海外大生体験談

海外大に入学して驚いたこと!-生活編②大学の環境、学び以外の設備-


世界で活躍中のGLC卒業生「海外進学・留学ラボ協力隊」が書き下ろし原稿、動画で入試や大学生活についてレポートします。5・6月の2か月連続でお届けしているテーマは「海外大に入学して驚いたこと」。 6月のテーマ、生活編の第2回目としてお届けするのは、大学の環境・学び以外の設備についてです。

大学がある環境には、海外ならではの国や都市の文化、自然環境が多いに関係しているようです。留学生の目から見て、ユニークで驚いた環境や設備とは?
紹介してくださるのは、今回もアメリカからYuka T.先輩(Middlebury大学)とKaito N.先輩(Havarford大学)、オーストラリアのY.H先輩(Western Sydney大学)、オランダからMia T.先輩(Leiden大学)です。

 

Kaito N.先輩

アメリカ ハバフォード大学(Haverford College)

 

 

大学は「クリケットの聖地」に立地。トレーニング環境も大充実!

 

ハバフォード大学のあるフィラデルフィアはアメリカにおけるクリケットの聖地のような場所です。大学にもクリケットのグラウンドがもちろんありますが、そのグラウンドの隣にはクリケットの博物館もあり、館内には昔の有名なクリケット選手のバットなどが展示されています。

実は私も今クリケット部に所属していて現在キャプテンを務めています!元々スポーツが好きなのですが、その中でもクリケットを選んだのは、他のスポーツに比べて大学からクリケットをはじめる初心者が多いので経験が無くても入りやすかったことと、勧誘を受けたときに部の雰囲気がとても良かったからです。さらに、クリケットは広い芝のグラウンドで行うのですが、防具とピッチがあればすぐできるスポーツで、自分で最初に用意するものは靴さえあればすぐに始められたという気軽さも選んだ理由です。 毎日放課後に集まって練習をして週末は試合…と活動的な部活ですが、試合ではクリケットの本場、ロンドンに遠征できたこともいい経験でした。遠征に向けてTシャツを皆で売って資金集めたり、寄付を募ったりして10日間の遠征が叶いました!試合は魅せ場は何度かあるものの結果はボロボロだったのですが…笑。

大学の設備ではトレーニングジムがあることに驚きました。ジムにはマシンがあるだけではなくトレーナーもいて、トレーニングメニューを組んでもらうことができます。アプリでそのメニューを基にトレーニングすることができますし、またジムに行けばトレーナーに質問したりアドバイスをもらえたりできるのでよく利用しています。また、学校全体が樹木園になっているためとても自然が豊かです。そのため、学校の外端にあるNature Trailというランニングロードは、いつも学生や近隣の住民の方で混み合っています。私も週に1~2回、自然に囲まれながら気持ちよく走っています。


クリケット部のOB戦でバッティングをしている様子

 



クリケット部のロンドン遠征で対戦した、ウィンザー城内のクリケットクラブ



 

Yuka T.先輩

アメリカ ミドルベリー大学(Middlebury College)

 

 

大学に農場やスキー場が! アウトドア好きにはたまらない環境

 

私が通うMiddlebury College はバーモント州の小都市ミドルベリーにあります。バーモント州はそもそも田舎なので、学校にある理系教科の建物は7階しかないのに、その建物がバーモント州で一番高い建物なんです!それを初めて聞いた時は、アメリカの広大さを思い知らされました。土地が広すぎて上に立てる必要がないんですよね…!スケールが違います!そして、とても星がきれいに見えるので、その理科館の一番上には天体望遠鏡の部屋があり、一般の方にも毎月開放されています。

また、自然が豊かなことから学校所有の山があり、その山には農場とスキー場があります。農場にはピザ窯やジョギングルートがあり楽しむことができます。スキー場での面白いイベントとしては、2月に卒業する生徒がスキー板を履いて一人ひとり滑るというスキー場卒業式!の開催です。また、トレッキングやクライミングやパラセーリングも盛んで、アウトドア好きな人には最高の環境ですね!私は全くアウトドア派ではないので活動していませんが…笑。さらに、カフェテリアのミルクやアイスクリームも近くの農場のものだったりします。そして、学校のエネルギーはバイオマス発電を使っているなど、環境や地産地消にかなり気を使っているのも私の大学の特徴です。






ミドルベリーの農場と、学校からそこまでを繋ぐ道
夏の授業を取っていた時に、毎朝のランニングで撮った写真たちです。
空気も景色も綺麗で、早起きも苦になりません!

