海外大学進学情報

海外進学ルートはたくさん!英語力が不安でも留学OKな3つの理由

海外留学には憧れるけど、それって英語が得意な人だけの進路でしょ?そもそも英語に自信がないから、留学はむずかしいのでは…と思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。でも、「英語に自信がないから」などという理由で、海外で学ぶことをあきらめるなんてもったいない!海外の多くの国には留学生を受け入れるための柔軟なスタイルが整えられていて、英語に不安があっても多数の進学ルートから自分に合ったやり方を選びつつ、留学に臨めるチャンスがたくさん用意されています。今回はとくに、「英語力が不安でも大丈夫」な理由を3つにまとめてご紹介します。

世界を吹き荒れるコロナインパクトは、まだまだ継続中。以前のようにはできないこともたくさんありますが、こんな時期だからこそ自分の進路についての可能性を改めてじっくり考えるときかもしれません。役立つ情報を蓄え、自分の意思で進学ルートを選べる状態をつくっていく時間にしましょう!

英語力が不安でも留学OKな3つの理由

英語力が不安でも留学OKな3つの理由

理由 1

英語力を補いながら入学/編入に備えられる「準備コース」が用意されている

海外の大学、といっても国ごとに教育システムや大学の制度も少しずつ異なります。それぞれの国で、それぞれの状況に合わせた、留学生向けのコースなどが用意されていることがほとんどです。

たとえばイギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどは、大学の学部課程は通常3年制。日本の大学でよくある1年次の一般教養課程がなく(*1)、入学後は最初から専攻に分かれていきなり専門課程の学習がスタートします。そのため、多くの大学や教育機関に設置されているのが「大学進学準備コース(ファウンデーションコース)」です。大学入学前の1年間程度のコースで、大学で授業を受けるための英語スキルや、希望する専攻に応じた基礎知識などをしっかり学ぶことができます。日本からの留学生は、「大学進学準備コース(ファウンデーションコース)」を受講した後、希望する大学に進学を目指すのが一般的なルートです(*2)。ただ、このコースに入学する際もある程度の英語力は求められるため、もし英語に非常に不安があるときは、さらにその「前」に、大学などの付属もしくは民間の語学学校に通って現地の授業に対応する英語力を身につけてから、というパターンも多くあります。

アメリカやカナダなどでは、大学には4年制と2年制があります。これらの国の2年制大学(コミュニティカレッジ)には、4年制大学編入を前提とした進学準備系のコースが用意されていることが多いです。最終的に4年制大学で学んで学位を取りたいと思っていても、出願の時点で英語力や学力が4年制大学の入学基準をクリアできていないという場合は、まずは2年制大学(コミュニティカレッジ)で準学士号(短大卒の学位)を取得し、4年制大学に編入するルートは留学生に限らず、現地の学生の間でも一般的です。2年制大学は入学の際に求められる英語力・成績などの審査基準がゆるやかなので、英語が苦手であってもハードルは低め。さらに英語が不安であれば、まずは付属(もしくは民間)の語学学校に通って英語力を伸ばしてからというルートを選択する人も多いです。また、これらのコミュニティカレッジや語学学校は、授業料が4年生大学に比べて安い場合が多いというメリットもあります。

*1 イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなどでは、一般教養課程にあたる学習内容は大学入学前までに学習するという教育課程になっています。日本とは教育システムが違うので、日本の高校を卒業後にそのまま大学に入学することは基本的にできません。

*2 オーストラリアの場合、「TAFE」という州立の職業訓練専門学校で1~2年学んだ後に、3年制の大学に編入する方法もよく行われています。

理由 2

「条件付き入学」という留学生に有利な進学システムを用意している大学が多い

海外の大学の入学審査は、日本の大学入試のように一発勝負の筆記試験はほとんどなく、書類選考のみで合否が決まるのが一般的です。その分、提出する書類ひとつひとつが非常に重要で、高校の成績、どんな活動をしてきたか、どんな人間性なのかを、総合的にじっくりと見極められます。同時に、留学生の場合は、大学での授業についていけるだけの高い英語力を身につけていることが必要とされ、英語力を証明するためにTOEFLなどの英語テストのスコア提出がほぼ必須。合格基準は大学ごとに違いますが、やはりそれなりにハイスコアが求められることは間違いありません。
そこで、注目したいのが「条件付き入学」という制度。英語力を後で引き上げることを条件に入学を許可する制度で、学業成績のみでの出願が可能です。英語を除く成績が入学基準点をクリアしていれば合格内定を得ることができ、英語力が求められる基準に達したら大学への入学が認められます。英語力の条件は、所定の語学学校に通って一定のランクまで到達したり、TOEFLなどの英語テストで入学基準点を超えるスコアを獲得したりすることでクリアできます。出願の時点で、大学が定めた合格レベルの英語力がなくても、現地で集中的に英語を勉強してから入学できるため、英語力に自信がない人にもチャンスが広がるルートと言えます。

※トップ大学などには、条件付き入学の制度がない大学もあります。

理由 3

大学入学前に英語力アップのコースに通っても、4年程度で大学卒業資格をとれることがある

現時点で英語力に不安があっても、「大学進学準備コース(ファウンデーションコース)」や「条件付き入学制度」などを利用して、大学卒業を目指すことは十分に可能です。語学学校で英語を学ぶ時間を数か月プラスしたとしても、うまくスケジュールを組めれば、進学ルートによっては日本の4年制大学で学んだのとほとんど変わらないぐらいの期間で海外の大学卒業の資格を取得することも、無理なことではありません。

例1)<イギリス>

語学学校で英語を学ぶ(5か月)
→大学のファウンデーションコースに入学(1年)
→3年制大学に入学(3年)
●計4年5か月

例2)<オーストラリア>

語学学校で英語を学ぶ(10か月)
→TAFEの専門コースに入学(Dipromaを取得)(1年)
→3年制大学の2年次に編入(2年)
●計3年10か月

例3)<アメリカ>

語学学校で英語コースを受講(5か月)
→2年制大学(コミュニティカレッジ)の編入準備コースに入学(2年)
→4年制大学の3年次に編入(2年)
●4年5か月

※アメリカの場合は9月入学のため、語学学校→コミカレ→4年制大という進路でも、直接アメリカの4年制大に進学しても、期間は変わりません。

英語力に不安があると、その分海外で学ぶ時間も伸びて、留学費用が高額になるのでは…という心配が留学をためらわせているなら、留学期間をなるべく短くおさえながら海外大学を卒業できるルートをよく調べて検討してみるとよいでしょう。

どのような英語スキルでも、将来の海外進学の可能性は、思っているよりもたくさんあります!海外で学ぶ、というかけがえのない経験を自分のものにするために、「自分にはどの進学ルートが合っているか?」という視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

~次回から、国別の進学ルートを具体的にご紹介します。お楽しみに!~

※この記事でご紹介している内容は2020年6月5日現在の情報に基づいています。

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