海外大生体験談

先輩に聞く!Vol.1 海外の大学に進学を決めたのはいつ?


毎年、Global Learning Centerで学んだ多くの先輩方が海外の大学へと羽ばたいています。今回は、そんな先輩方の生の声をもとにした特別コラム。日本の高校から海外大学に進学したGLCの先輩方に、インタビューができました。海外の大学に進学を決めたのはいつ?きっかけは? 実際に海外大学に在学中(または卒業)の先輩方に聞いた、リアルな情報をお届けします!

先輩たちが海外の大学に進学を決めた時期

高校3年生の夏ごろに決断、そこからは毎日勉強

羽鳥 静華 さん
ウェズリアン大学(Wesleyan University)
◆卒業生
◆受験タイプ:国内・海外大 併願

Q. 海外大学への進学を決めたのはいつですか?

私が海外大学への進学を考え始めたのは、高校3年生の夏ごろです。それまでも、もっと英語で自主的に学ぶ機会がほしいと考えていたのですが、8月ぐらいに海外留学に関する雑誌を読んでいた時にリベラルアーツ教育の存在を知りました。自分の学びをとことん自分の好きな形で追求できることに魅力を感じて、アメリカのリベラルアーツカレッジを目指すことに決めました。学校の先生や親族は国立大学進学を希望していたので、説得するのが大変でした。海外大受験を決断したのが遅く準備の時間がなかったので、決めてからはとにかく毎日勉強しました。

Q. 海外留学に興味を持ったきっかけや理由は?

きっかけは主に2つあります。1つめは、高校生のときに挑んだ英語ディベートの全国大会。3位という結果で国際大会への参加機会を逃してしまいました。外国に行って、いろんな国から来た学生と英語で交流したかった私は、どうしても諦めきれなくて…。同じような英語で学ぶ機会を探したときに見つかったのが、留学という選択肢でした。
もう1つは、通っていた学校で、アメリカの大学でやるようなアウトプット中心の授業があったこと。毎回、英語で短い小説を読み、授業中にディスカッションを行い、宿題としてエッセイを提出する、というその授業が大好きだった私は、卒業後もこの学びの形を追求したいと思いました。いろいろ調べた結果、ディスカッションとライティングが中心の、アメリカのリベラルアーツカレッジを目指すことにしたのです。

Q. 海外留学希望に対して、周囲はどんな反応でしたか?

何人かの先生が賛成してくれた以外は、周囲からは反対しかありませんでした。とくに親族からは大反対を受け、なかなか説得できませんでした。結局、自分で大学に納めるお金を賄うこと、つまり全額奨学金を受けることを条件に受験を許されました。私の高校にはそれまで海外進学者が今まで1人もいなかったので、自分でコモンアプリケーションについて調べ、お昼休みと担任の先生と一緒に書類の記入をしたり、書いてもらった推薦状を自分で英訳したりしました。

Q. 通っていた大学の魅力について教えてください。

私はウェズリアン大学で政治とジェンダー学を専攻しました。もともとウェズリアンに興味を持ったきっかけは、GLCの先生がこの大学の卒業生だったことなのですが、実際に進学先として選んだ一番大きな理由は、リベラルアーツカレッジの魅力でもある少人数の授業が行われていることです。人文・社会科学系が中心の授業は規模がとても小さく、教授との距離もとても近いです。私が4年間とった授業の中で、一番大きいものでも政治学入門の30人弱の授業。一番小さいものはフェミニスト文学の授業で、4人でした。
また、「なんでも自分で決められること」も大きな魅力。生徒の自主性を尊重し、個々の興味・関心を存分に探求できるように必要最低限のルールしか設けられていないので、授業を自分で作ったり、専攻を自分でデザインしたりすることができます。だからといって、決して一人で全て完璧にこなさないといけないわけではなく、教授や友人、カウンセラーなどアドバイスをくれるメンターといつでもコミュニケーションできる、最高の環境でもあります。自主性が問われる分、自分の学びに対する自分自身の責任も大きいですが、とてもやりがいのある学びの場です。

高校2年生の4月ごろに興味を持ち、受験準備をスタート

中谷 海渡 さん
東京大学→ハバフォード大学(Haverford College)
◆1年
◆受験タイプ:国内・海外大 併願

Q. 海外大学への進学を決めたのはいつですか?

高校2年生の4月ごろ海外大学に興味を持ち、本やインターネットなどで情報を調べ始めました。同じころから海外大学の受験準備を始め、高3の8月ぐらいからはエッセイを書く練習も始めました。ただ、国内と海外の双方の選択肢を残しておきたかったので、日本の大学と海外大学を両方受験しました。結果的に、東京大学理科二類とハバフォード大学に合格。まず東大に入学した後、ハバフォード大学に入学しなおすという形になりました。

Q. 海外留学に興味を持ったきっかけや理由は?

最初は単純に、日本ではなく「海外」という雰囲気に憧れを持っている程度でした。様々な分野に興味があったため、学びたい専攻分野が決まらず、高校での文理選択の際に自分の将来を考えて迷ったことで、なんとなく海外も現実的な選択肢に。さらにそれに加えて、ケンブリッジに海外短期研修に行ったことが大きかったです。様々なバックグラウンドを持つ生徒と知り合うことができ、そうした世界の楽しさを学んだことによって、海外進学に興味を持つようになりました。

