策として、2020年4月からスタートした試験。
通常の TOEFL iBT®テストと同じ内容、フォーマット、画面のテストを、試験監督者によるオンライン監視の下、自分のパソコンを使用して自宅で受験します。週に4日24時間受験でき、最短で申込完了の翌日に受験することが可能です。
【参考ページ】:自宅受験TOEFL iBT® Home Editionとは?|ETS
□受験料
料金設定は、TOEFL iBTテスト会場受験の受験料・その他料金と同様です。
□受験日・開始時間
- ・受験日:週4日、24時間体制で実施
- ・受験開始時間:開始時間は一律ではなく、空き状況に応じて10分ごとの開始枠から自由に選択可能
- ・予約可能な受験日時:約6ヶ月先の日程の中から、受験日時を選択可
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ 自宅受験TOEFL iBTテスト 受験申込
◆TOEFL® Essentials™テスト
2021年5月にリリースされた、自宅受験型の新しい英語能力評価テスト。受検者は自宅で、個人のコンピュータを使って4技能の総合的な英語力を測りますが、スキルの測定方法やテスト設計は、TOEFL iBT®テストとは異なります。 約50%のアカデミック英語と50%の一般英語で構成されており、4つの言語スキル(liistening、Reading、WritingおよびSpeaking)を多段階のアダプティブ・デザインを利用して約1~1.5時間で測ります。
【参考ページ】:The TOEFL® Essentials™ Test|ETS
□テストの構成・受験料
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ TOEFL® Essentials™テスト 特徴・構成・料金
□受験日・開始時間
- ・受験日:週2日(土日)、日曜日は24時間体制、土曜日は21:00〜23:50の開始枠で実施。(2021年12月10日現在)
- ・受験開始時間:開始時間は一律ではなく、空き状況に応じて10分ごとの開始枠から自由に選択可能
- *日曜日の開始枠は、10分間隔で24時間実施
- *土曜日の開始枠は、10分間隔で21:00〜23:50の中から空席のある枠を自由選択可能(JST0:00〜20:50の開始枠は、テストの実施がありません)。
・予約可能な受験日時:約6ヶ月先の日程の中から、受験日時を選択可
詳細は下記のページでご確認ください。
▶ TOEFL® Essentials™テスト 受験案内・お申込み
IELTS
日本では、IELTSは2つの主催団体(公益財団法人日本英語検定協会とIDP Education)によって運営されています。
【参考ページ】:IELTS公式サイト | 英検協会
【参考ページ】:IELTS| IDP Education IELTS
海外大に出願する際に使われるIELTS Academicは、「IELTSペーパー版」と「IELTSコンピューター版」の2種類があります。いずれも会場での受検となります。
※2022年に、世界で順次IELTS Online(IELTSオンライン版)が開始予定とされています。
◆IELTSペーパー版
ライティング、リーディング、リスニングテストは紙と鉛筆で行われ、スピーキングテストは試験官と1対1の対面式で行われます。筆記テストはライティング、リーディング、リスニングの順番で同日に実施され、スピーキングテストは筆記テストの前後6日以内に行われます。
※スピーキングテストの日時の指定はできません。
主催団体ごとに、試験日程や会場などは異なります。詳細は、それぞれ下記のページからご確認ください。
◆IELTSコンピューター版
リスニング、リーディング、ライティングのテストはコンピューターを使って行われ、スピーキング・テストは、試験官との1対1の対面形式で行われます。テストの順番はリスニング、リーディング、ライティングとなります。スピーキングテストは、これらのテストの前か後(同日)に実施されます。
試験の内容や難易度、採点基準などは、IELTSペーパー版と全く同じです。3日前まで申込みが可能で、試験結果は3-5営業日で開示されます。
主催団体ごとに、試験日程や会場などは異なります。詳細は、それぞれ下記のページからご確認ください。
▶ IELTSコンピューター版 IELTS on Computer (IoC)|日本英語検定協会
「IELTS for UKVI / IELTS Life Skills」について
●IELTS for UKVIとは
IELTS for UKVI(IELTS for UK Visas and Immigration)とは、英国(イギリス)へのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)の1つとして英国政府から正式に認可された試験であり、英国への留学や就労の際のビザ申請に使用することができるテストです。
