海外留学でどうする?どうなる? 親子の関係 ④ ~親としっかり話しておくべきこととは?~
海外留学に向けた親子の関係にスポットをあててきたシリーズも今回が最終回。親とどんな関係を築いておくべきか、どんなことを話しておくべきか…最後に先輩たちにアドバイスをいただきました。親のサポートをしっかり受けた上で海外進学をしている4人の先輩だからこその気づきを教えてくださいます。
今回の「ラボ協力隊」
Saki N. 先輩
アメリカ デポー大学(DePauw University)1年生。
中学生の時に国連の仕事に興味を持ったことが海外進学のきっかけ。現在は、大学で文化人類学部と音楽(ピアノ)専攻を目指している。
アメリカにあるコミュニティーカレッジのオレンジコーストカレッジ(Orange Coast College)1年生。フィルムと音楽を世界のエンターテイメントの中心であるアメリカで学びたいと思い海外進学を決意。
Emika K. 先輩
オーストラリア メルボルン大学(The University of Melbourne) ファウンデーションコース 1年生。海外進学への芽生えは、小さい頃から英語が好きだったことから。自然が豊かで、豊かな建築の文化のあるオーストラリアを選択し進学。
アメリカ スワースモア大学(Swarthmore College)1年生。
中学生の時の短期留学が機となり、海外の大学での学生生活に憧れを持つようになりアメリカに進学。
Q. 海外進学をする前に “親とこれだけは話しておくべき! “ や ”こういう親子関係がオススメ!“ など…アドバイスはありますか?
日頃から親と心を通わせて!自分の言葉で伝える練習にもなります。
ぜひ自分の考え、意見、思いなどの「心の声」を両親と話すようにしてください。そして、日頃から話すことのできる環境を自分から作っていくことも大事です。
親と共有した内容や、親に自分が話したことは、自分を見つめ直す作業の時やエッセイを書く時にとても役に立ちます。と、いっても高校生も勉強に部活…と、忙しくて話すタイミングって結構難しいですよね。なので私は、親と話せる時間が確保できるご飯中は、テレビを見るのではなく、今日あったこと、それについてどう思ったか、などを積極的に毎日話していました。
高校1年生、初めての海外ひとり旅in Boston
夏休みにボストンへ旅行に行きました。中学2年生の母との会話がきっかけで海外進学への気持ちが高まったのですが、高校生の時にボストンに行った時には、よりその気持ちが鮮明になったことを覚えています。自分の興味を海外に広げてくれ、私の夢に向き合ってくれた親に感謝しています!
Isshin Y. 先輩
入学前も後も書類がいっぱい!書類管理をサポートしてもらうとスムーズです。
出願する前にとどまらず、金銭面や書類の管理など大学に入学した後に親のサポートが必要になる部分は、入念に話し合いをしておいた方が良いと思います。
進学前は出願前の準備のことばかりに気が取られがちで、入学するのに必死だと思います。が、実は、合格をもらってほっとするのもつかの間、入学決定後もたくさんの書類を学校に提出することになります。そして、その中には家族関係の書類が含まれることもあるので、そういった事務処理を気軽に手伝ってくれるような親子関係であるのが望ましいと言えますし、またお願いできるように親に伝えておけると良いと思います。
また、細かいことでも親とシェアすることは大切です!私の場合は、親と定期的に締め切りや提出書類を確認することで見落としに気づいたこともあるので、おすすめです。
Hibiki T. 先輩
些細なことでも親と普段から話しておくと、大きな決断も相談しやすい!
私は海外進学の相談や決定も、他の相談ごとと変わらない感じに相談できました。それは、いつも親と話をしていたからであり、また、親が常に何事にも私のやりたいことに応援スタンスでいてくれたことです。
アドバイスとしては、どんな些細なことでも良いので、普段からよく親と話をすると良いと思います!勉強に関すること、自分の興味や困りごとなど何でも話していたら、進学のように大きな決断のことも他のことと同じように話せますし、話ができる関係がしっかり築けていると思います。
準備を進めていくと親にも言いにくいことなんかも出てくると思いますが、一人でどうにかしよう…と悩むよりも親に話し、協力してもらうことで良い方向に進んで行けたら良いと思います。
Emika K. 先輩
費用面は下調べを!情報を元に話すと親も相談を受けやすいです。
私からのアドバイスは、留学費用について情報を集めながら細かく進路調整することです。私の場合、留学準備を本格的に始めるまで“絶対に費用はまかなえない!“と思っていました。”奨学金が取れなかったら留学しない!“と親と話して決めていたのですが、留学のプロに相談してみるとだんだんそうではないことがわかってきて、選択肢を見直さなくてはなりませんでした。
今から思えば、海外進学のやり方の調べ方が甘かったので、情報をまずは集めて、親に相談できるだけの選択肢と考えを整理しておくべきでした。なんとなく奨学金が無いと…、なんとなく海外進学っていきたいけど無理そう…と調べが十分ではありませんでした。また、調べ始めた時期も遅く出願のぎりぎりで慌ててしまったので、逐一親と話すべきだったと思います。
いかがでしたか?
先輩たちのアドバイスから、親との関係を普段から話すことで築いておくことは前提のようですね。さらに、費用や書類など、進学にまつわる相談事は山ほどあるようです。先輩たちの体験から先の相談事を見越して情報を集めて相談をすることで関係性を築き、サポートを受けられるようにしておく大切さを教えていただきました。海外だけに関わらず、大事な決断時には親の関わりが必須ですが、大きなイベントごとだけではなく普段の些細なことを相談しておくようにしておきたいですね。
※この記事でご紹介している内容は2021年8月31日現在の情報に基づいています。
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