海外大を卒業した先輩! 海外生活で最高に嬉しかったこと・最大のピンチを教えて! ~ウェルズリーカレッジ Michiru I.先輩~
先輩たちの “山あり谷あり” 4年間の海外大生活にまつわる体験談、いよいよシリーズ最終回です。伝統的な女子大の名門リベラルアーツカレッジへ進学、ダブルメジャーを取得し卒業を控えるMichiru I.先輩に、4年間のウェルズリー生活のハイライトを教えていただきました。
海外大ならではのネットワーキングやリソースに恵まれた4年間。自分の成長と自立を感じられました!
今回の「ラボ協力隊」
Michiru I.先輩
アメリカ ウェルズリーカレッジ4年生、国際政治学専攻・コンピューターサイエンス副専攻。
興味のあった国際関係学や比較政治学が発達していることを知り、アメリカへ留学を決意。2024年5月卒業予定。
Q. 4年間の海外大生活で起きた最大のピンチ、苦労したことは?
Episode #1【2年生の2月〜3月頃】
研究室に応募する時、いろいろ考えすぎて焦ってしまった!
のちのち楽しかったことに繋がりますが、希望の研究室を見つけることが難しかったです!海外大学生は研究を始める時期がとても早い(大学1年生からでも可能)ので、研究室をなんとしてでも早く見つけたいという焦りの気持ちもありましたし、オンキャンパスでやるか、キャンパス外で機会を見つけるかも少し悩みました。
例えば、もし大学卒業後すぐに大学院に進みたくなった場合は、自分の大学の教授と密接に関係をとっておいた方がいいかも、などといろいろ逆算的に(笑)考えていました。
ですが、自分の大学と関われる機会は他に高学年でもたくさんあるので、全部のオプションを知らないうちに悩みすぎるのも良くないなと後々思うようになりました。
\このピンチを乗り越えて学んだ!/
とにかく焦りすぎないこと!(笑) 伸ばしたいスキルややりたいことに取り組んでいれば、どう転んでも自分の成長になるので、応募したいと思ったものだけに応募するのがいいと思います。
そして、これは大学受験にも言えることですが、あれこれ選択肢を広げすぎず、先輩の経験談や大学の情報を聞いた時に「ここがいいな」って思った大学に絞る方が圧倒的に時間を効率的に使えます。
Episode #2【1年生の2〜3月頃】
大学1年生の時に味わったホームシック。しみじみと日本の良さを思い知り、恋しくなりました。
ボストンの冬が寒すぎて、またコロナ禍であまり外出もできなかったので、非常にホームシックになっていました。
毎日足首や膝まで積もる雪の中を歩き、アメリカンフードを食べていた時は、お手頃な価格で美味しい食事ができる日本の便利さがいかにすごいことか思い知りましたし、恋しかったです。
冬は一面の雪景色。キャンパス内の湖も凍るほど!
\こうしてピンチを乗り切った!学べた!/
とにかく毎日の生活リズムを変えないことですね(笑)。これには友達の力が大きく必要になります。
例えば友達と食事の愚痴を言い合って、美味しいチャイナタウンのレストランにフラッと行ったり、寒い日には友達にホットミルクを作ってあげて、アニメを観て日々の楽しみを作ったり…など、ストレスを抱え込まないことが非常に大切です。
人それぞれストレスの発散方法が違うので無理に友達と何かする必要はないですが、大学の寮に住んでいて思うのは、みんな大抵思っていることは似ているんだな、ということ(笑)。自分のストレスが高まってきたと感じた時は、結構周りも同じような悩みを持っているので、ともに笑い合って毎日を過ごすのが素敵なのかなって思うようになりました。
Q. 海外大に進学して味わったピンチ、先輩にとってどんな意味があった?
急速に自立するきっかけになり、今後「どこに行っても生きていける」自信に!
特に具体的なエピソードがあるわけではないのですが、海外大に進学すると自立速度が急激に速まります。
違う国に来て、自分のビザ書類の管理をしたり、一人暮らし(あるいは友達との共同生活)で自分の健康管理を行ったり、自分で銀行口座を開設して…など生きていく上で必要なことを全て18歳の時点で行います。もちろん家族も最大限のサポートをしてくれますが、いざとなったら自分の判断力に全てを委ねないといけなくて、それに伴う責任が大きくなります。
でも、その経験を早い段階でして良かったなと4年生になった今思います。正直、アメリカに限らず、行きたい国で生きていける自信はあります。腹を括りすぎた自信かもしれませんが、そういうマインドで今後の人生を見ていける経験だったかもしれません。
コンフォートゾーンから出てみてもいいかもって思うかたは、海外大とても楽しめると思います!
Q. 逆に、4年間の海外大生活で最高に嬉しかったのはどんなこと?
Episode #1 【2年生の6月〜卒業まで】
興味のある分野の研究をスタート。最先端の研究者たちと協働して世界が広がった!