 

 

 

 

Mia T.先輩

オランダ ライデン大学(Leiden university)

 

 

大学の窓からも、政治の動きや関心の高さがつぶさにわかる!

 

私の大学はオランダのハーグという都市にあります。ハーグはオランダの政治都市と呼ばれていて、政府の機関がたくさん集まっています。(ちなみに大学寮のすぐ隣に政治家のオフィスがあり、そのオフィスからきっと私の生活が丸見えです…笑。)

このような政治機関の集まる都市では、政府の出した策案に国民が納得できなかった場合に集団プロテスト(抗議運動)を起こします。例えば、ある日は農家の人たちがトラクターの行列を作って道を占領し、1日中警音器を鳴らしながら訴えていたこともありましたし、違う日には建築家の人たちがクレーン車で道路を塞いだりしたこともありました。このようなプロテストが起こる日は朝から警音器で目が覚め、警音器を聞きながらの授業を受けることになります。少し迷惑ですが、同時に政治の動きを実際に体験して学ぶことができるのでこの都市にある大学に来て良かったと思います。

政治の関心について思うことは、日本の学生に比べてオランダの学生はもちろん、私の周りのヨーロッパの学生もみんな政治への関心がとても深いこと。授業中はもちろん、お茶をしながらでも政治の話をよくしています。「私の国ではこんな感じ…」などと政治に関して話し出したら止まりません!関心なのは、自国の良いところ、悪いところを述べるときに自分の意見を交えながら話していることです。政治に関して議論をする経験は私にとってとても貴重な経験になっています。


オランダハーグ市の街並み

歴史がある建物も現代の建物もどっちも楽しめるのがハーグ市の特徴です。


ライデン大学(ハーグキャンパス)

1〜4階は教室、5〜21階は学生寮となっています。通学がないので雨の日はとっても楽チン!

 

 

 

Y.H先輩

オーストラリア ウェスタンシドニー大学(Western Sydney University)

 

 

仮眠で効率を上げるため?図書館に”ゆりかご”設備!

 

Western Sydney University には大小11のキャンパスがシドニー都市近郊に点在しています。各キャンパスによって学部が違い、お互いを自由に利用することができます。それぞれ学部に沿った施設や設備があるそうですが、私は、いつか他のキャンパスも巡ってみたい!と思いながらもオープンキャンパスからずっと今のキャンパスを利用しており他のキャンパスにはまだ残念ながら訪れたことがありません。

私が利用しているメインキャンパスである”Parramattaキャンパス”で驚きのユニークな設備といえば、図書館です。でもただの図書館ではありません。仮眠をとるための特別な装置があるんです!その名も”Energy Pod ”といって、ゆりかごのようなデザインをしています。どうやらお昼寝をするのに工学的に最適な姿勢になるよう足の位置が高めになるように設計されているそうです。また、最適がゆえに寝込んでしまって熟睡になってしまわないように、バイブレーションで起きられる目覚まし機能が搭載されています!仮眠の効果によって疲れがとれたり作業効率が上がったりするといわれているのでとても良さそうなのですが、実際にこれが使われているところは…正直見たことがないです、笑。寝る暇がないのか、または、皆が気を使って使えないのかもしれません。


Parramattaの街からSydney Cityを見た俯瞰の風景



Parramattaを流れる川

Parramattaは地方中枢都市的な感じで、ビル群と川や森が混在している面白い街です。


※この記事でご紹介している内容は2020年6月9日現在の情報に基づいています。

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