海外大生体験談

一見変則ルートの先輩たち、なぜその道を?vol.1 ~TAFEからオーストラリア3年制大学編入~

海外留学を目指す場合、一般的によく挙がるのは海外大学への直接進学や国内大学からの交換留学ですが、実はもっと多様なルートが選び取れることをご存じでしょうか。今回は、実践的な専門スキル習得に重点を置くオーストラリア特有の専門学校、TAFE(テイフ)を経て現地の大学へ編入したYuki K.先輩の体験談をお届けします。

 

自身に課した海外進学という“挑戦”。大学で通用する英語力と専門知識を段階的に習得できました!

 

今回の「ラボ協力隊」


Yuki K.先輩 

オーストラリア ウェスタンシドニー大学を卒業。英語力だけでなく専門的な知識や技術を身につけるため海外大学に挑戦。TAFE(Technical and Further Education)に1年間通い、編入でウェスタンシドニー大学に入学。Bachelor of Tourism and Travel Management (観光学)を専攻した。

 


 

Q: 高校卒業後、どのようなルートを選んできましたか?

 

TAFEを経て3年制大学へ。専攻を深めながら卒業までの時間・費用を上手に短縮!

 

高校卒業後、はじめにオーストラリアの語学学校に入学しました。大学に直接入学という方法もありましたが、いきなり入っても「英語での専門的な内容の授業についていけるだろうか」という不安があったので、まずは語学学校に通うことを選びました。

 

語学学校では英語レベルによってコースが分かれており、昇級のテストを受け、最終的に一番上のコースに行けた人が次の段階の専門学校へ出願ができるという仕組みでした。オーストラリアは入学の時期が年に2回(7月と2月)あり、私は7月にTAFE(州立の職業訓練専門学校)に入学しました。

 

TAFEではTourism(観光学)の中でもEvent、Hospitality、Tourism Managementに3つに分けられるのですが、私はTourism Managementを専攻していました。入り口はTourism Managementという専攻でしたが、ビジネス系からマネジメント系まで、観光業を作り上げる側とそれを管理する側の両方から学びました。

 

オーストラリアではTAFEで取得した単位を大学が卒業に必要な単位の一環として認定する仕組みがあり、それを活用すると大学卒業までの時間や費用を短縮できます。私は1年間TAFEで学んだ後、その仕組みを採用している大学の中から自分の専攻に合うところを探しました。

 

その結果、ウェスタンシドニー大学に編入という形で入り、TAFEと同じくTourism Managementを専攻しました。そして通常は3年在籍するところ、私はTAFEで取得した単位を認定してもらえたので2年で卒業することができました。

 

オンライン授業中の様子

2019年7月に大学に編入し、前期を終え夏休み明け2020年3月に1週間学校に行ったのち、大学がすべてオンラインに。幸いテレビが部屋にあったので、モニターとして使ってみたりと手探りの日々でした。

 

 

Q: もともと考えていた進路は? 最終的にそのルートを進んだ理由は?

 

英語で学ぶ苦労を知った上で、今までの“自分を超える”挑戦として海外進学を決意!

 

私が海外大を目指すようになったきっかけは、高3の夏頃、進路を本格的に決定する夏休みの三者面談の後でした。高1の時にニュージーランドで10か月間の留学を経験して以来、自ずと外国語大学、国際関係の学部を探したり、わざわざ九州から関西方面に赴いてオープンキャンパスに参加したりもしましたが…決めかねたまま。

 

いよいよ進路を決めねば!という時、県庁で留学キャラバンというイベントがありました。現役の海外大生が一時帰国した際に企画したイベントで、実際に海外大学に通っている先輩たちが自分たちの学生生活を紹介していて、その姿がキラキラして見えて「私もああなりたい!!」と思ったのがきっかけでした。

 

ただ、高1の時に一度留学していたがゆえ、英語で学ぶという大変さは身にしみるほどわかっていました。さらに、大学に行ったらより高度に、専門的になると想像すると、今ひとつ踏み込む勇気がありませんでした。でも「人生一度きりだ!」と覚悟を決め、海外進学を視野に入れることにしました。

 

日本の大学に進んでも、交換留学制度など海外大との提携でどちらの大学の資格も得られるというのもあります。ただ、個人的にはそれだと日本語でも深く学べず、留学に行ったものの「英語もままならないまま終わってしまった」となるとどっちつかずになってしまうのでは、という懸念がありました。どうせ行くならどっぷり海外に浸ろうと思いました。

 

加えて、高校生で留学した自分を超えるには、海外の大学卒業じゃないと見合わないと考えたのも一つの大きな理由。自分の中での挑戦という意味も込めて、海外へ行くことを決意しました。

 

 

Q: 海外大を卒業した今わかる、“マイルート”を見つけるのに大切なことは?

 

自分の芯をもち、貫く勇気をもつこと。さらなる高みへ導いてくれる道が拓けます!

 

進路で迷っているかたへ、私からのアドバイスとして一つ伝えたいことがあります。世の中には、文字としてわかりやすく伝わるものではないことがたくさんあると思います。たとえば功績や経験など、必ずしも目に見えるものばかりではないはずです。

 

もしあなたが「公的な肩書や活動実績が自分にはない」「アピールできるものがない」と思っているとしたら、本当にそうでしょうか。たとえ成績で評価されなくても、賞という形にならないとしても、自分自身が没頭できる打ち込める好きだと言える突き詰められるものが自分の中であるのなら、それだけで十分だと思います。それは自分にしかない魅力に、そして個性になっていくと思います。

 

自分のをもって貫く勇気があれば、きっとあなたを応援してくれる人、あなたをもっと高みへと導く道が見えてくると思います。

 

いかがでしたか? 

短期留学の経験から“英語で学ぶ”難しさを知ったYuki K.先輩。語学学校、TAFEを経て、海外大で高度かつ専門的な内容を学ぶに足る英語力と知識を身につけて編入を実現しました。海外大の学びについていけるか不安というかたも、海外を諦めない“マイルート”のヒントになったのではないでしょうか。

次回は、アメリカでコミュニティカレッジを経て4年制大学に編入・卒業したLilia T.先輩にうかがいます。

 

【一見変則ルートの先輩たち、なぜその道を?:シリーズ記事をチェック!】

Vol.1 TAFEからオーストラリア3年制大学編入(この記事)

Vol.2 コミュニティカレッジからアメリカ4年制大学編入/カリフォルニア州立大学

Vol.3 コミュニティカレッジからアメリカ4年制大学編入/ワシントン大学

Vol.4 OPT(就労)・コミュニティカレッジからアメリカ4年制大学編入を目指す

Vol.5「自分に合った海外進学ルートの選び方」について中高生へアドバイス!

 

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※この記事でご紹介している内容は2022年8月9日現在の情報に基づいています。
 

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