海外大に進学するならおさえておきたい「返済不要」の奨学金まとめ -’24/8月更新版-
コロナ禍を経て、海外留学の動きが再び活発に。海外大進学を進路の1つとして考えるという動きは今、盛り上がりを見せてきています。
ただ、海外大には憧れるけれど、渡航費や授業料、生活費などの費用が気になり、躊躇している方もいるかもしれません。そんなときに、金銭面で大いに心強いのが「奨学金」の存在です。
そこで今回は、海外奨学金について、現在の最新情報をお伝えします。2025年秋からの留学に向けて、動き始めている奨学金もあります。募集人数や条件のハードルが高い奨学金もありますが、自分のやりたい学びを叶えるために必要であれば、しっかり対策をたてて臨んでみてはいかがでしょうか?
日本で募集している返済不要の奨学金情報
海外留学を目指す人向けの奨学金は多くの団体によって実施されています。卒業後に返済が必要な「貸与型」、返済不要の「給付型」、特定の大学で学ぶための学費等支給など、多種多様なタイプがあります。対象者や支給の条件なども様々です。
今回はその中から、「日本国内で募集していること」「大学生向けであること」「返済不要であること」という3つの条件を満たす海外奨学金をピックアップしてご紹介します。
日本学生支援機構(JASSO) 海外留学支援制度(学部学位取得型)
学士(Bachelor)の学位取得を目指して、日本から諸外国(地域)の大学に留学する日本人学生等を対象に、日本学生支援機構が国費により学修活動に必要な経費を支援する制度。グローバル人材の育成に必要な海外留学促進などを目的とし、給付型の奨学金が支給されます。
<2024年度募集要項> (2024年4月~2025年3月の間に留学を開始する方が対象)
*2024年度の募集はすでに終了しています。
*2025年度募集要項はまだ公開されていません(例年、前年度の9月以降に公開)が、要件や提出書類についてはあらかじめ2024年度のものを参考に準備を進めることが推奨されています。
支援対象者(主な資格要件) |
海外の大学で学士の学位を取得するために留学する日本人学生等 <資格要件>(定められた18の要件をすべて満たすことが必要) |
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支援対象となる留学計画 | (1)対象分野及び課程:学士の学位取得が可能な分野(芸術の実技分野を除く)及び課程 ※通信・遠隔教育により提供される課程は支援対象外 (2)対象国(地域):(1)について学位取得が可能な大学が所在する諸外国(地域) (3)留学先大学:学士号が取得できる諸外国(地域)の大学 ※大学入学準備コースの在籍期間は支援期間に含まれる。ただし、ただし、留学開始時(支援期間開始時)に留学先大学における学士課程の(条件付き)入学許可を得ていることが支援開始の条件となる |
支援人数(予定) | 100名 |
支援期間 | 原則4年間 ※学位取得のために定められた修業期間を限度とする |
給付内容 | ●奨学金:月12万4,000円~32万6,000円(留学先国・地域により異なる) ●臨時の渡航⽀援⾦:新規採⽤者の⽀援開始時に16 万円を⽀給 ※授業料は支給しない(上記の奨学金月額に含む) |
他の奨学金との併給 | 可 |
応募時期の目安 |
【学位応募システム 事前登録期間】 ※応募受付・選考は終了しています。 |
採否結果の通知 | 2024年3月6日(水曜日) |
WEBサイト |
2024年度海外留学支援制度(学部学位取得型) https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/gakubu/2024.html |
笹川平和財団スカラシップ
世界の舞台で活躍する新しいリーダーを⽇本から輩出させ、また、⽇本の地域的課題を国際的な視野から解決するリーダーを育てるという理念のもと、⽇本国籍を有する若者が、⽶国または英国⼤学において、学⼠号を取得する⽬的で留学することを⽀援するための奨学⾦事業。
「社会課題解決に意欲があり、海外で学ぶことで成長したいと考えているすべての方」を対象とした給付型の奨学金で、年齢や家庭の所得の制限、学問領域、卒業後の条件等は特に設けられていません。
※留学中は可能な限り寮生活を続けることが推奨されています。
<2024年度募集要項>(2025年秋入学)
対象者(主な応募資格・要件) |
⚫︎ 財団が指定する米国・英国の大学への入学の許可を得た者で、2025年秋に第1学年への入学を目指す者 |
