海外大生体験談

海外大の授業ってどんな感じ?③

授業の内容や選び方など「海外大の授業」について、実際に海外大で学ぶ先輩方に聞いた耳寄り情報を4回に渡りお届けしています。3回目となる今回は、カナダ トロント大学に通うKei T.先輩の登場。多種多様な学生が集まり、様々な学部・専攻でそれぞれが学ぶ総合大学では、どのような授業を、どんな方法で選択・登録して受けているのでしょうか。

  

 

 

今回の「ラボ協力隊」


 

Kei T. 先輩

トロント大学 1年生。高校1年生の夏休みにカナダの大学のサマースクールに参加した際、多様性や議論が多くある授業スタイルとの相性の良さを感じ、海外進学を視野に入れるように。高校卒業後、4月〜8月までは国内大学に在籍し7割対面で授業に参加、9月からカナダへ。現在はアート&サイエンスを専攻。

 


 

Q:大学ではどのように授業を選び、決めましたか?

 

進みたい専攻を念頭に置いて、全ての授業を自分で選択。一度始まっても取り直しOK!

 

私が所属しているArts&Science学部は入学の時点では専攻が決まっていないため、今後自分が進みたい専攻(program)の前提条件である”requirements”を確認しながらコース(基本は5つ)を選びます。Requirementsで提示される科目の量やそれぞれの科目に求められるスコアは専攻によって違います。また、”Specialist”(深く掘り下げる専攻)・”Major”(主専攻)・”Minor”(副専攻)のどれを選択するかによっても大きく異なります。トロント大学では、1つの分野を深く掘り下げる専攻の”One specialist”、異なる2分野を専攻する”Two majors”、1分野を主専攻+2分野を副専攻にする”One major and two minors”という3つから履修方法を選べます。

 

統一の必修科目は全くないため、コースは全て自分で決めなくてはなりません。”Academic calendar”というサイトでrequirements科目は確認することができます。学部学科の指定がない科目も多いため、自分の興味の向くままに授業を選ぶことができます。

 

そして具体的な授業の選択手順ですが、まずはAcademic calendarで自分の興味がありそうなprogramと、そのrequirements(要件)を確認します。Academic calendarに授業の概要は載っているため、それを読めばなんとなく中身を掴むことができます。”Rate My Professor”(教授の良し悪しを学生が書き込む口コミサイト)や”Reddit”というネット掲示板でコース番号や教授の名前で検索すると、過去の学生が残した授業に関する情報を手にすることができ、大変参考になります。

 

一度授業を登録した後は一切変更がきかない!…ということも実はありません。学期が始まってからしばらくの間は、授業が合わないと感じたらドロップしたり、新たに空席が残っている科目を取ったりすることができるため、心配しすぎなくて大丈夫です。

 

 

Q:自分にピッタリの授業を選ぶコツは?情報の集め方、選ぶときの条件なども教えてください!

 

先輩の教えが大きな手助けに。事前準備も念入りに、希望の時間割で授業登録に成功!

 

授業選びにあたっては、共通の知人に紹介してもらったトロント大学に通う先輩に、コース番号の読み方やおすすめの授業を教えてもらいました。コース番号の意味など、最初は訳がわからなかったので大変役立ちました。

 

私が進みたい専攻はrequirementsが多い方だったにもかかわらず、自分の純粋な興味で取りたい授業が多すぎて科目数を絞ること、時間割にどうにかして押し込むことが本当に大変でした!科目登録時はRate My Professorのサイトを知らず、基本的な優先順位付けの後は、単純に時間割に収まるかだけを重視していたのですが、結果的にとても評価が高い授業ばかりで幸運でした。

 

ちなみに、授業登録は基本的に先着順です。そのため、希望の科目を漏れなく取るためには、授業登録のサイトで事前に取りたい科目をカートに入れておき、授業登録の開始直後に決定ボタンを素早くクリックしていくことが必要です。私は授業登録の開始日にパソコンの前で30分前からスタンバイし、開始直後に登録ボタンを高速でクリックし続け、なんとか希望の時間割を確保しました!週に何日か開講されている科目でも、特定の時間割でないと全ての科目を取ることができないため、希望どおりに取れてホッとしました。

 

 

Q:実際に授業を受けてみて、トータルでどんな印象ですか?

