返済不要!アメリカの大学で学ぶための「国際奨学金」をレビュー!
「コロナ禍でも海外留学をあきらめたくない!」「コロナが落ち着いたら、海外で学ぶことにチャレンジしたい!」…そんな思いでいる方も多いことでしょう。来るべきその時に向けて、今だからこそできる留学準備をしていくために、今回はアメリカ留学で利用できる奨学金を取り上げます。アメリカの大学進学を考えている方は、日本で用意されている奨学金のほかに自分にあったアメリカ独自の奨学金があるかどうか、調べてみてはいかがでしょうか。
アメリカで学ぶための国際奨学金
アメリカの大学は、世界的に見ても学費がかなり高額であることはよく知られています。州立・私立を問わず、近年の学費の高騰はアメリカ国民にとっても大きな負担に。そのため学生への「ファイナンシャル・エイド(Financial Aid)」と呼ばれる学費補助の制度が数多くあり、政府や各大学、民間の団体などが様々な奨学金やローンなどを提供しています。アメリカの大学生は、実に3人に2人がなんらかの資金援助を受けているというデータもあります。
≪アメリカの返済不要の奨学金のタイプ≫
◆メリット型奨学金(Merit-based Scholarship)
学業やスポーツ・芸術、ボランティアなどの分野で卓越した能力を発揮している学生に与えられる奨学金。支給される額はそれぞれで違い、学費が全額免除になる場合もあります。
◆ニード型奨学金(Need-based Scholarship)
家庭の収入では学費を全額払うことが困難である場合、不足する分を補うために支給される奨学金。支給される額はそれぞれのケースによって異なることがあります。
*いずれも返済義務はありません。また、大学在学中は成績優秀であることが求められる場合が多くなっています。
アメリカ国内学生だけを対象とした制度も多いですが、留学生向けの国際的な奨学金も増えていますので、日本人も対象になる返済不要の奨学金をいくつかご紹介します。
※アメリカの政府が支給する資金援助の制度は、留学生を対象としていません。
※また、政府資金による奨学金である「フルブライト留学生プログラム(Fulbright Foreign Student Program)」は大学院生、研究者、芸術家(日本の場合はジャーナリスト)を対象としているため、学部課程の学生には支給されません。
<各種団体や民間企業による奨学金>
#YouAreWelcomeHere Scholarship
#YouAreWelcomeHereは、アメリカの教育機関が多様性に富み、友好的で安全であり、学生の育成に力を入れていることを確認するためのソーシャルメディアと奨学金キャンペーンです。
奨学金に参加している大学はおよそ60校。あらゆる分野の1年目の国際出願者を対象とした国際奨学金です。
●支給額:公表されている年間の授業料(公立の場合は州外・手数料を除く)の少なくとも50%を提供
※学生が十分な学業成績を収めている場合、学位プログラムの期間中(準学士号の場合は最大2年、学士号の場合は最大4年)更新可能。詳細は各大学で決定されます。
●支給人数:各校2名
●対象者:参加大学への1年目の外国人留学生(分野・専攻は問わない)
●応募方法:志望する大学の#YouAreWelcomeHere奨学金申請書を、その大学の締め切りまでに記入する
●応募要件:各大学の入学基準を満たし、下記の必要書類等を提出する(詳細は各大学によって異なります)
・YAWH奨学金申請書
・500〜1000語のエッセイ、または2〜5分間のビデオ*
〔テーマ〕”学校やコミュニティにおけるあなたのリーダーシップスキルについて、また、あなたが応募する米国の教育機関でそのリーダーシップをどのように発揮し続けるつもりかを教えてください。”
*参加大学の中には、エッセイのみ受け付けるところもあります。詳細は各校にご確認ください。
【参考ページ】:#YouAreWelcomeHere Scholarship
Tortuga Backpacks Study Abroad Scholarship
旅行用バックパックのメーカーであるTortugaによって提供されている奨学金。世界を探検したいと願う情熱的な学生に年2回授与されます。
●支給額:1,000ドルの海外留学奨学金(+旅行用リュックサック1個)
●応募資格:
・米国市民、米国永住権保持者、または現在学生ビザで米国に留学している者であること
・米国の4年制大学の正規学部生であり、学業成績が良好であること
・所属する大学の単位認定を受けることができる留学プログラムに応募している、または入学が許可されていること
●申請期限:
・2023年春季奨学金…2022年11月15日まで(受賞者は2022年11月30日に発表予定)
・2023年秋季奨学金…2023年4月15日まで(受賞者は2023年4月30日に発表予定)
●応募方法:ホームページの応募フォームに入力
