留学中の先輩が本気で考えた! 英語外部試験 得点アップ術③ ~TOEFL・英検対策~
今回はカナダに進学をしているNatsumi.T先輩の登場です。進学前にTOEFLと英検を受けた経験から試験ごとの特徴や対策のコツをおうかがいします。また、複数の試験を受けるために勉強したことが、汎用的に使えた体験についても語っていただきます。
独特なTOEFLの試験。日頃からフレーズのストックを作っておくのがオススメです!
今回の「ラボ協力隊」
カナダ ブリティッシュコロンビア大学(The University of British Colombia)3年生。海外の文化への興味から実際に多文化社会で勉強したいと思い海外進学を選択。現在、Psychology (心理学)を専攻中。
Q. 先輩はどんな英語外部検定試験を受けましたか?
私は、TOEFL と英検を受けました。海外進学のための試験という意味ではTOEFLです。英検は、小さい頃から力試しのような感じでずっと受け続けていたので高校に入っても受けていました。
Q. まずTOEFLについて。先輩がTOEFLを受けたのはなぜですか?
まず大学入学の最低条件として必要な英語能力の証明で、TOEFLが必要だったというのが理由でした。提出する成績証明としてはIELTSでも大丈夫だったのですが、はじめに勉強を始めたのがTOEFL対策の問題集だったのと、カナダに進学するのにTOEFLが受け入れられているのでそのままTOEFLを勉強し続けて受験しました。
Q. ズバリ、TOEFL受験までにやっておくべき対策を教えてください!
TOEFLの一番の特徴はテスト形式が少し独特であるということです。特にSpeakingは、英検やIELTSと違ってコンピュータ相手に決められた秒数で答えを用意したり回答したりしないといけません。そのため、一番のコツはこの独特の形式を早く掴み、しっかり慣れることだと思います。
形式を掴むのには、ネットで情報集めをしました。中でもまずはTOEFLの公式サイトにも採点基準や問題の形式につての説明が明記されているので、基本をおさえることができます。
あとはSpeakingでもWritingでも使えるようなフレーズをまとめておくことで、回答もしやすくなります。また、自分の中でこういう質問に対してはこういう意見を述べる…など、回答例を作っておくと、回答を考えるときも頭の中の整理がしやすいです。
その回答例を作っておくという作業は、机について勉強をするタイミングだけではなく、日常生活の中で常にやっておく、ということもコツかと思います。普段何気ない事や独り言のようなこともぼーっと頭で考えてしまう機会を英語に変換する機会に変えていました。特に日本にいると英語を実際に話して練習するということは難しいので一人でできる練習法としてオススメの対策です。
あと、海外進学をするとなったら最初に把握しておいた方が良いのは、開催日程です。私は熊本に住んでいて、熊本会場は年に一度か二度のとても少ない回数しか行われていなかったため、福岡や一度は山口まで行ったこともありました。特に地方勢は特にどこが近い会場なのか、どのくらいの頻度で行われるのかをしっかり把握しておくことが大事だと思います。また、会場自体も目立たない場所で行われることが多いため、試験当日は、かなり時間に余裕をもって出発することをオススメします。
Q. 続いて英検。 先輩はなぜ英検を受けたのですか?
小さい頃に“キッズ英検”という英検より前の段階のものを受けたことがあり、それから定期的に英語の実力確認のために受けるようにしていました。海外進学の受験としては、TOEFLのスコアを利用するので必要無いといえば無かったのですが、二人の兄たちと小さい頃から英検で切磋琢磨しては受験していて、英検の合格を英語の自信に変えてきたので、自分の実力が着実についていることを後押ししてくれる試験としてずっと受けていました。また、高校1年生の途中までは、国内に進学することを考えていたため、国内大学受験に役立つかなとも思い、その時点で2級まで取っていました。日本での英語のレベルを証明するものとしては有名な試験であり有効なシーンも多いと思います。
Q. 英検受験のコツもぜひ教えて下さい!
英検は何よりも単語数がカギになると思います。級によってそれぞれのレベルの単語帳を作り、コツコツ続けることをオススメします。あとは練習問題をたくさん解いて、そこに出てきた知らない単語を確実に抑えていけば、単語数も確実に増えていきます。実際、準一級や一級レベルになると、TOEFLにもよく出てくる単語が多く出てくるため、英検の単語の勉強は広く使えると思います。
試験を受けるコツとしては、英検もTOEFL同様、セクションによって時間設定があるため時間を意識しながら問題を解く点においては共通していました。Readingなど特に、必ず少なくとも5~10分ほどは時間を残して見直しや解きなおしをするようにしていました。
いかがでしたか?
Natsumi T.先輩は、TOEFLの対策を問題集などに留まらずに日ごろの生活の中でも練習の機会を自ら見出していることがとても参考になりましたね。また、英検の試験を受けることにより勉強したことがTOEFLにも使える点や試験で覚えたことが無駄にならないことも興味深いアドバイスだったのではないでしょうか。次回は、Natsumi T.先輩にさらに詳しく英語4技能別についての対策のコツをおうかがいします。
※この記事でご紹介している内容は2021年6月15日現在の情報に基づいています。
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