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対象となる大学・専攻分野 | ⽶国もしくは英国に所在し、財団が指定する⼤学リストに掲載されている⼤学[米国大学24校、リベラルアーツカレッジ(米国)12校、英国大学4校] *詳細はホームページでご確認ください。 https://scholarship.spf.org/application-guide/ ※専攻分野の指定はなし ※英国のファウンデーションコースは対象外 ※編⼊学は原則として対象外 |
支援予定人数 | 2025 年度期留学生については最大35名程度の奨学金支給を予定 |
支給金額 |
●実費支給 授業料・寮費(食費含む)、健康保険料 |
支給期間 |
●米国大学 大学卒業までの通算4年間 |
奨学金の支給開始時期 | 2025年8⽉下旬(予定) |
応募受付 | (ア) 秋期 2024年7⽉25⽇〜8⽉14⽇15:00(JST) (イ) 春期 2024年12⽉以降 |
合格発表 | (ア) 秋期 2024年10⽉頃 (イ) 春期 2025年2⽉以降 |
他の奨学金との併給 |
可能 進学先大学の授業料実費よりも少ない額の他の給付型奨学金を受給することは認められるが、その場合、本奨学金の支給は当該給付型奨学金の金額を差し引いた金額とする。 ただし、国内外の返済義務のある奨学金、奨学金に該当しない使途の支援金等(研究助成金、起業資金、行政による一時交付金等)の支給を受ける場合はこの限りではない |
WEBサイト | 笹川平和財団スカラシップ https://www.spf.org/scholarship/ |
柳井正財団 海外奨学金プログラム
日本と世界の発展のために、高い志や情熱を持つ日本人学生がグローバルな水準で学ぶことを支援する返済不要の給付型奨学金プログラム。原則として、対象とされている米国の概ねトップ50に入る大学、および同等レベルの英国の大学への留学に対し、奨学金が支給されます。
≪奨学金の種類≫
下記の「予約型」「合格型」の年2回の選考が行われており、応募条件を満たしていれば両方の選考に応募することが可能です。
◆公募制学校推薦海外大学奨学金(予約型)
学校から推薦を受けた、インターナショナルスクール含む世界中の高等学校に在籍している日本国籍を有する学生を対象とした選考です。1校ごとの推薦人数の上限はありません。
◆公募制海外大学奨学金(合格型)
インターナショナルスクール含む世界中の高等学校に在籍している日本国籍を有する学生を対象とした選考です。学校からの推薦は必要ありません。
≪奨学金の概要≫
対象大学 (2024年秋入学者) |
米国の概ねトップ50に入る大学、および同等レベルの英国の大学 ◆米国 ◆英国 ※詳細はホームページでご確認ください。
<予約型>
<合格型> (指定以外の大学を認めるか否かの結果は、最終面接後に通知) |
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募集人員 | ●公募制学校推薦海外大学奨学金(予約型):米国・英国あわせて年間20名程度 ●公募制海外大学奨学金(合格型):米国・英国あわせて年間20名程度 |
支給金額 |
奨学生1名当たり年間US$100,000(英国は£68,000)を上限とし、財団が大学ごとに必要な費用(授業料、寮費、保険料)を算出し4年間(英国は原則3年間)支給。 支給額の内訳と詳細は以下(ア)(イ)(ウ)とし、(ア)(イ)の支給額の合計は年間US$85,000(英国は£57,000)を上限とする。
(ア)授業料と寮費(Room and Board)は、就学のために大学から請求される金額とする。(長期休暇期間中の追加の寮費は対象とならない)
※現在の居住地から留学する大学への旅費交通費(最短経路)について往路・復路 分を留学期間中一回に限り支給 |
支給期間 |
◆米国:大学卒業までの通算4年間 休学等により卒業までの期間が5年間となる場合、休学等の期間1年分の費用については支給しない ◆英国:大学卒業までの原則通算3年間 休学等により卒業までの期間が4年間(当財団が4年間の奨学金支給を個別に認める場合は5年間)となる場合、休学等の期間1年分の費用については支給しない |
他の奨学金との併給 | 日本国内の複数の給付型奨学金との併給は不可 ※就学のために大学から請求される費用以外の使途(研究費、起業資金など)に充てるための給付金、行政による一時金との併給は可能 |
WEBサイト | 柳井正財団 海外奨学金プログラム https://www.yanaitadashi-foundation.or.jp/ |
■2024 年度(第 9 期)公募制学校推薦海外大学奨学金(予約型)応募要項 【抜粋】