Q. 海外留学希望に対して、周囲はどんな反応でしたか?

家族も先生も、とくに驚くことなく支援をしてくれました。合格には周りのサポートも重要だったと思います。受験において大変だった自己分析も、両親や学校の先生、カウンセラーなど周りの人たちが、客観的な視点を通して手伝ってくれました。

Q. 現在通っている大学の魅力について教えてください。

現在はハバフォード大学の1年に在学しています。専攻はまだ未定ですが、数学・経済の予定です。ハバフォード大学は他の大学と比べても非常に規模の小さなリベラルアーツカレッジで、少人数のクラスが多く(10名くらい、多くても20名程度)、生徒の自主性も高いのが特徴です。小さい大学だからこそ、生徒や教授などいろいろな人とより親しくなれますし、親しいだけでなく1年生のうちから様々な機会を得ることができるのは大きなメリットだと思います。
また、近隣大学との授業提携をしているので、実はかなり幅広い内容の授業をとることができるのも魅力ですね。

高校1年生の10月に考え始め、計画的に対策に取り組んだ

原田 雄生 さん
デポー大学(Depauw University)
◆1年
◆受験タイプ:海外大 専願

Q. 海外大学への進学を決めたのはいつですか?

海外大進学を考え始めたのは高校1年生の10月。高1の1月には、TOEFL iBT®テストを独学で勉強し始めました。高2の5月には秋田での海外進学個別相談会に、7月にはルートHのイベントに参加するなどして、情報収集をしながら努力を重ねました。高3からは受験を意識した課外活動も始め、ワールドスカラーズカップや秋田の姉妹都市との国際イベントに参加。高3の4月からはエッセイのために自己分析も始めました。
留学を先延ばしにしたくないという思いが強かったため、初めから国内・海外併願はほとんど考えていなかったのですが、高3の夏には国内用の模擬試験を受けるのをやめ、海外大学を複数受験することを正式に決めました。

Q. 海外留学に興味を持ったきっかけや理由は?

高校の担任の先生に、「志望大学は日本の大学から選ばなくてもいいよ」と言われたのが、大きなきっかけになりました。当時は国際教養大学への進学、卒業後に大学院留学を考えていました。ですが、その担任の先生の発言を機に、「留学したい」という思いがあるにもかかわらず、それを先延ばしにしている自分がいることに気づいたのです。“とりあえず”で貴重な4年間を過ごしたくはないと思い、海外大進学を真剣に考えるようになりました。

Q. 海外留学希望に対して、周囲はどんな反応でしたか?

家族は、私の海外大進学を常に応援してくれていました。それは今でも変わりません。
日頃から両親と国内政治や国際情勢についての話をする機会が多く、その中で私の将来のビジョンについてもよく語っていました。実際に留学を考える段階になっても、留学先の土地の治安や大学の学費などのことに関して、親からの質問に私が答える形で1つずつ明確にしていたので、親の不安を取り除くことができていたと思います。両親が、私の海外大進学を心から応援してくれているのは、そうした積み重ねもあってのことかなと感じています。

Q. 現在通っている大学の魅力について教えてください。

私はいま、デポー大学で心理学と政治学を学んでいます。
リベラルアーツカレッジへの進学は、少人数でディスカッション重視の授業が受けられること、初めはメジャーを決めずに幅広く学べること、の2点に惹かれて決めました。その中でもデポー大学を選んだ理由は3つ。まず1つめは、グリークライフ(※)が盛んであることです。多様な価値観に触れるための友好関係を築く場として、とても惹かれました。 次に2つめ、Ubben Lecture Seriesがあることです。これは毎年、世界の著名人がデポー大学のキャンパスを訪れて講演をおこなうもので、小規模の田舎町にいながら、大きな世界を感じ、広い視野をもつ良い機会になると思いました。最後に3つめは、先輩たちの雰囲気です。合格前からスカイプで質問に答えてくださるなど、先輩たちが留学に対する不安を取り除いてくれました。この大学の“優しい”の一言では形容しがたいあたたかい雰囲気は、何物にも代え難い魅力だと思います。

※編集部注:アメリカの大学にある学生たちの社交クラブやサークルのようなコミュニティ(グリーク)による様々な活動のこと

GLCで学び、海外大進学を果たした先輩方のインタビューはいかがでしたか?海外留学を決めたタイミングや、興味を持ったきっかけなど、三者三様でしたね。高校1年生のころから考えていた先輩もいれば、高校3年の夏になってから考え始めた先輩も。さらにはいったん日本の大学に入学してから海外へ、というパターンも可能です。海外留学を志す時期は、早すぎることも遅すぎることもありません。自分が興味を持った瞬間が、留学へのスタートを切る絶好のタイミングです!

※この記事でご紹介している内容は2018年8月現在の情報に基づいています。

※この記事は、旧GLCウェブサイトの「グローバル海外進学コラム」2018年8月30日に掲載されたものです。

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