自宅でも受検可能!海外進学・留学に使える新しい英語力評価テスト“Duolingo English Test”“iTEP”とは?
海外進学・留学に使える英語テストといえばTOEFL®テストやIELTSが代表的です。どちらかでのハイスコア獲得を目指し、対策に力を入れる方も多いでしょう。しかしながら、海外大への出願の際に英語力の証明として受け入れられているテストはその2つだけではありません。日本人にはまだなじみが薄いというだけで、実はすでに世界で広く利用されている英語テストはいくつもあります。
中でも、コロナ禍など会場での開催が難しい有事の場合でも、計画的にしっかり受検できるオンラインシステムでの英語テストは、急速に国際的な市民権を得つつあります。今回取り上げるのは、昨今話題になり始めた「Duolingo English Test」と「iTEP」という2つのテスト。自宅受検可能などメリットも多く、海外大入試や留学を考えているなら要注目です。今後、日本でも導入が増えてくる可能性があるので、自分に合っているテストかどうかをチェックしてみましょう。
Duolingo English Test
どんなテスト?
世界中で5億人以上のユーザーを抱え、ゲーム感覚で学べるとして人気のオンライン言語学習プラットフォーム「Duolingo」の運営会社が提供している、留学生や教育機関のためのオンライン英語力測定テストです。イェール大、コロンビア大、トロント大などをはじめ、世界中の3000校以上で導入されています。最新の評価科学とAIを統合することにより、ネット環境さえあればいつでもどこからでもテストを受けることが可能となっています。コロナ禍において、TOEFL®テストやIELTSに代わる英語テストとして脚光を浴びています。
<主なメリット>
◆オンラインでいつでもどこでも受験可能:
テストの予約や、テストセンターに出向く必要はありません。自宅で、PCとウェブカメラを使い、24時間いつでも好きな時間にテストを受けることができます。
◆テスト所要時間は1時間、結果通知まで2日:
テストの所要時間はわずか1時間弱です。テスト結果は48時間以内に認定され、志望している教育機関に何校でも結果を共有できます(追加費用なし)。
◆受検費用が安価:
TOEFL®テストなどの英語試験の費用が一般的に200ドル以上かかるのに対し、Duolingo English Testは49ドルで受検できます。テストには習熟度スコアの他にビデオインタビューやライティングサンプルが組み込まれており、英語力に加えて自分をアピールすることができます。
受検のしかた
公式サイトから無料でアカウントを作成した後、テストを購入すれば、いつでも準備ができたときにテストを受けることができます。
※テスト購入日から21日間、テストを受けることができます。
※テストは30日間で3回分購入することができます。ただし、提出したテストの結果が出ないと、次のテストを受けることができません。
〇テストの流れ
- 1)簡単セットアップ(5分):テストの規則と要件の紹介
- 2)適応型テスト(45分間):英語力を評価するさまざまな問題
- 3)ライティングサンプルとスピーキングサンプル(10分間):スコアと一緒に教育機関に共有されるオープン・エンド型の質問 ※採点対象外
〇必要なもの
- ・パスポート、運転免許証、または公的機関発行の写真付き身分証明書
- ・明るく静かな部屋(テスト時は「部屋に誰もいないこと」が義務付けられています)
- ・試験に専念できる60分の自由時間
- ・安定したインターネット接続環境
- ・PC
〇PC受検に必要なもの
- ・前面カメラ
- ・マイク
- ・スピーカー
- ※イヤフォン及びヘッドフォンの使用は禁止されています。
iTEP
どんなテスト?
International Test of English Proficiencyの略で、アメリカのiTEP international社が開発したインターネットベースの4技能英語検定です。英語を第2言語として勉強する人の英語技能を正しく判定するテストとして、世界51ヵ国で実施されています。各国の大学、研究機関、企業、官庁、役所等で英語能力の査定目的で採用されているほか、アメリカの大学 / 大学院、高校の正規入学時の基準にも認定されています(大学への正規留学のための英語力判定として700校以上の大学で採用)。
<テストの種類>
以下の3種類があります。海外大への出願には「iTEP Academic-Plus」を利用します。
- ・iTEP SLATE-Plus(高校留学向け)
- ・iTEP Academic-Plus(大学院/大学入学・留学向け)
- ・iTEP Business-Plus(ビジネスマン向け)
<「iTEP Academic-Plus」(大学院/大学入学・留学向け)の主なメリット>
◆自宅でいつでも受験可能:
受験IDは申し込み後に即時発行されます。PCを使い、自宅で好きなタイミングで受験することができます。
◆短い試験時間:
テスト時間は80分(テクニカルチェック及び個人情報登録に10分)で、時間内にライティング、スピーキングまで査定することが可能です。
◆結果がすぐに分かる:
スコアレポートは、受験後5営業日で登録したメールアドレスへ送付されます。
受検のしかた(自宅受検の場合)
- ① 申し込み:公式サイトより申し込み(費用:12,100(税込)/回)
- ② 受験ID、マニュアルの送付:受験ID/パスワード、試験URLがメールにて送付されます
- ③ 受験環境チェック:本受験前に、必ず実施環境を確認します
- ④ 受験:10分間のテクニカルチェック、80分の試験時間
- ⑤ スコアレポート送付:受験終了後、5営業日以内に受験者にスコアレポートがEmailにて送付されます
※一部地域ではテストセンターでの受験も可能です。
※自宅受検テストは申し込みから3ヶ月間有効です。
※2回目に受験する場合は、前回の受験日より2日空ける必要があります。
〇必要なもの
-
- 1.デスクトップPCまたは、ノートPC(スマートフォン・タブレット不可)
- 2. Windows OS 8.1/10以降、またはMac OS X
- 3. マイク付きヘッドセット、またはイヤホン(有線のみ可)
- 4. PC内蔵カメラ、またはウェブカメラ
- 5. Google Chromeブラウザ
- 6. キーボード、マウス
- 7. 十分なネット回線速度
- 8. 写真付きの身分証明書(受験時に、身分証の撮影・アップロードを行います)
※試験中には受験用のPCとヘッドセット以外のものを使用することは禁止されています。
※テスト中に顔全体が見えない場合や、背後に人の姿などが写り込むと、テストスコアが無効になります
従来よりは安価で、自宅で好きな時間に受検でき、テストにかかる時間も短いなど、メリットも多い2つの英語テスト。国内外の大学で受け入れている学校も増えてきています。ただ、「Duolingo English Test」も「iTEP」も採用状況は各学校によって異なり、ほぼすべての国や機関で受け入れられているTOEFL等と比べると、まだ規模は小さいのも現状です。入試のために受検を検討する場合は、まず志望大がどんなテストを採用しているかをしっかりチェックするようにしましょう。
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※この記事でご紹介している内容は2022年3月18日現在の情報に基づいています。