応募資格・条件 | 応募には、以下の(1)~(9)の全てを満たす必要があります。 (1)将来、グローバルな知見を持って各分野をリードし、日本社会の発展に貢献し得る資質を持つ者 (2)在学期間中を通じて日本国籍を有する者 (3)国内の他の給付型奨学金を受給していない者。但し、国や自治体による奨学金、国内外の返済義務のある奨学金、海外の給付型奨学金、奨学金に該当しない使途の支援金等(研究助成金、起業資金、行政による一時交付金等)との併給は可とする (4)当財団の奨学金を4年間(英国は原則3年)受給することに合意した者 (5)当財団が企画する広報活動、コミュニティ構築等に協力することが出来る者 (6)国や地域に関わらず、在籍している高校から推薦状が得られ、2024年9月から2025年8月末までに卒業見込みの者 (7)本奨学金プログラムの対象大学に入学できる学力、資質等を備え、原則20歳以下で、2025年9月の入学を目指す者 (8)本奨学金プログラムへの出願時点で、原則、語学試験及び学力試験においてスコアを保持しており、下記の水準以上の者 ・語学試験TOEFL iBT®テスト 90 又は IELTS 6.5 ・SAT® 1400 又は ACT 31 又は IB 38(予測スコア) *出願時点でスコアが無い、もしくは水準を満たしていない場合でも、推薦高校が本奨学金の対象大学に入学できる学力、資質を備えていると認めた 場合は提出不要 (9)本プログラムに応募した学生の世帯構成員による家計支持者の所得が2023年度(2022年分)と2024年度(2023年分)のそれぞれにおいて定められた基準を満たす者 *詳細については応募要項(米国/英国)で確認してください。 |
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必要書類 | ① 日本語または英語の推薦状1通(a. 学校長またはb. 担任教諭、もしくはc. 応募者をよく知る同じ高校の教諭が作成したもので、学校長のサインまたは学校印があるもの) ② 原則、在籍している学校の少なくとも直近1年分以上の成績表または調査書 ※TOEFLまたはIELTS、SAT、ACTまたはIBのスコア(予測スコア)は1次面接の際にスコアを証明する書類を直接確認するため、事前提出の必要なし |
応募受付 | 日本時間2024 年 7 月 18 日(木)~8 月 15 日(木)16:00 ※Website上の応募フォームから応募 ※応募フォームに不具合が発生した場合は財団指定のエクセルの応募フォームにて応募受付を行う |
推薦書類受付 | 日本時間 2024 年 5 月 9 日(木)~8 月 15 日(木) ※2024年8月15日の消印は有効 |
一次面接 |
2024年9月8日(日)(日本時間) ※対面に変更される場合あり |
最終面接 |
2024年9月16日(月・祝日)(日本時間) ※対面に変更される場合あり |
合否通知 | 2024 年 9 月 27 日(金)までに、財団より本人宛にEメールで通知 |
■公募制海外大学奨学金(合格型) 応募の流れ
通常、大学に進学する前年の12月末から、大学に進学する年の4月中旬にかけて選考が行われます。
※2025年秋入学の応募要項の詳細はまだ発表されていません。
<参考:2024年秋入学向けのスケジュール>
応募資格・条件 |
①在学中を通して日本国籍を有する者 |
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応募登録 | 1)財団ホームページ内の海外奨学金応募ページの奨学金応募フォームより新規登録し個別のID番号発行 2)奨学金応募フォームより基本情報、出願大学、各種試験のスコア、課外活動、趣味、資格、Essayなどの必要事項を入力 |
合格大学登録 | 大学合格発表後、合格した米国・英国の大学情報を奨学金応募フォームに入力 |
一次面接 | (対象):一次面接招聘者 (会場):原則オンライン |
最終面接 |
(対象):一次面接合格者 |
合否通知 | 2024年4月末日迄に財団よりEメールで合否を通知 |
孫正義育英財団
「高い志」と「異能」を持った若者を財団生として認定。財団生には、新しい価値観やテクノロジーに触れる環境や、一流の志を持つ仲間と交流する機会に加え、必要に応じて夢を実現するための支援金の提供など、未来を創る人材として世界へ羽ばたくための様々な支援が提供されます。希望者には、進学・留学に限らず、将来経験したいことや今後成し遂げたいことを応援するための支援金が給付されます。支援内容・金額は選考過程で個別に決定されます(給付された支援金には原則として返済の義務はありません)。
<財団生の募集> (第8期支援人材募集)
*第8期の募集はすでに終了しています。
*第9期募集は2025年1月以降に予定されています。
対象者(応募資格) |
