海外で学びたい&卒業したい!と思ったきっかけストーリー Karin F.先輩:アメリカ・ポモナ大学
海外で学ぶことに興味をもったきっかけから、海外大生になった今メリットとして実感していることまで。今回は、名門リベラルアーツ大学のアメリカ・ポモナ大学に進学したKarin F.先輩の「きっかけストーリー」をお届けします。
高校留学でのIB取得から海外大進学へ。やりたい学び、実現したい未来をとことん追求!
今回の「ラボ協力隊」
Karin F.先輩
アメリカ ポモナ大学2年生、認知科学・国際関係学をダブル専攻。高校で海外留学を経験し、学際的な学びができる海外大進学に魅力を感じていた。幼少期からバイオリンを続けてきたこともあり、音楽学部が強いポモナ大学へ進学。
Q. 「海外で学ぶのもいいかも?」と思い始めたのはいつ頃、どんなきっかけだった?
国内大に対する疑問や海外大を目指す仲間の存在が、選択肢を広げるきっかけに。
海外留学を決意したのは、高校1年生の夏休みです。日本の大学のオープンキャンパスに行って、受動的な授業スタイルは議論好きな私には向いていないと思い、海外という選択肢があるのではないかと考え始めました。
また、中学1年生からお茶の水ゼミナールのJunior Master Classという英語を強化するクラスに通っていて、海外大を併願する仲間が周りにいたことも、少なからず影響あったように思います。
他にも、留学に興味をもつ要因はいくつかあったと感じます。学校では英語の他にフランス語も勉強していて、外国語を学ぶことがとても得意だったので、言語力を試すために留学したいという思いもありました。小さな頃から家族旅行をするたびに、国際政治を海外で学んだり、世界の情勢をもっと間近に知ったりしたいという思いが湧き上がったことも、留学につながったと思います。
Q.「国内ではなく海外で学ぶ!」という気持ちが固まった理由は?
海外の高校でIBを学ぶ中、将来に渡って学びたい分野や海外大進学の道筋が見えた!
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- <大きな決め手はこの4つ!>
- ◆ 海外でしか学べないことがあったから
- ◆ 将来の夢や目標に関係していたから
- ◆ 多様性のある仲間に囲まれてみたかったから
- ◆ 日本とは違う環境に身を置いてみたかったから
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日本の大学に進学することに対して疑問を抱いていた矢先、United World College(略称:UWC)という奨学金付きの留学プログラムを見つけました。
このプログラムは、世界各国から選抜された高校生を受け入れ、教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とする国際的な民間教育機関です。現在までに、イギリス、カナダ、シンガポール、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、インド、オランダ等に開校されていて、日本からも生徒を派遣しています。
私はもともと国際関係や日本の文化に興味があったので、UWCのプログラムはとても魅力的でした。自国の文化を代表し、寮生活を通して多様性の中で学ぶことで国際感覚を養うことができると思い、海外のUWC校で学ぶことを決断しました。
UWCは国際バカロレア(IB)というリベラルアーツに近い教育プログラムを採用していたため、理系・文系・芸術系に分かれることなく学際的に学ぶことができました。生物、音楽、文化人類学などを2年間学んだことに加えて、海外と日本で教育を受け、教育システムの違いがもたらす人間的な違いを意識的に考え始めたことで、大学では教育を学びたいと決心しました。
UWCからは自国以外の大学に進む生徒が大半の環境だったので、日本ではなく、アメリカの大学に進学することはとても自然な流れでした。教育をマクロ視点、そしてミクロ視点の両方で見るために公共政策と認知科学が学びたいと思い、二重専攻が可能なリベラルアーツカレッジのポモナ大学への進学を決めました。
Q. 短期留学や国内大からの編入ではなく、「入学〜卒業まで海外大!」を選んだ理由やメリットは?
留学の経験ではなく「海外でしかできない学び」という成果をつかむため!
私は海外の高校も、そして大学も「入学から卒業まで」を選びました。最大の理由としては、コミュニティを感じられると思ったからです。
「交換留学生」「短期留学生」という限定的なラベリングをつけられることなく、「ポモナ大学生」「UWC生」として受け入れられることで、もっと学業的に挑戦することができるし、コミュニティの一部として環境に溶け込むのがもっと簡単だろうと思いました。
また、交換留学生ゆえの制限を受けるのもネックでした。学生の登録数が溢れないように、正規生でない交換留学生が取れる授業の数は限られていますし、加えてその大学のことを学ぶための交換留学生専用のコースや言語補強のための授業を取らなくてはならないことが多いです。
私は、交換留学生として「海外の学びを経験する」よりも、「海外でしかできない学びをする」ことが目的だったので、正規生として留学することを選びました。
そもそも二重専攻をすると決めた時点で、同じ大学で4年間学べる正規生であることが前提になったようにも思います。2つの学位を持って卒業するためには、専攻が1つという人よりも多く授業を取る必要があるので、1〜4年生まで4年間のスケジュールに沿って履修する必要がありました。
Q. 進学前に感じていたメリットは、実際に海外で学んでみてどうだった?
自ら意識的に築いたつながりは強い!特に現地での就活で正規生のメリットを実感。
前述したように、コミュニティの所属意識を得られることを期待したものの、アメリカは個人主義が強いため、最初の一年間は思ったよりもコミュニティを感じるのが難しかったです。部活も、私が日本で所属していた部活ほど時間を要しないし、「みんなで何かをする」「協力して何かをする」というマインドセットがあまりないと感じます。
そのため、日本の学校よりも人とのつながりを感じるために意識的な努力が必要だと思いました。しかし、部活や授業などでのつながりが感じられない一方、意識的に作った友達のつながりはとても強いと感じます。
そして、私が海外で学ぶ最大のメリットと感じているのが就職活動です。卒業後はアメリカでの就職を目指していますし、アメリカで生活を送りたいと思っています。卒業生のネットワークがとても強く、既にアメリカで就職に成功している人々とのつながりを築く機会がたくさんあるため、正規生として通うことが非常に有利だと感じています。
いかがでしたか?
将来の学び方を見通したとき、国内大学との相性に疑問が生じたKarin F.先輩。選択肢を海外に広げたことで、高校から留学するチャンスをつかみ、専門的に深めたい分野も定まっていきました。生活基盤をアメリカで築いていくことを決意した先輩の、今後の動向や挑戦も目が離せませんね。
【海外で学びたい&卒業したい!と思ったきっかけストーリー:シリーズ記事をチェック!】
Vol.1 Natsumi K.先輩:アメリカ・マウントホリヨーク大学
Vol.2 Subaru S.先輩:オーストラリア・トーレンス大学
Vol.4 Karin F.先輩:アメリカ・ポモナ大学(この記事)
Vol.5 Ema H.先輩:アラブ首長国連邦・ニューヨーク大学アブダビ校
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