海外大の授業ってどんな感じ?④
海外大進学を考えるとき、最も確認しておきたいことの一つ「授業」の内容や選び方について、実際に現地で学ぶ先輩たちから4回にわたりお聞きしています。いよいよ最終回、アメリカのコミュニティカレッジ、オレンジコーストカレッジへ進学したTakumi N.先輩の登場です。4年制大学への編入を視野に入れた授業選びのコツ、気をつけておきたい点とは?
今回の「ラボ協力隊」
Takumi N. 先輩
アメリカ オレンジコーストカレッジ 1年生。高校2年生の冬に短期でホームステイプログラムに参加。その際にアメリカの大学見学に行き、アメリカで学びたいと強く思ったことが留学のきっかけ。
Q:大学ではどのように授業を選び、決めましたか?
4年制大学への編入を前提に、単位・教授の評価・授業時間を念入りにチェック!
2年制大学のコミュニティカレッジに入学した私が授業を選ぶときは、「編入単位として認定されるか」「教授の評価はどうか」「授業時間はいつか」という3つの観点を重視しました。もともと入学時から、オレンジコーストカレッジ卒業後の4年制大学への編入を考えていたためです。周りの友達で、同じく編入を目指しているものの、大学の単位としてカウントされない科目をうっかり取ってしまい卒業・編入の時期が遅れてしまった…なんて人も実際にいました。同様の進路を考えている人は特に要注意だと思います!
あと、教授の評価もかなり重要です。4年制大学の編入に向けてとにかくできるだけ良い成績(願わくばオールA!)を目指さないといけません。たとえ同じ科目でも、教授によっては授業の質、課題の量、成績のつけ方が甘い・辛い…など当然バラつきがあります。成績に直結するだけに、友達や先輩、口コミサイトなど様々なところから情報を集めて、かなり慎重に選びました。
私の場合は将来やりたいことがすでに決まっていたので、それに合わせて専攻を決め、授業も選んでいきました。でも、1、2年生の間は専攻を完全に決める必要はないです。それに、視野を広げたりしっかり専攻を考えたりするためにも、幅広くいろいろな分野を勉強しなければならない時期だと思います。それを考慮してか、後々どの専攻を選んでもカバーできるようにたくさんの選択肢から授業が選び取れるようになっています。
特に数学は、文系・理系に関係なく必要になると思うので早めに取るのがおすすめです。詳しいことはわからないですが、統計はどの文系の専攻の人も取っています。また、英語もみんないずれは取らないといけなくなるので、専攻が決まっている・いないにかかわらず最初の学期に取る人が多いです。
Q:自分にピッタリの授業を選ぶコツは?情報の集め方、選ぶときの条件なども教えてください!
身近な人の評判+SNSもフル活用!自分の生活リズムや学習サイクルも加味しました。
私の周りに同じ専攻の人があまりいなかったのですが、できるだけ近い領域の友達や先輩に「どの先生が良いか」を聞くなど工夫しました。身近なところからの情報収集だと少し心もとなかったのですが、そんなときにおすすめなのがSNSを使うことです!SNSだと実際に留学している人と直接連絡を取れるので、私はTwitterなどで話しかけたり、質問したりするようにしていました。大学だけでなく専攻も同じだと、かなり有益な情報が手に入ります。ぜひ活用してみてください。
ちなみに、授業を選ぶときに結構こだわったのは授業が行われる時間です。自分は朝型なので、できるだけ朝に授業を入れるようにしました。また、課題や予習・復習に当てる時間などを考えて、できる限り金、土、日曜日には授業を入れないようにしました。
Q:実際に授業を受けてみて、トータルでどんな印象ですか?
質疑応答やディスカッション…オンラインでもやりとりが多く集中できます!
オンライン授業のシステムが充実していると感じます。コロナ禍の影響で入学後半年はほぼオンライン授業でしたが、授業を受ける前は正直、一方的な講義ばかりになりそうだなと少し気がかりでした。でも実際に受けてみると、質疑応答の時間があったり、時にはディスカッションもあったり、教授など教員側も学生が授業に飽きないように工夫を凝らしているなと思いました。
ただ、オンライン授業中、学生側はカメラを必ずオンにする必要はありません。授業をきちんと受けるか受けないかは自分次第だと思います。適度に緊張感をもって授業に臨みたいので、私は基本的に「カメラは常時オン」ですが、朝一や気が向かない時はオフにしています。
今日のオンライン授業はディスカッション!
私が受けている授業の中で少しハードに感じるのは、プログラミング。教授の説明を聞きながら、同時進行で手元の作業を進めなければいけなくて大変です!手を取られている間に説明を聞き逃さないよう、凄まじい集中力を発揮します。
ただ、毎回授業の後半は決まったパートナーと二人だけで作業をするため、じっくり集中して進められるし、授業自体も飽きずに受けることができます。そして、毎月パートナーと作り上げるプロジェクト課題もあります。その追い込みなど少し大変さもありますが、完成したときは達成感やスキルが上がった充実感が味わえてとても楽しいです。
ちなみに、オレンジコーストカレッジのちょっと変わった授業にサーフィンがあります!キャンパスから車で10分くらいのところに、サーフィンの聖地といわれる「ハンティントンビーチ」があるゆえですね。有名な世界大会など数々のサーフィンのイベントがよく開催されていて、サーファーもたくさん住んでいます。サーフィンデビューには贅沢すぎる環境かもしれません。
Q:授業選びのコツや考え方など、海外大にあこがれる高校生へぜひアドバイスをお願いします!
楽な方に流されず、海外大進学で本当に実現したいことを常に頭に置いておこう!
専攻や授業を選ぶ際、必ず「本当に自分が勉強したいか」を考えることが大事だと思います。当然のように聞こえるかもしれないですが、海外大への進学を目指しているうちに、いつの間にか本質的な目的を見失ってしまうこともあります。もちろん、編入しやすさもある程度は考えておくべきですが、「編入しやすいから」「簡単だから」という理由だけで選んでいないか、そもそも将来何を目指しているのか、しっかり考え抜いて選ぶべきだと思います。
また、私も授業を取る際に気をつけていることですが、ある程度教授の評判を見て選ぶことも重要です。その教授の授業の質や評価の付け方によっては、上位の成績を保つのが難しくなります。4年制大学への編入だけでなく、卒業後の就職などにも大学の成績が響いてくると聞きます。先を見据えて、一つ一つベストな選択を積み上げていくことをおすすめします!
いかがでしたか?
4年制大学への編入を見据えた戦略や授業選びの観点がとても明確なTakumi N.先輩。同様の進路を検討している皆さんにとって非常に参考になったのではないでしょうか。
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