応募時点で25 歳以下で、かつ下記(1)から(5)の応募資格のいずれかを満たしている方(応募資格のある者のうち、選考委員会による選考を通過した者が財団生となる。ただし、原則として認定日から1年間は準財団生となる) |
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募集人数 | 30名(目安) |
支援金給付の対象 | 財団生のうち希望者は、会員支援金の給付に応募することが可能(応募者のうち、選考を通過した全員が財団生支援金の給付を受けることができる) 学費、研究費、その他成し遂げたい夢の実現に向けて必要な費用を支給する。支援金給付者の進路、その他一切については、本人の自由 <給付対象> ア 奨学支援 学費及び生活費(海外留学の場合の留学費用を含む) イ 研究支援 研究を行うにあたって発生する費用及び必要な生活費 ウ その他支援 財団が支援対象と判断した費用 |
支援金給付金額 | 給付対象となる内容に応じて合理的に必要と認められる金額を支給 ※原則として、返済の義務はなし |
支給期間 | 奨学支援を受ける場合、財団生支援金給付対象者に採用された年度に入学したときは、学費及び生活費で既に発生した費用を一度目の交付日に遡って支給 |
募集期間 | 2024年1月17日(水)午前10時~3月1日(金)午後2時 ※日本時間 ※最終選考は5月予定、財団生として認定は6月を予定 |
他の奨学金との併給 | 可 |
WEBサイト | 孫正義育英財団 https://masason-foundation.org/ |
公益財団法人グルー・バンクロフト基金
95年におよぶ歴史と実績を持つ、アメリカの一流リベラルアーツ大学への進学を支援する奨学金制度。毎年、日本の高校卒業生に奨学金を支給し、4 年間アメリカ各地にある一流の小規模・全寮制リベラルアーツ大学に留学することを支援しています。また、200名以上の卒業生との交流を通じて、後輩に対する情報提供や各種支援も行われています。
24年度基金奨学生募集概要<2025年秋入学>
奨学金の種類 (4種類の奨学金から、1つを選んで応募)※いずれも返済義務なし
■奨学金 1:年間8万米ドルを上限に4年間支給(計1名)
自ら志望し、合格した米国のリベラルアーツ大学(基金が認めるものに限る)に進学する者に対して、毎年8万米ドルを上限に4年間支給。出願時は、最大2大学まで基金奨学生として推薦を受けられる。
■奨学金2:奨学金1万5千米ドルと提携大学へ授業料一部または全額免除推薦(各大学1名、計3名)
下記の提携大学の授業料免除枠へ各大学1名ずつ推薦し、加えて基金より毎年1万5千米ドルを4年間支給
・DePauw University
・Grinnell College
・Union College
*Grinnell Collegeは家庭の経済状況によっては授業料全額免除にならない場合あり
■奨学金3:提携大学へ授業料一部または全額免除の推薦(提携大学各1名、計6名)
下記の提携大学の授業料免除枠へ各大学1名、計6名を推薦。加えて、Earlham, Knox, Lake Forestの3大学に進学する者には基金より年1万米ドルを4年間支給。
・Earlham College
・Knox College
・Lake Forest College
・Ohio Wesleyan University
・The College of Wooster
・Lewis & Clark College
※The College of Woosterは、大学出願時$35,000以上の支払い(他の奨学金併給額も含む)ができる証明が必要
※すでに日本の大学に在籍している場合は、大学の規定により授業料免除額が減額となる場合あり
■奨学金4「捨松スカラシップ」:年間6万5千米ドルを上限に4年間支給(女子1名)
女子生徒1名を「捨松スカラー」として選出し、年6万5千米ドルを上限に4年間支給
*女性リーダーの育成に実績のある以下6大学が「捨松スカラシップ」対象大学となり、原則これらいずれかの大学へ進学することが条件。(基金から推薦状を送付することが可能)
・Barnard College
・Bryn Mawr College
・Mount Holyoke College
・Smith College
・Vassar College
・Wellesley College
※出願時期について:奨学金2、3、4は原則Early Decisionによる出願が条件となる
≪募集の概要≫
応募資格 |
下記5つにすべて当てはまること または2024年3月以降に卒業した者は、学校教育法第一条で規定されている小・中・高の課程を計8年以上履修しているか、当奨学金出願時までに高卒認定試験に合格していること |
