卒業後の進路、どうやって考えた? ~就職~
憧れの海外大学で学ぶ「その先」、卒業後の進路はどう描く? 今回はワシントン大学を卒業したYuji F.先輩に、就職についての考え方や実際のプロセスについて詳しく伺いました。
※ここでご紹介している内容は個人の体験です。実際に準備する際は、必ず最新の情報をご確認ください。
「就きたい仕事」最優先で就活。実際に動く中で、日本で活躍する道を見出した!
今回の「ラボ協力隊」
Yuji F.先輩
アメリカ ワシントン大学卒業(2023年6月)。ショアライン・コミュニティ・カレッジに入学・卒業後、ワシントン大学シアトル校に3年次編入し、機械工学を専攻した。卒業後、外資系企業への就職を機に帰国。
Q. 最初に大学卒業後の未来を意識したのは、いつ頃・どんなきっかけ?
海外大への進学は想定外だったものの、節目ごとに「理想の姿」をイメージ。
私の場合は、学校への入学・卒業時など、様々な節目に「大学卒業後はこうなっていたいな」と考えていました。(まさか海外の大学に進学する、ましてや初海外を一人で行くとは思いもよらず。さらに、渡米して4年半、日本に一度も帰らないなんて想像もしていませんでしたが…)
シアトル最終日前日に観光船から撮ったシアトルのダウンタウン
意識したきっかけ、というほど具体的なものはないです。ただ、節目ごとの理想の姿を都度意識(イメージ)していました。
例えば、中学卒業時はすでに高校への入学が決まっていたので、「高校では文武両道で友達を作りたい」「大学に合格して機械工学を学んで、大学卒業後は機械系の会社で働いてみたい」など、自分の理想や願望を詰め込んだイメージを思い描いていました。
Q. 国や業界、職種など就職先は多種多様。情報の集め方・絞り方は?
就きたい仕事・企業を順位付けて情報収集。実際に活動する中で気づくことも。
まずは就きたい仕事を絞ることから始めました。自分の性格からして、私は好きなことではない仕事は長く続かないと分かっていたので、絞ること自体は簡単でした。
その後は、大学で開催される会社の説明会に参加したり、キャリアフォーラム(就職イベント)に参加している企業を調べたりして、行きたい会社を絞っていきました。
在学中はアプリを通じて知った企業のオンライン面接を受けたこともあります。ただ、面接を受けるたびに、自分がアメリカで英語を使って働いているイメージができなくなってしまいました。
なぜそう感じたかはいろいろありますが、言語の壁を感じてしまったことが一番です。とっさの受け答えや大勢の前でのプレゼンにうまくいったと思える経験がなく、自信を無くしてしまったことが大きいように思います。ただ、外資系企業に勤める今も英語は使っています。仕事と割り切っているため、思ったより緊張することはないです。
日本で働くことを決めてからは、キャリアフォーラムで得た情報を使って探していました。就きたい仕事の順番をつけて、大学でプロジェクトを行っていた医療機器開発のできる企業をまず1番目に。2番目には自分の子どもの時から好きな車両開発関係、3番目からは医療関係と自分の好きな仕事を行える企業という順で絞っていきました。
Q. 就職活動はどんな感じ? 事前準備や面接の様子も教えてください!
就職イベントに参加登録してレジュメ提出。当日は企業ブースで面接がありました。
私はボストンキャリアフォーラムでの活動に絞って行いました。具体的には、フォーラムのサイトに登録して、自分が希望する企業にレジュメ(履歴書)を提出しただけです。
企業によっては事前オンライン面接が行われるところもありますが、私は指定された日に企業のブースで面接を行う形式でした。
今勤めている企業の面接では、自分の大学でのプロジェクトと、どうしてこの企業にエントリーしたか志望理由などを交えながら、自分の趣味について雑談形式で話していました。20分程しゃべっていたら、内定が決まっていました(笑)。
ボストン最終日に撮った写真、シアトルと似ていましたが、建物の歴史はシアトルより感じられました
ボスキャリ2023の会場に向かう道、翌朝に面接が控えていたので緊張していました。右の建物が会場です
Q. ちなみに、大学の同級生や友達はどんな活動をしていた?
インターン、キャリアフォーラム参加など様々。個別に企業と面接を取り付ける人も。
アメリカ生まれの同級生はインターンを行ったり、会社の方とコンタクトを取って面接したりと、いろいろ忙しくしていました。日本人の同級生(他の学部)や語学学校で知り合った他の大学の同級生は私と同じく、ボスキャリに参加していました。
キャリアフォーラムとは別に、個々でアプローチして企業と面接を行っている話も聞いていたので、それぞれ思いつくものを行っていたようです。
Q. 大学卒業後を見据えて、中高生の今できることがあればアドバイスをお願いします!
事前にしっかり調べて進路を絞っておこう!後からの変更には思わぬ落とし穴も…
海外の大学に憧れている方へのアドバイスとしては、進路は大学入学時にある程度絞っておくべきだということです。
専攻として選んだ学部の勉強を集中的に行っていくのは3年生からですが、1年、2年生のときに受ける授業が足りていないと学部に入ることができないからです。
例えば、2+2(コミュニティカレッジ2年+4年制大学2年)での編入を考えている学生の方で、初めは文系の学部を目指していたが、途中から理系の学部に変更しようとする場合があるとします。その場合、編入学時に必要な数学の授業数が文系より理系の学部のほうが多いので、1学期、最悪の場合1年は編入できないという状況になることがあります。
他にも、理系から理系、もしくは文系から文系でも必修授業が決められている場合が多いので、簡単に学部変更を行えない状況になってしまいます。
私の場合は、入学から卒業まで志望学部の変更は無かったのですんなりと進みましたが、日本人の学生で学部変更を行う方は多かったです。そのため、卒業に時間がかかったり、行きたい学部を諦めたりする方が多くいました。
今は大抵のことはインターネットで調べられる時代なので、自分が行きたい大学や就きたい仕事についてしっかりと調べておくべきです。
いかがでしたか?
国内大学の受験を経て海外進学へ舵を切ったYuji F.先輩。「理想の姿」をイメージしながらその時々の状況や気付きに応じて柔軟に自分らしい進路を切り開いてこられたのは、軸となる専攻や目指す分野が明確にあったからこそ。大学で学ぶ以上に長い年月をかけてキャリアを築けるように、自分の好きなことをあらためて見つけておきたいですね。
【卒業後の進路、どうやって考えた?:シリーズ記事をチェック!】
[就職・大学院進学 編]アメリカ / ニューヨーク大学卒業 Meg K.先輩
[就職 編]アメリカ / ワシントン大学卒業 Yuji F.先輩(この記事)
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