 

大人数の講義が多いものの、双方向型の授業や教授と直接話せる機会もしっかり確保。

 

私の知る限りでは、”First year seminar”という少人数の授業以外は、基本的に教授1人対大人数の学生での講義、もしくは講義はオンライン、ワークショップを対面で開催する反転授業です。だから授業中に教授との距離を縮めたり、友人を作ったりするのは難しいと感じました。

 

ただ、各授業にチュートリアルという双方向型の対面授業が設けられており、そこで授業内容に関してコミュニケーションを取ることができます。チュートリアルが授業に対してどのくらい重要であるかはコースによって異なるため、よくシラバスを読み込んで確認する必要があります。また、”Office hour”という教授と直接話す機会が基本的に定期で設けられています。

 

トロント大学の校章入りノート

大変な授業には、UofT(トロント大学)の校章入りノートでモチベアップが欠かせません。

 

 

Q:授業選びのコツや考え方など、海外大にあこがれる高校生へぜひアドバイスをお願いします!

 

直接アドバイスをもらえる人とつながろう!時には自分の直感のまま選択しても◎。

 

授業に関する情報があらゆるところに散らばっていて大変なので、どうにかしてトロント大学に通う新入生か先輩とつながって直接アドバイスをもらうのが良いと思います。私の場合、そうして作った新入生の友達に勧められ、”first year seminar course”を知ることができました。

 

実際に取ってみると、少人数で授業を受けられ、教授と比較的密にコミュニケーションが取ることができ、友達もできやすくとても良かったです。様々な分野でたくさん種類があるので、きっと何か気に入るものがあるはずです。私としてもおすすめなので、是非取ってみてください。

 

かくいう私は、欲張りすぎて6コース(標準は5コース)取ったのですが、破滅的に忙しく自転車操業寸前です。まだ海外に慣れていないという人は特に、無理をしすぎない方が良いと思います。

 

そして、希望のprogramに進むためにその前提となるrequirementsを考慮したほうがいいのは確かですが、それと同じくらいに自分が取りたい科目を直感的に選ぶことを重視していいと思います。私はrequirementsを重視しすぎてしまったため、少し後悔しています。トロント大学にはものすごくたくさんのprogramがあります。今やりたいと思っているprogramが将来同じとは限らない、と実際に専攻を大きく変えてきた先輩方にアドバイスされ、本当にその通りだと思いました。

 

いかがでしたか? 

進みたい専攻を見据えつつ、先輩や友人からの情報収集から授業登録まで、しっかりと事前準備をして希望どおりの時間割を組み上げたKei T.先輩。「取りたい授業が多く絞り込むのが大変」という言葉から、幅広い選択肢から自由に選び取れる、トロント大学ならではの充実した学びを満喫している様子が伝わってきます。次回はアメリカ オレンジコーストカレッジに通うTakumi N.先輩のお話をお届けします。

 

【他の記事をチェック!】

海外大の授業ってどんな感じ?①(カナダ トロント大学)

海外大の授業ってどんな感じ?②(アメリカ ペンシルベニア大学)

海外大の授業ってどんな感じ?④(アメリカ オレンジ コースト カレッジ)

※この記事でご紹介している内容は2022年1月18日現在の情報に基づいています。
 

ベネッセでは、グローバルな進路を実現する多様な学習プログラムをご用意しています。丁寧な個別カウンセリングをもとに、あなたの希望に合わせた、「あなただけの海外留学・進学」をプロの知識と経験でしっかりサポートします。

入試だけでなく、海外の授業にも対応できる英語力やマインドを養える

ベネッセの留学サービスを始めてみませんか?

お問い合わせはこちら

 

 

 

 

LINE UP

海外、国内を問わず、グローバルな進路を実現する
学習プログラムをご用意しています