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留学中の保護者負担 | 当基金奨学生及び当基金の支援による留学生は、留学期間中、毎月1万円を負担する必要あり(毎年6月頃に1年分を一括請求)。 ※留学生の支援のための経費に充当される |
出願受付 | 2024年7月1日(月)〜同年9月9日(月)23時59分 |
保護者同伴面談 | (書類選考~面接試験に合格した場合) 2024年10月13日(日)・14日(月・祝) |
他の奨学金との併給 | 全枠で可 ※ただし、奨学金1及び2は自己負担額が5千ドルを超え、かつ家計所得が500万円以下の場合のみ併給が可能 |
WEBサイト | 公益財団法人グルー・バンクロフト基金 http://grew-bancroft.or.jp/ |
Kiyo Sakaguchi奨学金
学業成績が優秀で、「数学」の分野を極めるためにアメリカ留学を希望しているが、経済的な理由により実現が困難な高校生、大学生に機会を提供し、本人のチャレンジ精神・夢の実現を支援することを目的とした返還不要の奨学金制度。プルデンシャル生命保険の社会貢献活動の一つとして、数学というフィールドで未来を切り開く次世代の人材を支援しています。
<募集要項>
対象者(主な応募資格・要件) | ●アメリカの大学・大学院にて数学科目の専攻を希望する高校生もしくは大学生 ●日本にある高校、大学に在籍していること ●日本に在住していること ※現在の専攻が数学である必要はない ※応用数学や保険数学など数学に関する学問に限る ※既に留学中の方や社会人は対象外 ※コミュニティ・カレッジ、語学留学、数学科がない大学、数学が専攻できない大学に留学する場合は対象外 |
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支給金額(支給内容の概要) | 大学もしくは大学院留学中の授業料に対し、年間300万円を上限として支給 ※奨学金の給付内容に生活費(寮費や食費)やテキスト代、ビザ取得に関わる費用、渡航費は含まれない |
支給期間 | 給付期間は1年更新・最大4年間 |
募集人員 | 1~2名 |
募集時期 | 募集〆切:毎年8月末日(エントリーフォーム必着) 合否決定:12月予定 ※通年で募集しており、毎年8月末が募集〆切となる |
選考方法 | 第一次選考:書類審査 第二次選考:面接 ※面接時に(1)成績証明書、(2)資格証明書、(3)納税証明書もしくは所得証明書、住民票を持参 |
他の奨学金との併給 | 可 |
WEBサイト | Kiyo Sakaguchi奨学金 https://www.prudential.co.jp/company/social/scholarship.html |
リクルートスカラシップ
「学業・人格ともに優れ、向学心旺盛な学生で、経済上の理由のために就学困難な者に対して、学資の援助を行い、これによって人材の養成をはかり、社会の発展に貢献する」ことを目的に、「リーダーシップのある人・向学心旺盛な人・将来何かやりそうな人」を応援するための返済不要の給付型奨学金制度です。現在は音楽、スポーツ、アート、学術の分野において世界に挑戦し、ずば抜けた活躍をしそうな日本の若者を応援しています。
<2024年度 リクルートスカラシップ 概要>
リクルートスカラシップには下記の4部門があります。
※「器楽」「スポーツ」部門は2024年度の応募受付をすでに終了しています。
■器楽:
ピアノまたは弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)専攻で、海外音楽大学·院に進学する方を対象とした奨学金です。海外の専門教育機関への留学支援に加え、毎年12月に成果発表*の機会が提供されます。(ピアノと弦楽器は、隔年で募集)
※対象校の指定はありません。
■スポーツ:
プロ/アマチュア問わず、スポーツ競技で世界のトップを目指し、国内外の教育機関で研鑽を積む25歳未満の学生アスリートを対象とした返済不要の給付型奨学金です。世界のトップを目指すために必要な研鑽にかかる費用や中学・高校からの海外留学支援を通じて、アスリートとして世界でずば抜けた活躍を志す人材を応援します。
※対象校の指定はありません。
■アート:
美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指し、海外大学·院に進学する24歳以下の方を対象とした返済不要の給付型奨学金です。海外の美術大学等の教育機関への留学支援を通じて、作家として世界でずば抜けた活躍を志す人材を応援します。
下記いずれかの大学を対象とします。