●IELTS Life Skillsとは
英国ビザ申請者が入国管理審査においてスピーキング・リスニングの英語力を、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で示されるA1もしくはB1レベルであることを証明するためのテストです。
日本英語検定協会ではIELTS for UKVIを受検することができます(紙と鉛筆で受験する形式のテストのみ)。
詳細は下記ページでご確認ください。
▶ IELTS for UKVI / IELTS Life Skills|日本英語検定協会
Computer-Delivered IELTS for UKVIの受験を希望する場合は、ブリティッシュ・カウンシルでの申込みとなります。
【参考ページ】:IELTS for UKVIのお申し込みについて|British Council
GTEC
中学生・高校生向けの「GTEC」は、レベルによって「Core(中2~中3レベル)」「Basic(中3~高2レベル)」「Advanced(高1~高3レベル)」「CBT(高2後半~高3レベル)」の4つの問題タイプがあります。
「Core」「Basic」「Advanced」は学校単位での団体受検のみ(「アセスメント版」もしくは「検定版」)となります。 「GTEC」CBTタイプは個人受験が可能です。
◆GTEC CBTタイプ
試験会場で、指定されたパソコンの前に座ってヘッドセットを装着し、パソコンの指示により試験が行われます。Listening・Readingは、マウスでのクリック形式による解答で、Writingはキーボードでのタイピングによる解答となります。Speakingはヘッドセットのマイクに向かって解答を述べる音声録音の形式です。試験はSpeaking、Writing、 Listening、Readingの順番で行われます。
試験日程・会場・受検料などの詳細は、下記のページでご確認ください。
▶ テスト概要|GTEC
ケンブリッジ英検
小中高生対象のケンブリッジ英語検定は、Pre A1からC2までの8段階に分かれています。
- ・Pre A1 Starters (スターターズ)
- ・A1 Movers (ムーバーズ)
- ・A2 Flyers フライヤーズ
- ・A2 Key for Schools
- ・B1 Preliminary for Schools
- ・B2 First for Schools
- ・C1 Advanced
- ・C2 Proficiency
試験日程・会場についての詳細は、下記のページでご確認ください。
▼ 試験日程|Cambridge English
申込み方法などその他の情報については、下記のページでご確認ください。
▶ お申込み方法|Cambridge English
TEAP
TEAPには、「TEAP」と「TEAP CBT」があります。それぞれ、テストはReading/Listening Test 、Writing Test 、Speaking Testの3つから構成されています。
◆TEAP
大学教育レベルにふさわしい英語力を正確に測定する4技能型アカデミック英語能力判定試験です。リーディングとリスニングはマークシート形式、ライティングは解答用紙への記入、スピーキングは1対1の面接方式となります。
年3回、26都道府県で実施されます。
□受検パターン・受験料
使用目的によって2つの受験パターンが用意されています。
・4技能パターン(Reading / Listening + Writing / Speaking):15,000円
・2技能パターン(Reading / Listening):6,000円
試験日程・会場などの詳細は、下記のページでご確認ください。
▶ 受験案内|TEAP
◆TEAP CBT
グローバル×IT社会を牽引する思考力・判断力・表現力をリアルに測定する英語4技能を超えたテストです。試験会場で、指定されたコンピューターの前に座り、ヘッドセットを装着して、画面上の指示に従ってテストを受検します。リーディング・リスニング はマウスのクリック形式による解答です。ライティングはキーボード入力による解答、スピーキングは吹き込み形式で、解答の音声を録音します。
年3回、全国13都道府県で実施されます。
□受験料
4技能パターン(Reading / Listening + Writing / Speaking):15,000円
※TEAP CBTの受験パターンは4技能の受験パターンのみ
試験日程・会場などの詳細は、下記のページでご確認ください。
▶ TEAP CBT 実施概要
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※この記事でご紹介している内容は2022年6月10日現在の情報に基づいています。