海外大生体験談

現地で困った!乗り越えた!! 体験談 ~カリフォルニア工科大学 Jun I.先輩~

アメリカのトップ大学で学ぶ=ハイレベルな授業も、友人との日常会話もすべて英語。加えて、充実した毎日にはハードなことも多そうですが、9月からカルフォルニア工科大学に進学したJun I.先輩も数々の困難に直面したようです。日々どのように感じ、乗り越えてきたのでしょうか。

 

覚悟していても、何かしら起こるのが海外大。周りの理解や助けを得て乗り越えています!

 

今回の「ラボ協力隊」


Jun I.先輩 

アメリカ カリフォルニア工科大学(通称:Caltech / カルテック)1年生。

中3の時、複数の米国大見学をきっかけに、選択肢の一つとして海外進学を意識。コンピュータサイエンスまたは数学専攻予定。

 


 

<留学生活で困った! 第3位> 化学の授業で取り残される

私の所属するCaltechでは、1年次には“Core Curriculum”というシステムで科学者としての教養を学びます。私はコンピュータサイエンス(CS)または数学を専攻する予定ですが、このシステムのため化学の授業も取っています。

 

理系で海外大へ進学する人の多くが気づくと思いますが、日本の高校の数学教育は多くの場合アメリカの高校のそれよりも進んでいます。私の高校の場合、物理も先行していました。しかし、化学だけは例外なようです。ほとんどのアメリカ人の同級生は、AP Chemistry(Advanced Placement Chemistry: アメリカの大学レベルの化学)などを高校時代に履修しているため、前提としているものが異なり、授業で理解できないことが多々出てきました。

 

  1. Q. 授業中に理解できない内容が出てきたとき、どう感じた?

米国外から来た自分がこれまでどんな教育を受けてきたか、完全には理解していない人たちから教育を受けるという時点で、このようなことが起こることを覚悟はしていました。しかし、いざ授業で取り残されるということを経験すると、感じたことのない焦燥感がありました。

 

  1. Q. 授業に取り残されるピンチ、どう乗り越えた?

数学、物理などで余裕があった分、化学に力を注ぎました。ティーチング・アシスタントのオフィスアワー(授業外で質問に行ける時間)や“Dean’s tutor”と呼ばれる上級生と学ぶセッションに積極的に参加し、また化学が得意な友達の助けを借りるなどして、これまで何とか無事課題をこなしてきました。

 

 

<留学生活で困った! 第2位> 大人数での会話に辟易

私は、大学進学までほぼ海外経験はない純ジャパでした。英語の学習は、主に中高の授業とベネッセのグローバルラーニングセンター(GLC)のSAT®対策講座で行いました。最終的には、SAT®の授業を経て英語でのコミュニケーションも問題ない程度まで向上させることができました。

 

しかし、実際に現地へ行き、留学生向けのオリエンテーションでショックを受けました。会話についていけなかったのです。

 

  1. Q. 留学生同士で英語の会話、どんな困ったことに?

留学生のオリエンテーションでは、皆、新しい環境に来た高揚感と、お互いのことを知りたい気持ちで盛り上がっていました。そのため自然と会話も大人数に、そしてテンポも上がっていきました。インド人やトルコ人なども皆ネイティブレベルのスピードで、お互いに発言をかぶせてくるようにどんどん話すのです。

 

すると、喧騒の中で速い英語が重なり合い、純ジャパの私には大変つらい状況になりました。特に盛り上がっている中にうまく入れないというのは、精神的に応えるものがありました。

 

  1. Q. 会話に入れないつらい状況…どう乗り越えた?

その頃はお互いのことをあまり知らなかったので、私がそのような会話についていけるほど英語に慣れていないことを知っている人は多くありませんでした。

 

なじみのないトピックではとても話に乗れなかったので、自分から良く知る話題を提供していくことで、なんとか一緒に盛り上がれました。今では皆私が他の学生ほど流暢ではないことを知っているので、テンポを合わせてくれたり、説明してくれたりします。

 

 

<留学生活で困った! 第1位!!> “Frosh flu”でダウン

1年生で最初の学期が始まって3週間ほどたった10月中旬、朝起きた瞬間のどに違和感を覚えました。幸い日本から抗原検査キットを持ってきていたので、まずコロナではないことは確認できました。

 

それまでは明確な被害を被ってこなかったカリフォルニアの乾燥がついに体に堪えてきたかと思いつつ、のど飴を持って普段通り授業に行きました。すると、授業中、なんと私だけでなく多くの同級生が同じように咳に苦しめられていました。

 

聞くところによると、これは“Frosh flu”と呼ばれる現象だそうです。全米や他国から人が集まることで免疫のないウイルスにさらされて、毎年1年生が一斉に体調不良になる時期があるとのこと。私の場合、かなり体調は悪化しました。のどに違和感が生じた次の日には、熱が出て、頭痛に苦しみ、全身が倦怠感に襲われました。

 

  1. Q. かなりつらい病状。授業に影響も?

幸運にも悪化したのは金曜日で、週末の時間で回復することができましたが、私の大学はただでさえ授業進行が速いので、出席できなかった授業のフォローアップは大変でした。

 

高校の頃はあまり学校を休んだことがなく、むしろ健康なほうでした。初めて親元を離れ、慣れない地で体調不良になることは予想もしていなかったです。授業を休むという経験もなかったので、休まざるを得ないと判断したときには、とても焦りました

 

  1. Q. 欠席分した授業、どうフォローアップした?

土日には体調が回復してきたので、友達からノートを送ってもらって休んだ分を勉強しました。大学の校風として、コラボレーションを重視する傾向があり、宿題もすべて他の学生との議論、協力が推奨されています。そのため、理解が遅れているところは助けてもらうという形で課題にも取り組むことができました。

 


 

Q. 留学先での「困った!」ことに対して、どう考えておけばいい?

 

大学の手厚いサポートをしっかり活用しつつ、先輩や友達にも積極的に頼ろう!

 

一般的にアメリカの大学は授業料が高い分、サポートがとても充実している印象があります。一人で異国に来て勉強しているというのは尋常でない状況です。何か困ったことがあればそのようなリソースを活用しない手はありません。

 

また、大学の公式のリソースではなくても、親しい上級生などがいれば積極的に頼っていきましょう。新しい環境に適応する最中で、様々なトラブルに見舞われることは周りも理解してくれます。きっと親切に助けてくれるでしょう。

 

いかがでしたか? 

コラボレーションを大切にする大学の校風も相まって、同級生や先輩の協力を得ながら日々の困りごとを乗り越えているJun I.先輩。海外大進学の実現までに数々の困難を乗り越えてきたゆえに、トラブルありきという覚悟ができたのでしょうか。臨機応変に対応できる柔軟さ、ぜひ見習いたいですね。

 

【現地で困った!乗り越えた!! 体験談:他の記事をチェック!】

アメリカ・ニューヨーク大学 Mei T.先輩

カナダ・トロント大学 Kosei U.先輩

アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校 Misato O.先輩

アメリカ・カリフォルニア工科大学 Jun I.先輩(この記事)

 

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※この記事でご紹介している内容は2022年12月27日現在の情報に基づいています。
 

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