・QS World University Rankings by Subject 2024 : “「Art & Design」 ” TOP50
・Times Higher Education World University Rankings 2024 by subject: arts and humanities- “art,performing arts&design” TOP50
・当財団が指定する海外美術大学
■学術:
理系分野専攻で、卓越した研究成果を挙げることを目指して、海外大学・院に進学し、在籍中に成果を論文等で発信することに意欲のある24歳以下の方を対象とした返済不要の奨学金です。
下記1~3のいずれかに該当する大学を対象とします。
1)QS/THE世界大学ランキング30位以内
2)下記分野の部門別(by subject)ランキング30位以内(ただし、応募者が在籍または進学する部門に限る)
[QS World University Rankings by Subject]
Engineering & Technology / Life Sciences & Medicine / Natural Sciences
[Times Higher Education World University Rankings by subject]
Clinical & health / Computer science / Engineering / Life sciences / Physical sciences
3)各国のQS/THE世界大学ランキング1位の大学
<募集要項>
部門 |
器楽部門「ピアノ」 |
スポーツ |
アート |
学術 |
---|---|---|---|---|
応募資格 |
次のすべてに該当する方 ●1999年4月1日以降に生まれた方 ※但し現役奨学生で更新を希望する方は、1997年4月1日以降に生まれた方まで応募可能 ●海外の教育機関に在籍もしくは2026年3月までに進学予定の方で、ピアノ専攻の方 ●国内外の主要コンクールで上位入賞の実績を有する方、または同等の実力を有する方 ●2024年、2025年の12月に開催する「リクルートスカラシップコンサート」に出演可能な方 ※応募者の国籍および過去・現在の居住地は問わない |
次のすべてに該当する方 ●世界トップレベルで活躍することに強い意志を持つ方 ●以下の実績がある方 ・個人競技の場合:日本もしくは居住国において同世代トップレベル(同世代国代表、全国大会ベスト4等の実績)、かつ国際大会でも特筆すべき成果等を挙げている ・団体競技の場合:日本もしくは居住国の年代別代表で、強豪国のトップチームでの活躍が見込まれている ●1999年4月1日以降に生まれた方 ※年齢に下限はないが、自身で応募フォームへの入力や面接での受け答えができる方に限る ●日本国籍、もしくは日本で教育を受けたことのある方 ※応募者の国籍および居住地は問わない ●日本国内または海外の教育機関に在籍もしくは進学予定の方 |
次のすべてに該当する方 ●2025年4月1日時点で24歳以下の方。 ●2025年4月から2026年3月の間に当財団の対象校に在籍または入学することを目指す方(ただし、学部・修士・博士課程への正規留学に限る) ●美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指している方 ●現代アートの分野を学びたい方 ※日本の大学を卒業しており、対象校の「ファウンデーションコース」「学部レベル」へこれから進学する/している方は対象外(大学を卒業した方は院進学のみ対象) ※上記すべてを満たしていれば、現在留学中の方の応募も可能 ※応募者の国籍および過去・現在の居住地は問わない |
次のすべてに該当する方 ●2025年4月1日時点で24歳以下の方 ●2025年4月から2026年3月の間に当財団の対象校に在籍または入学することを目指す方(ただし、学部・修士・博士課程への正規留学に限る) ●理系分野専攻で、卓越した研究成果を挙げることを目指して、海外大学・院に進学し、在籍中に成果を論文等で発信することに意欲のある方 ※当財団の理系分野とは、QS/THE世界大学ランキングの下記部門に該当する分野を指す 以下のいずれかを満たしている方 ・専攻分野、もしくは今後専攻を希望する分野に関連した全国的または国際的な規模のコンテスト等にて優秀な成績を収めた方 ・学業や研究活動において、ずば抜けた成績や成果を持つ方 ●英語圏の対象校へ新規入学・編入を希望する場合、TOEFL iBT100点以上 または IELTS7.0点以上の基準を満たしている方 ※上記すべてを満たしていれば、現在留学中の方の応募も可能 ※応募者の国籍および過去・現在の居住地は問わない |
採用人数 |
5名程度 |