※約500語のエッセイの記入が必要となります(テーマ「異文化体験を通して何を学びたいですか?また、その学びを帰国後、どのように活かしていきたいですか?」)
【参考ページ】:Tortuga Study Abroad Scholarship
<大学が提供している奨学金の例>
ウェズリアン大学 フリーマン・スカラーシップ(Freeman Asian Scholarship)
コネチカット州の名門リベラルアーツ・カレッジであるウェズリアン大学で提供されているアジア人学生のための奨学金。アジア11か国からそれぞれ1名の留学生に、授業料と学生料金の全額が支給されます。
●支給対象・人数:中華人民共和国、香港、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムの11か国の市民または永住者からそれぞれ1人(入学までに高校を卒業していること)
●支給内容:学士号を取得するための4年間のコースの授業料、費用、部屋代、理事会費の全額(合計約80,000ドル)
●審査方法:書類選考+面接(オプション)
*SAT®またはACTの結果は不要だが、提出することも可能
*英語が母国語ではない出願者は、英語テスト等で一定以上のスコアを獲得していることが強く推奨されています(例:TOEFL iBT®テスト 100、IELTS 7.0、Duolingo英語テスト 120など)
●出願書類:経歴書、エッセイ、高校・短大の成績証明書、教師2名とカウンセラー1名の推薦状、高校・短大時代に実施された全国統一試験の結果(もしくは予測値)を含むCommon ApplicationまたはCoalition Application
※アメリカ外の高校を卒業または卒業見込みで、英語が母国語でない場合は、追加のエッセイの質問に回答する必要があります。
●申請期限:1月1日
オーバリン大学 ライシャワー記念奨学金(Edwin O. Reischauer Scholarship)
オハイオ州のオーバリン大学で提供されている、親日家であった元駐日米国大使のエドウィン・ライシャワー氏にちなんだ奨学金。日本人留学生のみを対象にした授業料全額免除のプログラムです。
●対象者:オバーリン大学への入学を認められた日本人の学生
●支給内容:4年間の学費全額
※通常の入学願書を提出すると自動的に対象となるため、奨学金の個別申請書は必要ありません。
ミネソタ大学 グローバルエクセレンス奨学金(Global Excellence Scholarship)
ミネソタ大学ツインシティーズ校で提供されている留学生向けの奨学金。秋入学が許可され、F-1ビザ(学生ビザ)を取得しているすべての国際的な新入生・編入生が自動的に対象になります。
●支給金額:年間25,000ドル、15,000ドル、または10,000ドルのいずれか
●支給期間:最大4年間
※編入生は秋学期に入学する場合、最大3年間年間10,000ドル
●選考方法:出願書類の内容から学業成績に基づいて選考(特別な申請書は必要なし)。クラスで最も優秀で、非常に優れた学業成績を示している学生が選ばれる
【参考ページ】:Costs, Scholarships, and Visas for International Students
アイオワ州立大学 国際メリット奨学金(INTERNATIONAL FRESHMAN MERIT SCHOLARSHIPS)
多様で才能のある学生を支援するため、国際的な新入生を対象としたメリットベースの奨学金プログラム。選考はSAT®またはACTのスコアと高校の成績の総合的な審査に基づいて行われます。応募には、留学生入学奨学金申請書への記入が必要です。
●応募資格:母国政府を通じて財政的支援を受けない新入生
●支給額:
・Award of Achievement…最高40,000ドル($5,000/年~$10,000/年)
・Award of Distinction…最高16,000ドル($2,000/年〜$4,000/年)
●申請期限:
・秋…優先期限:2月15日 最終期限:5月1日
・春…優先期限:11月15日 最終期限:12月15日
●更新要件:奨学金を維持するには、アイオワ州立大学でのキャリア中に次の基準を満たす必要があります。
・アイオワ州立大学に在籍中の最低累積成績平均点(GPA)2.5
・各学期に最低12学期の単位を継続的に登録する(夏は含まれません)
▼こちらもチェック!
【参考記事】:オーストラリアの大学で学ぶための「国際奨学金」をレビュー!
【参考記事】:コロナ影響は改善?留学のための奨学金・給付金最新ニュース -2022/4月更新版-
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※この記事でご紹介している内容は2022年5月6日現在の情報に基づいています。