海外大生体験談

海外の志望大に合格!自分の個性ややりたいことが存分に伝わるエッセイ完成までの道 ウェルズリーカレッジ Michiru I.先輩

米国大学出願で高く立ちはだかる「英語エッセイ」という関門を、先輩たちはどう乗り切ったのか。最終回はリベラルアーツのウェルズリーカレッジで学ぶMichiru I.先輩です。その経験から、自分自身を大学により良く伝えるために必要なポイントを教えてくれました。

 

まず自分の人生を振り返る。得た経験は自ずとエッセイに入るので、後は大学が求める学生像に合わせていく!

今回の「ラボ協力隊」


Michiru I.先輩

アメリカ ウェルズリーカレッジ4年生、国際政治学専攻・コンピューターサイエンス副専攻。
興味のあった国際関係学や比較政治学が発達していることを知り、アメリカへ留学を決意。

 


 

Q. 米国大学出願に必須のエッセイ、どんな内容を書いた?

 

時系列で書き連ねるのではなく、経験を通して得た学びをもとにストーリーを構成。

 

● 書いたエッセイの種類:コモンアプリケーションエッセイ、大学の独自エッセイ

私はコモンアプリケーション(Common Application=アメリカの各大学の出願において共通願書として使用できるオンラインシステム)用のエッセイと、大学によって課されるサプリメンタルエッセイ(Supplemental Essay)をいくつか書きました。

 

コモンアプリケーション用のエッセイでは、私は高校時代に剣道部、模擬国連部、英語ディベート部に所属し、数多くの活動や大会に出場したので、それらの貴重な経験にまつわるエピソードを選びました。ただ時系列に何を行ったのか説明するのではなく、長い期間マルチタスクした中で自分が抱いた葛藤や悩み、そこから学んだ自分の考え方と幸せの見つけ方などを織り交ぜながらストーリーを作りました。

 

 

Q. エッセイの準備と、書き上げるまでのスケジュールは?

 

学生や校風、さらに授業・教授陣の情報からその大学が求める人物像を分析。

 

自己分析・情報リサーチなど 高校2年の4月頃〜3月頃
エッセイを書き始めた 高校2年の2月頃
志望大決定 高校3年の7月頃
仕上げ 高校3年12月頃
提出! 高校3年1月

 

エッセイに必要な自己分析

私は、高校の先輩が多く海外大に行っていたので先輩がたに聞いたり、高校の海外大進路の先生に手厚いサポートをしていただいたりしました。またベネッセのRoute Hでもたくさん自己分析のサポートをしていただきました。

 

その他に自分でも時間がある時に、今まで自分がどのように人生を送ってきたのか紙にとにかく書いたり、身近な人たちに自分の印象や長所・短所ひたすら聞いていたりしていました。

 

志望校を決めたり、志望校の雰囲気を知るための情報集め

まずは、各大学にどのような日本人の学生がいるのかを調べました。もし知っている先輩が志望大学に通われていた場合は連絡して、学校の雰囲気学生のタイプを聞いていました。

 

また、様々な奨学金財団がホームページやSNSで奨学生を紹介したりしているので、奨学生の受験体験記や学校紹介などを読んでいました。ベネッセRoute Hの合格体験記では、非常に多くの先輩方が貴重なアドバイスを載せているので、大変おすすめです。

 

その他でかなり役立ったのは、大学のクラス表や教授陣が載っているウェブサイトで、自分が興味ありそうな授業を見つけてくることです。どんな授業がオファーされているのか、どの教授が教えているのかをチェックして、そこから派生して深掘り検索していくと、どのような学生を探しているのか何となく分かってきます。

 

時間はかかってしまいますが、かなり効果的なエッセイの材料集めの方法だと思います!

 

書き直しプロセス

正直、書き直しは何百回(本当)としたので数え切れません(笑)。コモンアプリケーションエッセイは数ヵ月に渡って構想を練っていました。

 

サプリメンタルエッセイは学校によりけりで、一つのテーマが決まってしまえばあとは使い回しだったので書き直しはそこまで多くなかったと思いますが、テーマ選びにはやはり数ヵ月かけました。何十個もあるアイディアの中から、数個自分を象徴するエッセイを選択し、最終的に各大学の形態に合わせにいきました。

 

 

Q. 志望大の合格をつかむエッセイを書き上げるために必要な「コツ」とは?

 

自分の歩んできた道を見つめ直してから、行きたい大学に合わせにいく!

 

まずは、海外大受験や志望大学が求める学生像などということは考えずに、純粋に自分の人生を振り返ってみてください。自然と経験した課外活動はストーリーに入ってきますし、肩肘張らずに考えた時が一番楽しく、その感触を忘れずにエッセイを書けた気がします。

 

無理に鉄板ネタを書こうとすると、大学の審査官は長年アプリケーションを見てきたプロなのですぐにバレてしまうため、自分の人生を忠実に振り返った方が得策です。ある程度自分の「道」というのが見えてきた時点で、志望大学を検索して合わせていくのが一番効率と充実度が高いです。

 

 

Q. 未知のエッセイにドキドキしている中・高生に、ぜひアドバイスを!

 

自分の現在、理想とする姿、その大学で学ぶべき理由の3点を軸に自身を伝えよう!

 

どの学校に向けて書く時も、自己分析は大変重要な要素になってきます。

 

今の自分がどのような人間なのか、②大学(もしくは遠い将来)でどのように変わりたいのか、そして③なぜ志望大学がその変化を手伝ってくれるのか、この3点を軸にして自身を語ることが出来たらかなり素晴らしいです。

 

まだ時間に余裕がある人は1点目の現状分析から、少し急ぐ必要のある人は2点目の目標から人生のストーリーを組み立てることがおすすめです。

 

いかがでしたか? 

構想に数ヵ月、書き直しは何百回と、多くの時間と労力を費やしたことがうかがえたMichiru I.先輩のエッセイ完成までの道。丹念な情報収集によって各大学の求める学生像を把握しつつも、最初から受けのいいエッセイを書こうとせず、「自分」を出発点に据えてから、その大学で学ぶ必然性へとすり合わせていくことの大切さを教えてくれました。

 

【海外の志望大に合格!自分の個性ややりたいことが存分に伝わるエッセイ完成までの道:シリーズ記事をチェック!】

Vol.1 ニューヨーク大学 Mei T.先輩
Vol.2 ブラウン大学 Y.M.先輩

Vol.3 バックネル大学 Yuki Y.先輩

Vol.4 ウェルズリーカレッジ Michiru I.先輩(この記事)

 

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※この記事でご紹介している内容は2023年9月26日現在の情報に基づいています。
 

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