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2名程度 |
8名程度 |
支給期間 |
2024年4月 ~ 2026年3月 ※海外の教育機関に在籍または留学準備のために日本国内の教育機関に在籍している期間中、奨学金を支給(上記支給期間後も、2年ごとに実施する選考を通過した方には、海外の教育機関に在籍中であれば奨学金を支給) ※奨学金支給期間は最長で27歳になる年度末(3月)まで |
2024年4月 ~ 2026年3月(2年間) ※日本国内または海外の教育機関に在籍している期間中、奨学金を支給 ※上記支給期間後も、2年ごとに実施する更新審査を通過した方には、日本国内または海外の教育機関に在籍中において奨学金を支給 ※上記期間に関わらず、27歳になる年度末(3月)までの支給 |
2025年4月 ~ 2027年3月 ※財団が対象とする海外の大学または大学院(以下、「対象校」)に在籍している期間中、奨学金を支給 ※奨学金支給期間は最長で27歳になる年度末(3月)まで |
2025年4月 ~ 2027年3月 ※財団が対象とする海外の大学または大学院(以下、「対象校」)に在籍している期間中、奨学金を支給 ※上記支給期間後も、毎年度実施する更新審査を通過した方には、対象校在籍中において奨学金を支給 |
支給金額 |
●海外留学 月額300,000円 ●国内在学 月額200,000円
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2つのカテゴリーでの募集 【A.世界転戦、海外留学のための費用:月額30万円】 ※世界で研鑽を積むための奨学金のため国内での転戦、遠征費用のみを使途とした応募はできない
【B.中学/高校留学にかかる費用:年間1000万円上限】 主にアメリカの中学・高校への留学を志し、その後アメリカのスポーツ強豪大学への進学、もしくはプロデビューを目指す方の支援を想定 ※支援内容は進学先から請求される学費と年1回の渡航費(実費)とし、支給額は当財団の規程に基づき決定 ※支援対象者は学校指定の寮に入寮することを前提とし、学費には寮費・食費等も含む ※他機関から同じ目的(学費等)の奨学金を受給することはできない |
米ドル 2,700 ポンド 2,000 ユーロ 2,200 ※上記通貨以外の国へ留学する場合、財団の定める現地通貨額にて支給 |
以下の金額を上限額とし、学費(実費)と生活費(月額固定)を支給 ●ドル :年間上限95,000 生活費最大26,400(月額2,200) ●ポンド :年間上限68,000 生活費最大20,400(月額1,700) ●カナダドル :年間上限118,000 生活費最大24,000(月額2,000) ●豪ドル :年間上限121,000 生活費最大36,000(月額3,000) ※上記通貨以外の国へ留学する場合、財団の定める現地通貨額にて支給 |
応募受付期間 (WEBエントリー) |
2023年9月1日~2023年10月15日23:59(日本時間) |
2023年10月2日~2023年12月3日23:59(日本時間) |
2024年7月16日~2024年9月17日 23:59(日本時間) |
2024年7月16日~2024年9月17日 23:59(日本時間) |
採否の結果通知 |
12月末日までに財団より本人宛にメールで通知 |
後日、財団より本人宛にメールで通知 |
11月25日頃までに財団より本人宛にメールで通知 |
11月25日頃までに財団より本人宛にメールで通知 |
他の奨学金との併給 |
可 |
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WEBサイト |
公益財団法人江副記念リクルート財団 |
*注意*
新型コロナウイルス等の感染症拡大の影響やその他の要因により、予告なく情報が変更される可能性があります。各奨学金制度を提供する団体等の公式ホームページ等を随時チェックし、自身が留学を検討する、または決定する時期に合わせて、基準を満たせそうなものがあるかしっかり確認していってください。
返済不要(給付型)の奨学金は人気が高く、競争率が高い傾向があります。大学入学から支給されるものは募集人員が少なめで、応募資格も厳しいため、かなりの狭き門ではありますが、「海外大学で何を学び、身につけたいのか」という学びへの強い意欲と、高い語学力があれば、奨学金獲得への道もみえてくるはず。早いうちからしっかり対策をしていけば決して無謀な挑戦ではありません。
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※この記事でご紹介している内容は2024年8月7日現在の情報に基づいています。