大学2年生が終わり、3年に上がる前の夏休みに、マサチューセッツ工科大学(MIT)のビジネススクールでリサーチアシスタント(研究補助)として採用されました。念願のサイバーセキュリティの研究に携わることになり、非常に胸が高まったのを覚えています。
ウェルズリー生はMITで授業や研究ができるのですが、ウェルズリーに慣れてきて、キャンパス外のネットワークを広げたいと感じてきた頃で、またサイバー業界における最先端の研究者たちと研究をしたいという想いがあって応募しました。
ハイスピードで進むプロジェクトや、日々更新されていくサイバーの知識を培えたことは一生の思い出になりましたし、毎週あるミーティングは本当に楽しかったです!
\こんなポジティブな影響もあった!/
1つ目のポジティブな影響は、自分が何に興味があってどんな研究をしているのかを自信と余裕を持って話せるようになったこと。これは国内大学生も研究室やゼミに入った時に感じることだと思いますが、前述したように海外大学生は比較的早期に研究を始めることができるので、教授や研究室の友人と長い関係を育みながら、自分の学問的・精神的成長を毎年感じることができるのが魅力だと思います。
また、高学年で名のあるインターンや評判のある研究室に応募する際、経験があるとスキルセットを証明できますし、深みのある受け答えをできるようになります。
2つ目のポジティブな影響は、フッ軽になったこと(笑)。冗談っぽく聞こえるかもしれませんが、様々なネットワーキングにイエスと答えることが格段に多くなりました。
私のようなケース(ウェルズリーとMITのように大学間の提携がある例)でなくても、海外大学や海外のリサーチ機関は数多くの研究の機会があり、多様な学生を採用します。自分の可能性とネットワークをぐんぐんと広げられる環境にいられたことは本当に恵まれていたなと4年生になった今、しみじみと感じています。
Episode #2 【4年生の2月〜卒業まで】
学業で濃密な時間を過ごしたキャンパスを出て、友達とボストン観光を堪能!
4年の忙しい時期を乗り越え、ボストンやキャンパス周辺に今まで以上に遊びに行くようになりました!ボストンのダックツアーなど、「ザ・観光客」なアクティビティも卒業までにたくさんしておきたいと友達と話題になり、毎週楽しいイベントがあるのがモチベになっています!
ボストン名物「ダックツアー」。水陸両用ボートで街中の名所を巡りました!
\4年間の大学生活を全力で駆け抜けた今こそ!/
純粋に街中の様子や歴史をもっと知れるようになって嬉しかったです!アメリカ一古いレストランや、19世紀の建物がそのまま残っていることが多くあり、時代背景などを理解して歩くことができるようになりました。
Q. 「海外大に進学したからこそ!」の嬉しさ・楽しさってどんなところ?
リソースフルで刺激に満ちた日々。自分自身の変化や成長が感じられる!
自分が何に情熱を持ちどんなキャリアを積みたいのかを真剣に聞いてもらえたり、社会の変化に対して意見を言い合えたりできる環境と友人を持つこと。歳を重ねるにつれて、それが私の幸せを築く大きな鍵になるということが分かってきました。
海外大学の教授や学生は、人とコミュニケーションを取り合うことを大切にして、その人が「なぜ」ある問題に興味を持ち、行動をとっているのかを本質的に知ろうとします。
そして、私の場合、ありがたいことに多くのかたが学会やネットワーキングの場を共有してくれたり、キャリア構築の仕方や新しい機会を紹介してくれたりしました。私に限らず、海外大ではこういったサポート体制が充実しているように感じます。
特にウェルズリーは、在校生から卒業生まで、女性が社会やアカデミアで活躍する上で重要な心強い精神的サポートと、多様なリソース(卒業生とのネットワーキングや講義)を提供してくれて、愛を感じながら4年間過ごしました。
また、海外大あるあるにはなりますが、海外大に行くと多様なバッググラウンドの人たちと会うことで価値観や人生の見方は変わります。寮で友達と話したり、街中で色々な人とスモールトーク(簡単な日常会話)を交わしたりするだけでも、どんどん自分の性格や視野が変わっていくのが分かります。
海外大の魅力を紹介しましたが、正直どこに行っても、この要素は見つけることができます。ですが、高校を卒業し、これから自分のやりたいことを見つけ、取り組むという非常に大事な人生の時期に、環境を一気に変えてみることはすごくいい刺激になると思いますし、何より生きていて楽しいです(笑)。
海外大を受験する場合、いろいろな条件を満たさないといけないので簡単な判断ではないと思いますが、自分の直感に委ねてみてもいいかもしれないというのが最大のアドバイスです。もし少しでも海外行ってみたいなって思うのであれば、挑戦する価値はあると思います。
入学後はいくらでも学生生活を楽しくする方法があるので、まずは先輩や大学のウェブサイト、YouTubeを見ながら、海外に行きたいかゆっくり考えてみるのがいいと思います。
いかがでしたか?
海外大生らしいハードな勉強ぶりで4年間を駆け抜けてきたMichiru I.先輩。卒業間近な今、あらためて密度の濃いコミュニケーションや豊かなリソースを得られたウェルズリーの環境に感謝しながら、海外大生として頑張ってきた達成感とともに、揺るぎない自信が力強く感じられました。
【海外生活で最高に嬉しかったこと・最大のピンチを教えて!:シリーズ記事をチェック!】
アメリカ / ウェルズリーカレッジ Michiru I.先輩(この記事)
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