留学中の先輩に聞きました! 英語の成績アップにも、国内外大受験にも!本当に役に立った英語勉強法vol.1
海外大受験に向けて一直線!といきたいものの、学校のテスト前の勉強や、併願する場合は国内大の入試対策も同時進行となってしまうのが忙しい高校生の現実。海外進学できるレベルまで英語力を引き上げていくうちに、どちらも自ずとカバーできそうにも思えますが、先輩たちはどのように対応してきたのでしょうか。今月は、限られた時間の中で効率よく英語の成績を伸ばし、国内外大受験にも役立つ英語の勉強法をお聞きしていきます。
今回の「ラボ協力隊」
Hibiki T. 先輩
アメリカ オレンジコーストカレッジ2年生。フィルムと音楽を世界のエンターテイメントの中心であるアメリカで学びたいと思い海外進学を決意。高校卒業後はELS(語学学校)のプログラムをオンラインで履修し、カレッジへ入学した。
Natsume T. 先輩
オーストラリア メルボルン大学2年生。南極・生態系について幅広く学びたいという気持ちから海外進学を決意。大学のファンデーションプログラム(学部入学準備コース)を経て、現在は進化・生態学を専攻。
Yasuko K. 先輩
アメリカ ミネルバ大学 2年生。中3の時、2週間の語学留学で英語力だけでなく人間的な成長を感じ、海外進学を考え始めた。4年間で7都市を移動しながら学ぶ全寮制の大学生として現在はソウルで学ぶ。コンピュータサイエンス専攻。
高校のテスト・国内大併願の英語勉強
Q:海外大受験の勉強で、高校の定期テストや国内大併願の英語はカバーできる?
Hibiki T. 先輩
学校のテスト勉強は不可避!授業に集中することで国内大は十分対策できました。
私の場合は、学校の定期テスト勉強はかなり力を入れていましたが、国内大受験用の勉強はしていませんでした。
なぜなら、定期テストは試験範囲の中からそのまま一文を書かせる問題だったり、授業でやった内容に関連した問題が出題されたりするタイプのテストだったからです。教科書の一文を日本語から英語にする問題では、教科書の文章そのままが正解なので、たとえ書いた英文の意味は同じでも単語や構文などが違えば点数をとるのは難しかったです。
問題数もとても多く、長文読解などの問題では、どこにどんな文章があるのかをあらかじめ把握しておかないと時間内に全てを解ききるのは難しかったです。そのため、試験対策としての勉強は欠かせず、文章を覚えるくらい教科書の長文を読み込んだり、日本語訳と英文を丸暗記したりと忙しかったです。どれだけ授業でやった内容を覚えられるかがカギなので、とにかく英文も試験範囲の単語リストも書いて暗記していました。
次に国内大併願受験用の勉強ですが、私は授業と課外以外で勉強はしませんでした。私の通っていた学校は、高校で履修すべき内容を全て終えると、全教科で共通テスト(当時はセンター試験)対策が始まります。その後は自分の進路別に必要な授業をとるようになり、私は国公立文系用の授業を前期試験まで受けていました。その間、特に自分で時間をとって勉強したことや志望大学の過去問を解いたことはありませんでした。
というのも、私は国内大も併願受験したものの、正直国内の大学に進学する気は全くなかったのと、定期テストと違って試験範囲があるわけではないので勉強してもあまり意味がないと思っていたからです。しかし、授業内で集中して取り組んでいたため二次試験の勝手は分かっており、無事合格することができました。
Natsume T. 先輩
授業の復習と暗記中心の定期テスト対策。実は海外大受験に役立った部分も!
学校の定期テストは、英語も他の科目と同じように勉強していました!定期テストはほぼ授業でやった内容が出るので、その復習と、教科書や単語帳を使って単語・熟語の暗記を中心に行なっていました。
しかし実力テストなどの場合、IELTSなどの対策で普段からリーディング、リスニング、ライテングをしっかり行っているので特別に何かをやることはなかったです。
ただ、学校のテスト対策で行っていたことが、実力テストや海外大受験に向けた英語力アップに役立ったこともあると感じています。学校のテストの大半は教科書からの出題だったので、付属のCDを使い教科書を丸暗記するほど唱えていました。音読することで、そこで使われている表現や単語を自然にスピーキングでも使えるようになった気がします。
また、海外大対策として文法を勉強することはなかったのですが、学校で文法を習ったことでリーディングが速く読めるようになったり、ライティングの際に言いたいことを簡潔に伝えられるようになったりしました。
Yasuko K. 先輩
高2まで国内大併願で受験対策したものの、最終的に海外大一本に絞り集中!
高校のテストは授業で習ったことが出題されるものだったので、テストの2週間前くらいから対策を行い自分の欲しい評定がしっかり取れるようにしていました。対策は特にコツがあったわけでもなく、反復演習や暗記ものが多かった印象です。正直、「これが本質的な学びになっているのか?」と疑問に思うことが多々ありました。しかし、それが私の通っていた高校のテスト対策の現実でした。(だからこそ、テストが全くなく日々の努力が直接反映されるミネルバ大学に進学したという風につながるかもしれませんね)
高校2年生の終わり頃までは、国内大学との併願をするつもりで海外大と国内大受験の両軸で頑張っていました。具体的には国内のトップ国公立大学を目指す他の同級生と同じようなこと(模擬試験受験、講座受講、過去問演習)をしていました。
しかし、私の場合は高校2年生の終わりの時点で「このまま二足のわらじを履いたままだとどっちつかずになって終わってしまう」と思い悩んだので、海外大受験一本に絞ることにしました。人それぞれの状況にもよると思いますが、私の場合はいつまでも併願にこだわりすぎず、きっぱりと決断をする勇気を持つことが出来てよかったと思います。
特に英語教科について言えば、海外大受験の準備をしていたことは高校のテストや国内大受験に非常に役に立った印象です。本質的な英語力が鍛えられるので、試験でも生活でも使える総合的な力がつきました。とはいえ海外大に向けて準備している人にとって、国内大受験の英語が楽になるというのは単なるご褒美だと思います。初めから国内大に的を絞っていて合格を一番の目標にしている人のことを考えると、海外大受験のような勉強法で遠回りするのではなく、いわゆる日本の受験英語に取り組むのも手だと思います。
どの道私は「これだけが正しい!」というような誰にも当てはまる英語の勉強法はないと思っているので、自分の状況を考えてそれに最適な勉強法を模索してもらえればいいのではないでしょうか。
いかがでしたか?
定期テストや国内大受験は、その全てを海外大受験の対策だけでカバーできるわけではない様子。しかし、学校のテスト前勉強が単語や文法の習得につながっていたり、国内大の対策は必要最低限に抑えつつ模試を英語力の確認に使えたりと、海外大に向けて総合的に英語力を伸ばす上で役立った部分もあるようです。
次回からは、高い英語力を求められる海外大入試に向けた勉強の内容やコツ、先輩の実体験から「これが役に立った!」という英語勉強法についてご紹介していきます。
【英語の成績アップにも、国内外大受験にも!本当に役に立った英語勉強法:シリーズ記事をチェック!】
Vol.1:高校のテストや国内大併願の英語の勉強、どうしてた?(この記事)
Vol.2:海外大入試のための英語の勉強ってどんなもの?対策のコツは?
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