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【連載】松藤百香のルワンダ渡航記②

【連載】松藤百香のルワンダ渡航記①

東京大学1年生の松藤百香(まつふじももか)です。

春休みを利用して、教育系ボランティア活動のためルワンダに来ています。

ルワンダでの生活やボランティアの様子、そこで感じたことを日記形式で発信しています。

大学進学後の過ごし方や、アフリカに興味がある方の参考になれば嬉しいです!

さて、2月11日にルワンダに到着した私は、翌日よりいよいよ研修先へ向かいます!

 

松藤百香のルワンダ渡航記①はこちら

 


 

2日目 – 初めてづくしの日

研修先へ移動ーMotoに初挑戦

ルワンダでは タクシー、バス、バイク(Moto) が主な移動手段。
タクシーは日本と同じかそれ以上に高いので、バス停まで Moto に乗ることに。
引率のルワンダ人の女の子は スーツケースを膝に乗せ、スマホをいじりながら 乗っていた。すごい。

 

初めて危険を感じる

バス停は 人でごった返し、ルワンダ語が飛び交う空間
勢いに圧倒されていると、引率の子が 「荷物から目を離さないでね」 と真剣な表情で言う。緊張感が増した。
そして、バス停で水を買うとすでに蓋が空いていた。

 

現金は使わない?!

ルワンダでは Momo という決済システムが普及していて、
ほとんどの人が 現金を使わない
simカードに現金をチャージして使う。
電話番号さえあれば送金できるからとても便利。

 

宿に到着

これから 6週間 過ごす家に到着。
広くて綺麗で静か。現地学生との共同生活スタート!

 

マーケットで買い物

スーパーマーケットかと思ったら、交渉制の市場 だった。
「1人で来るとぼったくられるよ」と言われた。
食糧や消耗品などを購入し、合計約 6,000円
参考までに、パイナップル1個+バナナ4本=約100円、パン(紙袋いっぱい)=約60円

 

初めての難関―冷水シャワー

ルワンダの夜は涼しく、長袖でちょうど良い気温
でもシャワーは冷水。想像以上にきつかった…。
6週間もすれば慣れるよね? いつ頃慣れるか楽しみ。

 


 

3日目 – 研修スタート!

みんな歩く

研修先へは「宿から歩く」と聞いていたので近いのかと思ったら 1時間 かかった。
道には車より歩いている人の方が多い。

 

研修内容が明らかに!

研修先の小学校に到着。広くてワクワクする。
団体の活動内容を聞いたら 驚くほど自分の関心とマッチ していた。

この団体は ストリートチルドレンを支援 していて、
彼らに 制服やノートを支給し、学費を負担 している。

私の研修内容は、

午前:4年生クラスで授業 or 授業アシスト

午後:一度帰宅し昼食、その後図書館でプロジェクト

 

英語が通じない?

授業を見学して驚いたのは 生徒たちが英語を理解していない こと。
これまで関わってきたルワンダ人は英語が流暢だったのでギャップを感じた。
帰宅後、現地の学生に聞くと 首都では公立学校の生徒でも英語を話す らしい。
教育の地域格差 を実感した。

 

私ができること

研修団体の代表と色々な話をした。
「教育を受けられない子どもに 自分ができること が分からない」と話したら、
彼も「Huyeにはストリートチルドレンが多く、解決策はわからない」 と言う。

「小さなことでも続けることで 何かにつながる。

支援を続けることで子供達から気付かされることがあるはずだ。」と彼は言った。
私は 目標から逆算して計画を立てるタイプ だったが、
目の前のことを続けていくことでも道は開けるのかもしれない。

 

信用

団体の代表と現地の女性の三人でバイキングに行った。

昼食中、1人で席を立つとき
「バッグを持っていくべきか?」 迷う。
一緒にいた2人は、しきりに 「日本人は裕福だ」 と話す。
「もしかして、お金を狙われている…?」と少し警戒してしまう。

 

信頼は相互作用
私が信用しなければ、相手も私を信用してくれないのでは?
信用しないと何も始まらないと考え

バッグを置いていくことにした。

 

食事が終わると、彼らが 「歓迎の気持ち」 として 奢ってくれた
やっぱり 考えすぎだった みたい。

結果的に1日で家族みたいに仲良くなった。

信用が人間関係の基本であることは万国共通だ。

 

 


 

4日目– 無茶振りの連続

雨=遅刻OK

朝は雨。ルワンダでは 雨が降ったら仕事や学校に行かなくてもいい らしい。
「雨が止んでから行けばいいよ」と言われ、ゆっくりしていたら 出勤ギリギリの時間 で止んだ。
急いで Moto で移動(約10分・50円)。

 

歓迎&即授業!

学校に着くと 生徒が花と歌で歓迎 してくれた!
出席は タブレットで管理 していて驚く。
着いて早々、 1人で社会の授業を担当することに。
「教科書(英語)の文章を黒板に書いて、生徒がノートを取り終えたらチェックしてね」
とだけ言い残し、先生はどこかに行ってしてしまった。
生徒は静かにノートを取るが、内容は理解していない様子。
アルファベットを書けていない子もいる。

この授業に意味があるのだろうか? 私はどうやって教えたらいいのだろうか。

 

詐欺に遭いかける

Momoで 「間違えてお金を送ったので返してほしい」 という電話が来た。
送金メッセージも届いていたので完全に信じたが、
現地の友人に確認すると 詐欺だった!

日本人は 狙われやすい らしいのでお気をつけください。

 

無茶振り②―突然のプレゼン

明日 大学で現地学生に向けたイベントがあるらしく、2つプレゼンをすることに。
テーマは ルワンダでの経験(10分)についてと
マルチタスク(30分)のこなし方について。
せっかくの機会なので挑戦することに。現在3:30。ようやく準備が終わった。
とにかく疲れた1日だった。おやすみなさい。

 


 

5日目– プレゼンと気づき

意外と元気

7:30に起床。日本では 7時間寝ないと頭が働かない のに、なぜかスッキリ目覚めた。
睡眠時間 4時間 とは思えないほど元気。よし、プレゼン頑張るか。

 

プレゼンへの苦手意識

私は プレゼンが嫌い だ。
今まで「しなくていいならしない」というスタンスをとってきた。
でも今日は なぜか嫌じゃなかった
普段なら 自信がないはずなのに、謎の自信もあった。

結果、プレゼンは大成功!

笑いも取れたし、スクリプトを見ずに話せた。現地学生にもびっくりされた。
なんか成長してる…!

 

コンフォートゾーンの外へ

プレゼンを終えて感じたのは、
「成長はコンフォートゾーンの外にある」ということ。

今までの私は、目標を立て 逆算して計画を練るタイプ だった。
だから目標達成に繋がらないと思うことは避けてきた。
でもそれでは 目標以上のことは成せない。
意味があるか分からなくても 目の前のことに挑戦してみる
その先で、想像以上の結果 がついてくるのかもしれない。


コンフォートゾーンの外には、より強固で大きなコンフォートゾーンがあることを実感した。
一歩踏み出したことで、以前の自分にはなかった自信が生まれ
それは より広く、強いコンフォートゾーンとなって、自分を守ってくれる。

こうやって、少しずつ世界を広げていくのかもしれない。

 

次回更新は3/4(火)。お楽しみに!

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